生きるコンセプト
いつまで音楽をやるのと言われたら
え、ずっとだよと答えてきた。
だって、表現するもの、学ぶには、私達の生涯は、あまりに時間が無さすぎる。
来世にまで、持っていくつもりの長い旅だ。
わたしが音楽をはじめてから、今日まで、
随分と時代が変わっていき、新しい電子機器、インターネット、新しいツール、新しい音楽を聴く方法、めまぐるしく変わっていった。
CDが、簡単に作れるようになったのは、本当に凄いことだと思う。
足元に、ふと目をやると、
随分、この山を登ってきたように思う。
時に道を見失い、霧に包まれ、迷いながらも
登ってきた。
山頂が、見えてきたと思ったら、それは
山頂では、無かった。
実際の山登りも、いくつもの頂を越え、
先へ先へと登っていくものだ。
今まで登ってきた道をみると、
随分登ってきたから、あながち進んでないわけでは、無いようだ。
音楽を、始めた頃は、結果なんて求めて無かった。音をだして、スタジオ入ったり、ライブができるだけで、幸せだった。
しかし、今は、その先のエネルギーや、バイブレーションを求めている。
音楽には、力があった。
一瞬で、違う場所へ連れて行ってくれる。
それは、時に時空さえも、超える。
そして、潜在意識にも、アクセスするのだ。
私がまだ、気づいていなかったその場所へ
アクセスしたあの日から、
ずっと私は音楽に、心をとらわれている。
わたしにとって、
音楽は、時に光と闇を連れてくる素敵な魔法使いのような不思議な存在だ。
力を与えてもくれるし、奪いもする。
私は、歌ったり、ライブをしたり、音源を作って、
みんなに、聞いて欲しいなと思っていて、
ひとりでも、たくさんのひとに、ライブに来て欲しいとか、喜んでもらいたいなとか、
なんだか、
俗っぽいなと、我ながら思う。
誰もが、認められたいという願望や、満たされたいという気持ちがあり、人それぞれ幸せの形は、異なり、望むもの、求めるものは、違うだろう。
生きるコンセプトも、違うだろうな。
音楽に出逢い、音楽をはじめた頃の純粋な想いと、音楽も、心も、たくさん学んで少しでも
成長したり、進化して、素敵な、美しいものを作って、それを、誰かと共有する。
やっぱり、道に迷うときもよくあるけれど
そんな気持ちを、忘れずに、
ここに記しておこうと思う。
蓮音まゆ
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