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#エッセイ

貧乳の倉科カナ (副題:発想や感情を頭の中に留めることの重要性について)

大学のゼミの先輩に、倉科カナによく似た女性がいた。(ここでは「R先輩」としておく) 倉科カナは抜群のプロポーションの持ち主である。 対して、タイトルにもある通り、R先輩は貧乳だった。ルックスが酷似している分、胸の大きさの差が一層際立っていた。 「貧乳の倉科カナだ…」みっともない告白になるが、僕は内心でそう思っていた。 ところで、僕とゼミの同期たちは、定期的に何度か飲み会を開いた。 そこでは当然先輩の話もしたし、R先輩についても言及した。 そこで出てきたコメントは 「R

好きなものを人に「推す」とき、本質から外れたポイントをアピールした方が良いこともある

中学生の夏。 僕は、部活の合宿で長野県に来ていた。合宿と言ってもキツいものではなく、毎朝の湖一周ランニングを除けばとても自由で、「楽」なものだった。 夜は特に楽しかった。古風な旅館の狭い部屋に、男子が6人。部屋割りは自分たちで決められたので、ルームメイトは皆、仲の良い友人。楽しくないはずがない。 まだスマホが普及していなかった当時、僕らはクラスのマドンナの話をしたり、アイドルの写真集を見たり、学校の愚痴をこぼして盛り上がったり、サッカー日本代表の試合を観たりして、存分に

僕が仲良くしたい人

昔、よくツイッターで「蓮は頭のいい奴としか仲良くしない」と陰口を叩かれた。 しかし、これは間違いだ。 僕が仲良くしたいのは、頭のいい人ではない。 金持ちでもない。美女でもない。 もっと大切な要素を備えている人だ。 社会人になって間もない頃、2ヶ月間の研修があった。日本中の支社から同期が集められた。大卒でない人も多かった。 僕は、彼らとすんなり親交を深めた。共通の趣味がなくても、会話は弾んだ。いつも会うのが楽しみだった。そこに学歴の壁など無かった。研修を終えて散り散りにな

僕の思考体系のまとめ

今回、僕の思考体系の軸(骨格)となる部分を、まとめて言語化することにした。 以下に記述する内容は骨格であり基礎であるので、わりかし客観的かつ普遍的なものになっており、色々応用が効くと思う。 本当ならば思考法の全てを片っ端から書きたいのだが、本1冊分くらいの分量になってしまうので骨格部分のみに留める。参考になれば幸いだ。 さて、僕の思考体系の骨格は、3つの段階に分けられる。 1、流されないこと これは思考の前段階と言える。思考というよりも「意識」のレベルか。だが、この意

周囲の人の重要性と、読書の重要性について。

人の知性に関して思うことがある。 人の知性は、残酷なまでに周囲の人間に影響されるということだ。 類は友を呼ぶ。仮に同等の教育を受けていても、周囲の人間の知性に差があれば知性にも差が生まれてしまう。僕はそんな例をいくつも見てきた。 エマーソンの「学費を払う相手は先生だが、実際に私の息子を教育してくれたのは生徒たちだ」という言葉は実に見事に真理を突いていると思う。 では、周囲に知性の欠ける人間しかいなかったら人生詰んでいるのか。そんなことはないと思う。 対策は2つある。

私は猫になりたい

こんど生まれ変わるならば、私は人間にはなりたくありません。 どうしても生まれかわらねばならないのなら、私は素敵な家庭で飼われる猫になりたいと思います。 飼い猫は、家の中でゴロゴロして、外を観て、たまに飼い主に甘えて、ちゅーるを貰うのが主な1日の過ごし方です。そこには何の心配もありません。飼い主がいないときに少し寂しくなるだけです。 飼い主のことを好きになり、甘えることが仕事とさえ言えます。ですが、サボっても怒られたりはしません。 自然体で静かに生きているだけで、皆が愛

最高に知的で面白い映画を大学で観た話

2015年夏。太陽が燦々と輝く昼下がり、僕は学部棟の大教室にいた。 教室には僕も含め500人近い学生がいたが、いつも眠そうな顔をしている羊たちの目は異様に輝いていた。 なぜならこの日は、みんなで映画を観る日だったからだ。 前の週、教授が言った。 「来週は最高に面白く知的な映画を観ます。感情や常識に流されず、論理的に物事を考えることの大切さを学んでほしいと思います。この教室にいる時点で論理的思考力に長けているとは思いますが、それでもこの映画から学ぶことは多いでしょう。では、お