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睡眠の呪い

本質的な課題?

昨日、電車の中で着信したMel Robbins(コーチ、スピーカー)のメルマガをふと見てみると

Rest is not only a reward; it’s a right.

And in my opinion, an essential aspect of success is knowing how to create meaningful breaks.

「休息は報酬という意味合いだけでなく、権利でもあります。成功の重要な要素は、意味のある休憩を創り出す方法を知ることです」と私は考えています。

実は昨日から「寝・湯治実証事業 モニター宿泊」に参加のために鳴子温泉に来ている。1300年の歴史のある温泉郷の大沼という旅館に宿泊しつつ睡眠の質を測定するという株式会社S'UIMINとこの旅館大沼さんなどで行っている実証事業らしい。

このMelの記事は最善のタイミングで届いた。休息をどのように捉えるか?僕はこれが本当に不得意。「意味ある休息を創り出す方法」をわかっていないと思う。

特に睡眠の質があまり良くないことは自分でも実感がある。正直不眠症みたいな絶望的に悪い訳ではない。妻曰く「何しても起きない」とのこと。
症状としてはスッキリしない、疲れているような感覚が残る。

12時くらいに寝室に入って寝る、なんとなく7時くらいには目覚ましをかけるけど、たいてい6時くらいに起きて朝を過ごす。書いてみた数字だけ見ると決して悪くない。まぁこういう感じだよね、という感覚。

自分の仕事柄なのか、こういう状態、つまり

「悪くない」「すぐに困ることもない」「誰にも急かされない」

裏を返せば

「良いとは言えない」「ずっとこれだとどうなんだろ」「誰にも文句を言われない」

こういう状態は、人生の質を高める意味で本質的に取り組む必要がある可能性が相当高い。

温泉で測定

実際に何をするのかと言うと、2泊3日でこの旅館大沼さんに宿泊するのだが、その2日前から睡眠時にどのようなことが起きているのかを調べるために脳波などを測定する。

寝る前に額に3箇所、耳の後ろに2箇所に電極を貼り付けて、左指の人差し指には測定器をつけて寝る。写真を載せようかと思ったが電極まみれのおじさんの画像は耐え難いのでやめてみなさんの想像にお任せする。

これ全部つけて寝る💤


例えるなら、これから改造される、あるいは何かの記憶を消されるみたいな映画のシーンで電極だらけになっている人のライト版と思ってもらえるといい。

そのデータを元に毎日の睡眠レポートが上がってくる。眠りの質をさまざまな角度で測定し、それの意味や改善のアドバイスなどをもらえる。

宿泊の前に2回、宿泊中に2回測定して温泉などで体を休めることがどのような影響があるか見ることができる。

結果発表

良い結果の期待はなし。
今日は3日目。温泉に来て一回測定した後に、これまでの結果を見ることができた。

今朝の結果は、やはりあまりスコアが良くない。
59/100

温泉に来て初日の夜に測定したデータ


ボロボロと言うわけではないが、高いスコアとは言えない、細かいことは省くが深い眠り(ノンレム睡眠)が少ないらしい。

やはり、驚きはなかった。40代半ばから感じていたのはこれが原因なのか?など色々考える。

その流れで温泉来る前の2日、自宅で測った結果のレポートも見ることができた。


自宅で測定したデータレポート

むむ?
かなりいい、このデータを旅館の主人にも共有して解説してもらったがかなりいい。
先程言及した深い眠りもそこそこのスコア。

いやいや、眠りの質が悪いキャラでこちとら10年弱やってますから。それはそれで困ります。

自宅で測定したもう一日分も見てみると、同じような(良い)結果。僕が軽い困惑をしていると、すかさず旅館の主人が言う。

「宿泊の初日は低く出る傾向があるんですよね、環境が変わるから仕方ないですけどね。橋本さん、よく眠れてますよ。眠りの質もいいです し。」

呪い


ご主人曰く、自分で眠りの質が良くないと思い込んでいる人は少なくないらしい。眠りのような実態を掴みにくいものはこうやって測定してみると認識と違う結果がでるらしい。

と言うことは、僕は10年弱の間自分の眠りの質が悪いと思っていたのは思い込みということなのか?

自分で自分に眠りの質が悪いと言う呪いをかけていた可能性が高くなった。

この記事も書いてる途中まで、本質的な課題にはちゃんと取り組もう!的なことをかけると思っていたのだが大きくプラン変更。

でも、眠りの質が悪いと感じることが自分で感じていたのは事実。でもその原因はもしかするとこの呪いのせいなのかもしれない。

眠りの質が悪いと思っているから質が悪くなったような気持ちになる必要があった。そういうことにアンテナを立てていた。(ちょっとしたダルさや疲れも全部睡眠の質が悪いと言うことの証拠にしていく)

今回の体験で面白いのは、良い結果の睡眠レポートが出た時に、「いやいや、そんなはずはない」という気持ちが起きること。

睡眠の質が悪いことは望んではいないけど、あまりにもそのキャラでやっていた期間が長くてリアクティブな反応をする。

「これまでのことがあるので急に問題ないと言われても困ります。」

みたいなw

人にはきっと色々な思い込み、もしくは呪いがあるのだと思う。それは体調とかにも影響しているのかもしれない。

昔コーチングのワークショップで花粉症のせいでなかなかワークショップに集中できない、コーチングもうまくいかないと言っていた参加者(Aさん)に「それって視点(思い込み)じゃない?」とかかわった人がいて、無茶苦茶言うなと思っていたのだが、Aさんはその後花粉症が治ったということを目撃した。

Aさんにとっては呪いだったのかもしれない、花粉症であらゆるものがうまくいかない、という呪文。それによって守られていたものもあるのだろう。

10年弱の呪いを脱ぎ捨て、晴れて「CTIで眠りの質が高い男、第一位」を目指すこととします。

鳴子温泉からは以上です。

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