生前贈与 孫への贈与保険
孫への生前贈与は、生前3年(2024年以降は7年)の持ち戻しがありません。
相続税対策には大きな効果を発揮します。
具体的には、非課税枠年額110万円までを毎年贈与して行くのがオーソドックスな対策です。
注意点として、一括贈与を分割して支払っているようにとられる贈与のし方(連年贈与)は、贈与税が取られる可能性があることです。
毎年、贈与契約書を交わして、暦年贈与であること表現しておくと安心です。
もう一つ注意点として、毎年贈与する計画があったとして、もし贈与者が認知症になった場合は、それ以降、贈与契約ができなくなってしまうことです。
認知症になると、色々な相続税対策がストップしてしまいます。
どうしたものかと考えていたところ、良い保険商品を見つけました。
https://www.ms-primary.com/products/yasashisa_tunagu2/pdf/brochure_L5.pdf
やさしさ、つなぐ2 という三井住友海上プライマリー生命の保険です。
保険を使って、毎年孫への贈与を行います。
保険商品になっているくらいですから、税務上の問題(連年贈与)もクリアされているはずです。
もし、贈与者が認知症になっても、計画どおり贈与が毎年の実行されます。
通貨選択型となっていますので、外貨建と思いこんでしまいますが、日本円も選択できます。
良い保険商品だと思いますが、外貨を選択してしまうと為替リスクを負ってしまいますので、個人的にはオススメしません。
円建ての利用をオススメします。
円建ての場合だと、手数料などの諸経費が一切かかりません。これが最大のメリットで、私がオススメする理由です。
ただし、契約期間中に亡くなった(例 10年贈与予定の場合に7年目で亡くなった)場合は、残金は相続として受取人を指定します。これは相続税の対象になります。
保険なのになぜ手数料がかからないのか不思議に思い、保険代理店に聞いてみました。
「預かったお金を運用資金にしているから、手数料は取っていない」とのことでした。
円建てで利用するなら、なかなか良い保険だと納得です。
最後に、デメリットを一つあげます。
税法改正があったときに対応できない可能性があるということです。
しかし、生前贈与贈与以外は、相続財産として相続税課税価格になるのなら、税法が改正されてもしょうがないと割り切れ良いですね。