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【番外編】FXに出会い、勝てるようになるまでの話

※今回は番外編です。きっと長くなります。興味ない人はスルーしてください。

こんにちは。改めまして、はっせと申します。今回は自分がFXに出会い、勝てるようになるまでの話をしたいと思います。先に言っておきますが、この話を読んだからと言って直接エントリー手法に結びつくようなインスタントな情報はありません。しかし、FXに対するモチベーションアップや考え方のヒントにはなると思います。では始めましょう。

子供時代
兵庫県宝塚市の山奥で育った自分は、小学生の時はとにかく運動が大好きでドッヂボールや野球ばかりやって、勉強は宿題を適当にやるくらい(もちろん答えを写す)。中学時代は野球部に所属し、全く勉強しない日々。成績は中の下でした。

苦手な英語はだいたい35点くらい。一番ヤバかった音楽は6点を2期連続取るという快挙を達成。塾には一回も行ったことはなく、何も考えていない能天気な生活を送っていました。親には「俺中卒でいいから」と言って中三まで全く勉強していませんでした。もちろん親には反対されました。

ところがあるテレビニュースをきっかけに考えが変わります。「日本は今、不景気で大卒すら就職に困っている」というもの。「え、じゃあ中卒やったら終わりやん」と能天気な私もさすがに気づきました。

「俺大学行きたい」突然の発言に親は「???」でした。何千回も勉強しなさいと言ってもしなかった奴がいきなりどうした?遂にイカれたか?と親は思ったでしょう。しかしやっと勉強すると言い出したので親は応援してくれました。

高校に行くことが決まったので高校のパンフレットを読み漁り、ある学校に目を付けました。ストレートに言うと「馬鹿をそこそこ賢くする進学校」みたいなところでした。まさに私にぴったりです。親にお願いして受験できました。そして、馬鹿な私でも受かりました。

高校に入学すると進学校のくせにヤンキーや馬鹿ばかりでなかなかシュールでした。自分はもう勉強する気満々だったので、日々勉強に明け暮れました。そして初めての試験、中間テストでした。苦手だった英語を重点的に準備し、テスト当日の手ごたえもありました。

人生で初めてテストが返ってくるのが楽しみになりました。80点くらいいったかも。親が喜ぶだろうな。しかもヤンキーや馬鹿ばかり(何度も失礼)だからクラスでも上位では?などワクワクしながら英語の授業を迎えました。テスト返却です。

調子乗りヤンキーAが言いました。「せんせークラストップは何点すか?」先生はニヤッとしながら「96点や」と言いました。クラス中がすげー!とガヤガヤしだす中自分は頭を抱えて絶望しました。

は?凄すぎやろ!?おかしい、何それ?お前ら全員ヤンキーと馬鹿(ほんとすみません)だろ!?なんで賢い奴いるねん・・・腐っても進学校、なめてたわ、くそー上位入賞とか妄想してた自分が馬鹿だった!恥ずかしすぎる!

すっかり落胆する中、テスト返却がいつの間にか始まっていました。名前が呼ばれテストを受け取りに行くと先生が私の目を見てニヤッとして渡しました。え、何?こわっ。と思い席について点数を見ました。まあ取り合えず人生ではかなりいい点なんやろし落胆せんでいいか。点数を見る。

「96」が飛び込んできた。その瞬間ドキッと心臓が鳴ったのが分かりすぐテストを隠しました。え、まじ?やばやばやば!え、96!?トップやん?てか96て何?そんな点数・・・これマジで俺の点数!?今まで30点とか取ってた俺の点数!??音楽なんか6点の俺が!?

あわわわ・・・!となっていたら返却がすべて終わり、またあの調子乗りヤンキーAが言いました。「せんせートップだれっすかあ?」

あほー!余計なこと言うな!恥ずかしすぎるし当の俺が信じられてないのに、なんかの間違いやったらどうすんねん!いやでも言ってほしい気持ちもある・・・w
先生「はっせや」ヤンキーと馬鹿「うおおおおお」

そこから私はクラスで完全に”勉強できるキャラ”になってしまい、困ったことになりました。「いや俺ホントはあほやねんけど・・・」内心そう思いながらも、なあはっせ英語教えてやーと休み時間ヤンキーが集まってくるようになるわ、先生は「難しい問題ははっせに当てとけ」みたいなことするわでピンチに。馬鹿だとバレてはやばい!そう思いさらに家で勉強することになりました。

その際、周りに「教え方上手い」「わかりやすい」と言われたことが後に塾講師を目指すきっかけになりました。

その後順調に成績を上げていき、高校入学当初は偏差値40前後でしたが最終的には3科目平均65まで上げました。第一志望の関西学院大学にも合格できました。

塾講師時代
大学卒業後、最初はある建築企業の営業職に就きましたが1ヶ月で退職しました。営業職では当然なのかもしれませんが、そこまで必要でないのに成績を上げるために商品を勧める企業方針でした。

