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父と母の不思議な話(その2)

10年くらい前の話です。

父が深夜に帰宅していました。
運転中に大きな衝撃を感じ、「まずい!何か轢いてしまった!もし人間だったら!」と慌てて停車。

外に出て周囲を確認したけれど、誰もいないし何もいない。

・・・。

自分の勘違いだったのか?と車を確認したら、運転席側の後ろ側面が大きく歪んで土汚れがついている。

何かにぶつかったのは確実らしい。。。
(でもなぜここにぶつかる?)

わたしの地元は人間よりも狸やムジナの方が多い田舎。
バスは1日5本。

動物を轢きそうになるのは、深夜の運転中あるあるですし、ほとんどの人が動物を轢いてしまったことがあるんじゃないか、という感じです。


その時の父も、動物にぶつかったとして、この衝撃では死骸があるか大怪我して遠くに行けないはずなのに・・・と不思議に思いつつ、人を轢いてなくて良かったと、その場を後にしたんだそう。

愛犬を交通事故で亡くしている父は、帰宅後もどうしても気になったみたいで、母と一緒に懐中電灯を持ち、事故現場に戻って捜索したそうですが、結局は何も見つからず。

「何だったんだろうねえ」と、不思議に思いつつも帰宅して寝たそうです。
が、寝ていても気持ちがザワザワしたらしく、早朝に、再び現場に戻ってみた父と母。

現場のガードレールの下に、大きな土の塊(岩ではないけれど岩のような大きさだったそうです)が、ゴロンと転がっていたそうです。


「・・・・・・」
「もしかして・・・」


土の塊が落ちていた(=車に衝撃を感じた)現場は、当然わたしも知っている場所で、ガードレールのある助手席側は崖になっていますが、運転手側は数軒の人家があって、土の塊が落ちてくるような場所ではないんです。

そしてそこには人家と共に、お稲荷さんの小さな祠があるんです。。。


事故があった晩、父は親戚の家に出かけていました。
そして、お土産として「稲荷寿司」をもらって帰宅しました。

その親戚は、帰り道にお稲荷さんの小さな祠があることを知っていて、「欲しがるといけないから」と柊の葉をお土産の中に入れてくれたそうです。

はい。

ここまで読んでいただいたあなた。
(お付き合いくださって、嬉しいです)
もうお分かりですね。


朝、土の塊を発見した時点で、父と母は、小さな祠のお稲荷さんが稲荷寿司を奪いにきたんだなと思ったそうです。

その日のうちに、「柊を入れてもらってて良かったよ」と親戚に報告したそうです。
そうでなければ、車ごと崖に落とされていたかもしれないし、あっちの世界に連れていかれちゃったかもしれなかったね、と。

そして後日、稲荷寿司をつくって、その小さな祠のお稲荷さんに、お供えに行ったそうです。
好物だと知っているのにお裾分けせずに申し訳ないことをしたから、と。


この話は、わたしと元夫の間で「お稲荷さんアタック」と命名している事件です。


元夫は、こんな話を真顔でされると、信じるとか信じないじゃなくなる、と言っていました

目に見えない世界が「あるか/ないか」の二元論で考えると、義理の両親は虚言癖もしくは頭がおかしい人たちになるけど・・・と。
そうは思わなかったんでしょうね。
そして「こうなると、笑うしかない」とも言ってました。


このお稲荷さんアタック事件(笑)は、わたしの友人にも大人気?で、先日久しぶり(7年ぶり?)に会った友人からも「いまだに衝撃で・・・」と言われました。


ちなみに。
ここのお稲荷さんとコンタクトを取れていないので、父の車を襲ったのが本当にお稲荷さんなのか、眷属(がいる感じじゃないけど)なのか、それともそこに集まっていた別のエネルギー体なのかはわかりません。

通常、神様は人間を襲いません(バチも当てません)ので、わたしはお稲荷さんが襲ったとは思っていません。神様ではない別のエネルギー体の悪戯か、アピールだったんだろうと思っています。

そして父は小さい頃、かなりの悪戯少年だったらしいので、もともとその土地のエネルギー体とちょっとしたいざこざがあったのかもしれません。

まあ、これも定かではありませんが。。。

ですので。
これを読んでくださった方で、お稲荷さんて怖い~と思った方がもしいらっしゃったら。

不必要に稲荷神社を怖がる必要はないです。

お付き合いの仕方には、コツというか独特の礼儀はいるみたいですが、面倒見が良くて優しいお稲荷さんもたくさんいらっしゃいます。



ここまで読んでくださってありがとうございました。
昨日から少し過ごしやすい気温になっています。

とはいえムシ暑いですし、外でマスクがどうのこうのとありますし、なるべく水分(と塩分?)と睡眠をとって、熱中症や気圧バテに気をつけていきましょ~!

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