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箱詰め三十一音

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短歌置き場です
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ㅤ 穿つように打ち付け地を刺す雨音のその連撃にただ恐怖する ㅤ

題詠blog2009

001:笑 笑いこそ妙薬中の妙薬だ耐えて笑えば好日となる 002:一日 微笑んで過ごす一日有り難い昼寝している二歳児の横 003:助 一日を助け合いつつ築いてく夫婦で在って親子で在って 004:ひだまり 助け船出すのをじっと我慢して見守っているひだまりの外 005:調 格調も品位もなくてひだまりが等しく照らすリサイクルの場 006:水玉 水玉はお調子者の印しですあっちにコロコロこっちにコロコロ 007:ランチ 黄緑の水玉模様お出迎えランチ彩るテーブルクロス 00

題詠blog2008

参加初年度2007年はこちら 001:おはよう 「おはよう」が喉から出ない初恋が長身の背を見送っていく 002:次 「次の恋、あるのかしら?」と嘆きつつ視線気にしてすまし顔する 003:理由 好きという気持ちに理由なんてない だって女は「好きだから、好き」 004:塩 ひとふりの塩落ちる間にお玉振り唱える呪文「美味しくなあれ」 005:放 焼き捨てた恋文の灰冬空へ放てば雪と混ざり舞い散る 006:ドラマ 落雷に撃たれた様に始まったドラマチックな恋の幕開け 007:壁 書けな

題詠blog2007

001:始(蓮野 唯) 誰にでもあった始めの第一歩新鮮な風胸の高まり 002:晴(蓮野 唯) 初詣親子でくぐる氏神の鳥居見上げて快晴の空 003:屋根(蓮野 唯) 鯉のぼり鱗きらきらさせながら屋根より高く泳ぎ昇れよ 004:限(蓮野 唯) 先越され未開封のまま捨てる賞味期限の切れた告白 005:しあわせ(蓮野 唯) しあわせは日々の暮らしのイースト菌焼きたての香り届けます 006:使(蓮野 唯) 再投稿 轟々と天地に響く春雷はもえる命の春の使者 007:スプーン(

有料
150

雛型を作って同じ売り方でそれは私のやり方じゃない ㅤ 売りたいのは学びじゃなくてアイテムだその売り方を学びたいんだ ㅤ ㅤ

ㅤ 不変とは幻想なのだ変化とは良くも悪くも前触れが無い ㅤ

ㅤ 毒隠し右へ倣えと箱に詰め送る国家と蒙昧な民 ㅤ

題詠2012 投稿歌

題詠ブログという企画に参加したときのものです。 1年かけて100のお題を詠むという企画です。 これは参加した2007年から5年後に参加した分になります。 gooブログにまとめてあった分をこちらに持ってきました。 縛りがある詠み方をしています。 私は俗に腐女子(わからない人は自力検索よろしく)と呼ばれる人種でして、これらの歌を詠んだときにとてもハマっていたカップルがおりました。 わかる人にだけわかってもらえればいいので書きますと、ケイネス先生とディルムッドです。この二人が恋人

ㅤ 抜きんでたものが無いから叩かれず何者でも無いという幸せ ㅤ

ㅤ 十七の息子でさえも口にする「昔はこんな暑くなかった」 ㅤ

ㅤ 肌寒い朝に雨降る六月が歴史になってしまう令和に ㅤ