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イールドレシオを知ると債券と株式の関係がわかる

もし、これから投資を始めいようとるなら、イールドレシオの考え方を知ると良いと思います。

難しい言葉のようですが、分解して考えるとさほど難しくありません。

イールドレシオとは

イールドレシオとは、債券利回りから株式益回りを割ったものです。
債券(国債)と株式の利回りを比較して債券(国債)と株式のどちらが割安かを測る指標です。

何がわかるかと言うと、債券と株式のどちらを買うとお得なのかが分かります。

イールドとは、利回り
レシオとは、比率を意味します。

債券利回り

債券利回りの計算式は、「債券金利÷額面金額」です。
米国を例にすると、通常10年国債が使われることが多いようです。

新規発行の国債は額面金額で購入して、満期を迎えると額面金額で売却できます。元本部分が保障されています。
無リスク財産です。
無リスクで、金利を受け取ることができます。
日本国債10年債は、0.655%(8月25日現在)です。
銀行の定期預金の金利よりはるかに高金利です。
米国国債は、3%を超えているものもあります。

株式益回り

計算式は、「1株当たりの純利益÷株価」です。
1株からどのくらい利益を生み出しているかを示す計算です。
株式は、株価が債券市場で売買されます。需給のバランスなどから株価は上下しますので、リスクを伴う資産になります。
つまり元本保証がないととうことです。

債券利回りと株式益回りを比較

債券利回りと株式益回りを比較して
①債券利回り>株式益回りの場合は、文句なしで債券の購入がお得です。
②債券利回り=株式益回りの場合は、債券の方が元本保証されているので、債券利回りが安牌だと思います。
③債券利回り<株式益回りの場合は、株式益回りの方がお得と言いたいところですが、株式はリスクがあります。一概に言えませんが、株式に買いが入るのはこの場合です。

自分ならどうするか

上記の①~③のケースで自分ならどうするかを考えてみます。
そうすると、多くの投資資金が株式投資に向かっているのか、債券投資に向かっているのかが想像できます。

イールドレシオの見方

イールドレシオは、債券の利回り÷株式の益回りでした。
数値が大きい場合は、債券投資の方が有利
数値が小さい場合は、株式投資の方が有利(リスクとの兼ね合い検討必要)

現在(2023.8.23)のイールドレシオ

ちなみに現在(2023.8.23)のイールドレシオの数値は
0.84(米国10年債、S&P500比較)
数値は右肩上がりです。
原因は、株価の下落ではなく、債券金利の上昇です。
「株式への投資妙味が薄れている」と言えるのでしょう。
今の流れは、株式から債券へシフトしてきていると私は考えています。

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