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箱詰め三十一音

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短歌置き場です。ピクシブに置いていたもの、グーブログに置いていたもの、つぶやきで単発で放流したものなどありますが、短歌を置いてます。
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【短歌】 今日の1首 夏の十五時散歩は誰の為なのか尾を振り歩くチワワ見送る

【短歌】 今日の1首 もう四季じゃ無くなったんだ五季(ごき)なんだ春夏暑秋冬(はるなつあつあきふゆ)で五季

【短歌】 今日の1首 日焼けとはじんわり焼ける昭和から鉄板焼きになった令和よ

【短歌】 今日の3首 ひと昔どころか四昔(よむかし)前は扇風機が夜涼しかったの 熱帯夜が死語になった令和の世 抱き着く夏を突き飛ばす夜 爽やかと言えなくなった窓からの刺さる朝日と目覚ましの音

【短歌】 今日の3首 おはようを叫ぶんでいるよ朝顔が歌おう夏の空届くまで 色水の赤紫は思い出を彩る遥か半世紀前 咲いている色は変わっていないのに今この時が色あせていく

【短歌】 今日の3首 その2 ピーマンの肉詰めたちが歌ってるグリル内での脂飛ぶ音 パチパチと脂のはぜるグリル内肉詰め達が美味に近づく 作るのにかけた時間と食べるのにかかる時間は反比例する

【短歌】 今日の3首 月曜日が祝祭日だと月曜が日曜日化してバグる週明け 明るさを痛いと思う昼下がり日射病さえ懐かしくなる 熱帯夜死語になってく令和の世地球を壊すヒトの営み

【短歌】 頼みなどしていないから知るものかすり合わ袖は縁を生まない

【短歌】 今日の3首 撥水が大好きすぎて見飽きない雨天に歓喜で揺れる蓮の葉 写り込む景色は刹那焼けつく影に閃いた夏の幻 ぷるんと散った水玉透明な光虹を呼ぼうか夏の昼

【短歌】 今日の3首 糖と脂に癒される美味しいと思う心と止まらない箸 推しという形在る夢形無い夢携えて立ち上がれ今 撥水が保つ形状流れる光の丸い幻

【短歌】今日の3首 室温は問題の無いはずなのに全てを駄目にしていく湿気 湿度だけ入れ替えたいな夏と冬曇天の空湿度70 寅の日に思いを馳せる推しの顔今の男と昔の男

【短歌】 ㅤ 落とされる穢れの量は無限大踊れ茅の輪と物欲の雨

【短歌】 ㅤ 邪な心までもが祓われたら私はきっと消えて無くなる

冬の親子の休日など

あかぎれにワセリン塗って包み込む年追う毎に大きくなる手 流れ来るタイムラインに乱される同時多発にいられぬリアル 尊いと言うしか無くて語彙力があってもなくても萌えは尊い 届けこの声この祈り果てまで乗せて飛ばすは鎮火の願い 朝なのに日暮れのような鼠色せめてと青い傘さして出る スーパーの音が溢れる片隅で乱れ打つバチ軽快に舞う ドンカツと吹上がるよう連打する習練を積む幼い熱意 付き合いで待つことに慣れ短歌などひねり出してる午後のゲーセン 満ちていくおなかと心ぬくぬくと