必ずしも必要ではない商品を勧めて売る。この行為は資本主義である以上当然であるとは思いましたが自分の性格には合っていなかった。心から「自分は立派な仕事をしている」と言えないのではないだろうか。お客様に心からの「ありがとう」を言われるような、感謝される仕事をしたい。そう思い、わずか一ヶ月で辞めました。

しかし不景気の日本でその行為はまさに地獄の始まりでした。新卒後わずか1ヶ月で退職した人間を受け入れる企業は殆どありません。学習塾を中心に20社以上受けましたがことごとく不採用でした。不採用通知はなかなかメンタルに来る。企業に出向いては「あなたは必要ありません」といわれるわけです。

約2か月無職状態になり自分は生きている価値があるのか、と思うようになり当時1人で住んでいた神戸のマンションの部屋は11階。「終わらせるのは簡単だな」と最悪のことも考えていました。

そんな中、西日本でも最大手の一角の大手学習塾の説明会に行きました。今までの塾とは何もかもレベルが違い、ぜひここで働きたい!と思いました。しかしただでさえ20社以上落ちているので相当望みは薄いです。また、中途採用枠は1枠のみ。説明会・面接には17人が参加していました。

参加しているメンバーは元学校教師など経験者ばかり。自分は営業1ヶ月やっただけのド素人。一人一人面接を行い、模擬授業を社長たちの前で行います。自分は待合室にいて、隣の面接室から少し声が聞こえてきたのですが、皆授業が上手い。おわた・・・

さて自分の番です。模擬授業をしました。自分でも恥ずかしくなるくらいのダメな授業をしました。社長も苦笑い。「はっせくんは、授業は素人だね」と言われたのを覚えています。

数日後、なんと採用の通知をもらいました。採用は1枠のはず。あの授業が上手かった人たちは不採用でゴミ授業をした自分を採用?意味が分かりませんでした。後日機会があったので社長に聞いてみると「私たちは授業のテクニックは見ていない。教壇に立った雰囲気を見ている。この先生に生徒はついてくるかどうかを。テクニックは研修で身につけれるが、雰囲気は身に着けることは出来ないからね」

かくして契約社員ではあったものの採用となり、結果的に最高の企業に入社することができました。

モチベーションが誰よりも高かった自分は熱心に働き、入社後わずか半年で正社員登用されました。その会社で史上最速だったようです。その後もバリバリ働き、授業コンクールや生徒支持率アンケートなどでも社内1位を獲得し、重要な企画を任され、テレビCMにも2度出演しました。そして、最年少で教室責任者となりました。

ここまで順調だったのですが、風向きが180°変わります。

教室責任者として赴任した先の上長からパワハラを受けました。その上長は今まで私と交流がない人でした。きっかけは私の営業成績。その上長は今まで責任者の中でずっと営業トップのベテランだったのですが、私が新人責任者としてスタートした期にいきなり私が営業トップを取りました。上長からしたら新人責任者にいきなり負けて腹が立ったのでしょう。

そこから数年ことあるごとに嫌がらせやわずかなミスも全職員の前で怒られたり、休日に電話がかかってきてなんで休んでるの?など言われたりしました。営業目標もすぐに達成できないように無理な数字を押し付けられたりもしましたね。

そんな状態が続き、私はすっかり自信を失った人間になりました。営業成績でトップは取れなくなり、研修などでも良い結果が残せなくなりました。これは潮時だな、と思い上長に退職の意を伝えました。

退職理由は適当に取り繕いました。あなたのパワハラで辞めます、とは言えませんので。上長の最後の言葉は「君が辞めることによって俺の評価が下がることは分かっといてな」でした。約十年この会社に尽力した私にかける最後の言葉がそれとは。最後まで大変残念でした。

しかし、自分のような新卒1ヶ月で辞めてしまう人間を拾ってくれた社長・会社には心から感謝いたします。

副業としてFXに出会う
私はパワハラを受け始める前から副業には興味があって色々調べていました。その中にFXがありました。チャートを分析して上がるか下がるかを当てる。平日ほぼ24時間営業。自由で魅力を感じました。

そして何より上司・同僚・部下という概念が一切なく「自分の頑張りがそのまま結果につながる」というのが一番惹かれました。実力主義をうたう企業も結局は上司に気に入られるか、部下に慕われているかなどで左右されます。FXには一切そういうものがない。きわめて現実的な世界に感じました。

特に勉強せずに何となくトレードを開始しました。最初から最大で100万通貨とかで取引していたので今考えるとネジが結構ふっとんでます。数ヶ月で200万が600万になりました。そこから負けが続き、youtubeなどネットで勉強しました。それでも勝てませんでした。

そんな時、あるFXサロンに入りました。そこではチャートをかなり細かく分析することを教えていて自分が今までいかに適当に入っていたかを気づかされました。

そういったことを経て、私が「絶対的に揺るがないFXトレードの原理原則」としようと決めたのが

事実ベースで考える
絞る

ということでした。

事実ベースで考える
対となるのは感覚です。今まで自分は感覚の部分が多すぎた。「気がする」「思う」「~みたい」という個人の感覚です。感覚は個人で異なるのはもちろん、同一人物でも日によってまちまちです。

