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コーチングを学ぶ人への応援歌

コーチングを学び始めた、学ぼうと思っている人へ

最近コーチングを学ぼうという人が増えていると感じます。僕が所属するCTIでは確実にそういった傾向が数字的にも現れてます。


学んでいる人やこれから学びたい人からよくある質問があります。それは、

「資格もとっていないし、学んでいる最中の自分がクライアントにコーチングを提供して良いのでしょうか?」

というもの。

もう少し突っ込んでいくと、まだ学んでいる途中の自分がコーチングを提供することに抵抗があったり、もっと経験のあるプロの人がやったらいい結果だったに違いないので、自分がやらない方がよかったのではないかという観点です。

もちろんその分野で経験と必要なフィードバックやトレーニングを積んだプロが行うことで品質は安定、向上することは事実。コーチングは終わりのない学びですが、学び実践という場数や経験も大事な要素。

ただ、

自分の体験やトレーナーとして多くの学ぶ人たちを見て、この学んでいる最中に行うコーチングの価値というのも体験的に確信があります。

どういうことかというと、学んでいる過程やそういった時にしか発揮できないその時々の価値がクライアントにとって必ずあるということです。

学びの春夏秋冬


学びには季節、春夏秋冬があります。

学び始めの「春」は新入社員のような、フレッシュな気持ちで学んだことをシンプルに試したり、決して手慣れた感じはなくぎこちなさや、慣れない感じは否めないけど、まだあまりわからない故のチャレンジや思い切りが発揮されたりします。

同時に、うまくいかない、スムーズにいかないことも多い。

ただ、そういう学びの過程の人が行う経験豊富な人とは違ったひたむきさや、ぎこちないけど体当たりで行うコーチングには、その時にしかない価値があります。


ちょっと対比のために大袈裟に書きますが、手慣れた感じで安定はしているけれど、情熱や何が起こるかわからない、なんか、こうドキドキしたり、突拍子もない感じとかがないルーティンワークのようなコーチングになってしまっているよりクライアントに貢献するのではないかと。(大袈裟に書いたけど、結構あるかも)

目の前で自分の可能性に向けて、今できるベストを尽くそうと必死にコーチ自身もチャレンジしている姿は、時にクライアントを呼び覚ますことも含め、価値があると思うのです。(もちろん、経験が長くなっても大事なことです。)

実際僕自身もコーチングを学んでいる最中、トライアル的にコーチングをさせてもらったクライアントと、その後コーチング契約を正式に結んだり、お互い定期的に人生について話す仲間になったりしました。

詳しくは書けないけれど、僕がコーチングを学んでいた期間にあるクライアントの人生の大きな決断にかかわった経験があります。

そのコーチングを経てクライアントは環境が一変する決断をします、仕事や住む場所なども含めて。そりゃコーチとして怖さもあり、ただ目の前のクライアントの可能性に向けてできることをやった体感だけは残っている・・・。

正直スムーズでもスキルフルでもないコーチング、、、というか下手だったかと。でもその時のベストを尽くした。(できることも全てやったし、信じることも手放さなかった。ホセ・メンドーサ戦後の矢吹丈と言った感じw)

彼と今の僕が同じテーマで話したとしても、全く同じことは絶対起きないでしょう。

数年後、彼から本当にこのコーチングが自分の人生の後押しになったことを教えてもらい、そして僕自身もこのコーチングがその後の人生に大きな影響があった出来事でした。


その瞬間のベストを尽くすことがクライアントに貢献する

僕と同様にコーチングを学んでいる最中の人が、人生を変えるほどのインパクトをコーチとして体験した人をトレーナーとしてたくさん目撃してきました。

それはコーチングに熟達していたからではなく、学んでいる最中の必死さや、何があっても目の前の人の可能性を信じてやまない、時に無骨なあり方や、その可能性に向けたコーチ自身のチャレンジする姿によって生まれたのだと確信します。きっと悔しい、痛い、不甲斐ないなどたくさんの気持ちも含まれているはずです。

これら全てが目の前のクライアントと何かを生み出すリソースだと。

独立して10年経った僕には、同じインパクトは発揮できません。もちろん違う価値や、今の僕がベストを尽くすことのインパクトはあります。そして現在もなお学びの季節が移り変わっています。(春を何度迎えたことでしょうw)


これからコーチングを学ぶ、今学び始めている人に伝えたいことは、現時点でできるベストを尽くすことで充分なので安心して欲しいということです。

自分は学び始めであることも正直にクライアントと共有して、その中でクライアントとお互いベストを尽くすことを話すことが、何より大事。

自分を大きく見せる必要も、10年やっているプロのようにうまくやる必要もないのです。むしろしないことが大事です。

「1ヶ月目から月収●●達成!稼げるプロのコーチになる」(なんかこんな感じの触れ込みがあったw)

こういったものに一喜一憂する必要もないです。人それぞれなので否定もしないですが、今できるベストを尽くすために必要な金額や条件でコーチングをすることで充分だと思うのです。

もちろん、相手との関係を創り続けるための最低限必要なかかわりやスタンスついては伝えるし練習もします。

その上で、学んでいるあなたが今の時点のベストを尽くすことこそ、応援したい人にとっての最大の貢献になり得ます。

学びの「春」が過ぎ、活動的でノッてる「夏」を経て、これまでの学びを収穫する「秋」があり、また新たな挑戦に向けてこれまでの一年を閉じ、次に蓄える「冬」を過ごす。

そしてまた新たなチャレンジの「春」が来る、この繰り返し。

充実した人生と学びの「春」

キャリアやプロフェッショナルな領域で豊富な経験がある人にとっても、この新たな学びの「春」を経験することは、人がいくつになっても充実した人生を送ることの根本だと思えるのです。

色々書いたけど学び始めのあなたと、すでに独立して10年以上コーチをやっている僕も同じ”学んでいる最中”です。

ささやかながら僕からコーチングを学ぶ、学び始めたあなたへの応援と、一緒に学ぶ仲間としてのメッセージでした。




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