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学びの春夏秋冬

様々な四季

人生で様々なものに、四季を感じることができると知ったのは11年前。

特に日本の四季というものは、様々な出来事のサイクルにしっくりくるメタファー(比喩)と言える。


人生全体で言えば、

生まれて様々なものが初めて見るもので新鮮、そして新芽のようにすくすく育つ春の時期があり、

体も成長し様々なことに挑戦し力をつけ、一番暑苦しく、活動的でアクティブな時代、そう夏があり、

それまでの活動を振り返り、紅葉とともに実りを収穫する秋という時期があり、

寒さとともに休息の時や、時には死に向けて、何かを終わらせるために闇を経験する冬がある。


ここまで柄でもないことを書いている実感満載、しかしながらこのサイクルを僕は人生の中で意識することが多くなった。

学びの四季


人生だけでなく四季のサイクルは日常の中で感じることもある。

最近特にこの感覚が大事だと感じるのが、大人が新たな学びをする時。


きっと、ある程度のキャリアや経験を持った人が新しい学びを始める時に「春」の様相が訪れる。


新しいことが始まる期待や高揚感があると同時に未知の領域への不安なども感じる。

新しい仲間に会い、入学式さながら、ぎこちないやりとりや人間関係構築など、学び以外の要素も大きい。

そして新しい学びは、これまでの慣れた会社での生活とは違い、うまくいかないことや一つ一つ確認しながら進める新鮮さやもどかしさも含んでいる。

5月病予備軍になる人もいるかもしれない、いろいろな人からフィードバックをもらい、自分のくせやこれまでのパターンでは通用しない領域も明確になる。

少しうまくいく、
やっぱりうまくいかない、
少しうまくいく、
やっぱりうまくいかない、

そんな繰り返し。

手応えもあるが、居心地のいいことばかりではない。花粉でアレルギーのようにむず痒い。


35歳の時に今の仕事になっているコーチングをCTIで僕は学び始めた。


30代半ばにして親友的な存在になるかもと思う人もいれば、「この人とうまくやれっかな?」という感覚もあり、まさに新学期。


学びは新鮮で日々発見という面白さと同時に、左手でお箸を使うようなぎこちなさも。
傾聴を心がけるようになって聞き上手になったと思っていた僕を見てお客さんから、

「橋本くん元気ないね、具合悪いの?」

と言われたりw


そして気温の上昇とともに夏がくる。

いろいろなことに慣れ、手応えや成果を感じ始める。

何より基礎の筋力がついてきたのでさらに重い重量に挑戦しようと、自らレベルを上げようとする時期。

青春、青年時代。活動的で代謝も高い。妙な自信もついてくる。
思いっきり学んで、実践して、打ち上げも大盛り上がり。熱い。

半年間のコーチングワークショップを終えて、資格取得を目指す半年のコースは僕にとって
盛夏だった。

もちろんうまくいったりいかなかったりはあるのだが、力がついてきたことも感じ、有料でクライアントを持つという体験もして、自分のサービスから対価をもらえたことへの自信もついた。

寝ても冷めてもコーチング、暑苦しかったに違いない。

ただこの夏につけた筋力は今でも僕の基礎体力のベースだ、少しブランクがあっても筋肉はメモリー機能があるので戻る。


そして季節は巡り秋がくる。

この学びを始めてここまで2年、無事一つの通過点であるプロフェッショナルの資格を取得し
プログラムとしては一旦区切り。

学ぶことは継続していくが、これまで学んだことを通した日常での実戦が中心となっていく。

会社員をやりながら、兼業としてコーチングを継続。これまで学んだことがどうやって現実の中で生かされるのかが明らかにしていく季節。

春夏を振り返りながら、自分の変化を改めて実感。


自分がコーチングのプロフェッショナル資格を取っていること。

現業と合わせてコーチングを兼業として月10万円程度の収入を得ながら日々忙しくしていること。

初めて会社経由でなく個人として仕事の依頼があったこと。(今は当たり前かもしれないが)

独立してやってみたいと思うものが、人生で初めて見つかったこと。

2年前、コーチングの学びを始める、春の始まり以前は想像すらできなかったことばかり。

自分に独立したい想いがあることに気づいたのも、大きな秋の収穫かもしれない。


そして冬

しばらくの間、会社員でありながら兼業でコーチングをしている時期が続いた。

仲間とも学びを深めたりしていたが、明らかにこの状況がずっと続くものではないと自分の
中では感じていた。

兼業でコーチとしてやっていくことはもう冬の時代を迎えている。

周りからはいい感じに見えていたとしても、自分の中では明らかに終わりの時に近づいていることを知っている。


学びとしてもさらに新しいチャレンジを欲している、そのためには何かに終わりを告げる時。

紅葉して落ちた葉は朽ちていき、雪に覆われる。

夜は長く、じっくり考え、闇の中で春がくるのを待つ感覚。

実際僕の場合、コーチングを学び始めて3年半くらい経った時に独立することを決意した。

大きな決断でもあったけれどこうやって振り返ってみると、季節の流れのように当たり前のことだったとも思える。


コーチングという学びは、コミュニケーション力を高めるためのちょっとしたきっかけで始まったが、好奇心から続けたことで春夏秋冬を経験して最後には自分の生業につながる学びになっていった。


2010年4月に独立して、そこからはまた新しい四季の始まり。

コーチという生き方を決めてからこその春が来て、今につながっている。

僕のとっては人生で初めて、学びを通しての四季をめぐる経験だった。


春の楽しさも居心地の悪さも、
夏の動きたくてしょうがない感覚も、
秋に収穫が自分自身にあった喜びも、
冬の一歩踏み出すために闇の中で決断のために一人になる怖さも、


途中色々あったけれど、最後まで実戦を含めた学びを続けてわかったことが多かった。


きっと、それまでは色々なことを中途半端にしてきたのだと思う。


春にちょっと馴染まなくてやめたり、夏に調子に乗りすぎたり、収穫を忘れて自分自身すっかり枯渇したり、冬が来るのが怖くて学び中断したりしていたのかと思う。

学びにも季節があると思えると、目の前でうまくいかないことに過剰に一喜一憂しなくてもいい。春も夏も秋も冬も必要だ。


将来的な新たなキャリアや生き方、人生の幅を広げてくれることにつながる学びは、人それぞれの春夏秋冬があると思う。


手軽に短期で学べることもある。


同時に思うことは新たなキャリアの可能性に向けてであれば、じっくり四季を感じるような学びの先に何かが現れると言うこと。


そして実際何があるかは、行った人のみぞ知る、です。


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