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親は最大のコーチである。

習い事は親の覚悟次第である。

昨日、知り合いのママさんから、こんなことを言われた。

「ピアノを習わせるって、親の方が大変ね。」

夏の発表会に向けて、練習が始まり、
毎日、家で子どもの練習に付き合っているとのこと。

「本人が弾きたがらない。
 練習させるのがこんなに大変だったなんて、
 考えたことがなかった」

何か習い事をさせれば、親はその技術が身につくと思いがちである。
塾に通わせれば、成績があがると思うことも同じ道理である。

よく考えてほしい。
技術を習得するのも、勉強ができるようになるのも、スポーツができるようになるのも、毎日の継続した結果である。

習い事の教室に子どもを放り込めさえすれば、
技術の習得できるという考えは、勘違いである。

対価(お金)を払っているのだから、
技術の習得(サービス)を受けるのは当然だという考えが根底にあるのだろう。

週に1回30分のレッスンは、
ピアノの技術を学びに行く場所であって、
技術を習得する場所ではない。

先生から学んだことを、
家で復習し、何度も練習して初めて、
子どもたちは技術を習得できるようになるのである。

習得までの道のりには、大きな課題点もある。

「子どもが練習を嫌がり、練習しようとしない。」

親から何も言われなくても、
自ら練習を継続してほしい。

忙しい毎日を送る親の本音であろう。

そう思うなら、習い事なんてやめた方がいい。
子どもたちが主体的に練習するようになることは、親の幻想にしかすぎない。

親がそばにいて、声をかけるからこそ、
子どもたちは練習しようと言う気になるのだ。

「もう1回、左手だけ」
「はい、背筋伸ばして」
「できるから、頑張って」

親に技術や知識があるかは全く関係がない。

必要なことは、
「今の上手に弾けたね」と、
できた瞬間にすかさず声をかけることだけである。

たまにあるその褒め言葉こそ、
子どもたちは練習を継続するモチベーションとなるのだ。

親からの褒め言葉が心の中にひとつずつたまっていくことで、ようやく、子どもたちは自主的に練習しようという気持ちが芽生えるのだ。

練習がいやいやでも、親を一人占めできるその時間は、子どもたちにとれば、堂々と親に甘えられる充実した時間でもある。

毎日5分でいい。
そばについて、あげよう。
ほんの少しの積み重ねこそが、子どもたちの心の貯金となり、社会の中で生きていく大きな自信となる。

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