例えば「下がりすぎたと思うのでそろそろ上がる気がする」などがその典型です。下がりすぎたと思うのはその人の感覚であり、ほかの人はそうは思わないかもしれない。昨日はそうは思ってなかったのに今日はそう思う。となってしまうわけです。そんな曖昧なものに大事な資金を投入できますか。

お医者さんに「医学的根拠はありませんが、何となくあなたは病気の気がするし、この薬が効く気がするし、1日10錠くらいでいいみたいです」と言われて納得いきませんよね。

なので、できる限り感覚は排除しなければなりません。

ではFXで事実とは?トレーダーのほぼ全員がチャートを見て判断していますよね。では、チャート上に映し出された事実は殆どのトレーダーの目に留まっています。事実の例は「直近安値を割った」「BB25の3σにタッチした」「下髭陽線になった」などです。これらは「私はそうだけどあなたは違う」「日本ではそうだけどロンドンでは違う」などはあり得ません。誰がどう見てもそうであるという客観的事実となります。

ただ、細かいことを言えば正確には各社のMT4MT5の差は僅かながらあります。それもまた事実。ではその事実を受けてどうするか。直近の安値を割ったという例なら”明確”にわるとする。明確とは?3pips以上とする。などです。こうすることによって自分のは割っているのに他社では割っていないなどの誤差を防げます。

ローソク足はどうでしょう。自分のは下髭陽線なのに他社では十字線になっている。これを防ぐには下髭陽線で”上髭が全くない”と定義すると良いです。自分のは下髭陽線なのに他社では十字線になっている時は自分のMT4でも上髭がある場合が殆どです。それがずれて他社では十字線になっているわけです。しかしこの対策をすれば、誤差が生まれても他社でも下髭陽線で”上髭が少しある”に留まります。

というように事実で考えていけば自分がどうすればいいかわかるし、問題が起きても対処法が思いつきますよね。感覚だと路頭に迷うことになります。

ここで補足です。私は別に「事実で考えないと勝てない」「感覚で勝っている人はいない」という主張はしていません。そんな証明は出来ないからです。しかし少なくともいえるのは「事実で考えていけば勝ちにつながる」ということです。

また、感覚で勝っている人も、負け続けたことにより圧倒的経験値の裏付けがあってここは勝てるんだと感覚で入っていると推測します。過去、このチャートパターンでは勝っているという経験による感覚。それはもはや言葉にできていないだけで、”事実”なのではと私は思います。

もう一つ、事実のいいところは「論理的思考」ができることです。私はオリジナル手法を5つ以上作ってきましたがそれは論理的思考によるものです。このローソク足、このチャートがAという可能性を高めるという事実が確認できた。ならば逆にローソク足が○○な状況であればBという事象が起こる可能性が高くなければならない。

ではそのBをベースに新しい手法ができるはずだし、それで勝てないと逆におかしい。という感じで新手法が生まれます。そして、これに矛盾が生じたことは一度もないです。Bが正しく機能することによって新手法ができると同時に、Aが正しいことが改めて立証される、という感じです。

次に「絞る」について。

絞る(取捨選択する)ことは私のFXに対する礎となる考えです。何を絞るのか。それは多岐にわたります。以下はその例

①エントリー手法(エントリー回数)
②取引通貨ペア
③時間
④師事する人物
⑤情報元
⑥インジケーター

①エントリー手法(エントリー回数)
手法があればあるほどエントリー回数が増えるし、たくさん利益が出るはずですよね。しかしそれは間違いです。エントリー手法が多いと迷いが出たり、エントリー条件の確認が疎かになるのでいいエントリーができません。そして勝率が悪くなり負けていきます。

また、FXにおいて勝率が低いというのは大変危険です。人は機械ではありません。負けるとイライラしたり、取り戻そうと焦ったり、冷静な判断ができない状況に陥ります。するとさらに負けて、またイライラして・・・の負のループになります。FXで負けは危険。そして負けはエントリー回数が増えるほど増えるのはもちろん、勝率も下げます。その例が下記

Aさん1日10回エントリー
Bさん1日3回エントリー
手法は全く同じ、すべてのエントリーは条件がそろっているものとする。RRは1:1とする。

条件がそろっているなら入れば入るほどいいのでは?と思いますよね。そこに罠があります。条件がそろっているといっても「完璧でこれ以上にない絶好のポイント」と「一応そろっているポイント」というように差はありますよね。以下の数値はその勝率とします。

Aさん(10回)
80、70、70、60、60、60、55、55、55、55(平均62%)
Bさん(3回)
80、70、70(平均73%)

RR1:1なのでスプレッドを考えても勝率55あれば期待値はプラスです。なのでAさんはダメなエントリーは全くしていません。しかし、十中八九Aさんは将来お金を失います。Bさんは相当良いところしか入らないので10回中上位3回の極上ポイントのみで入ります。

なぜ、Aさんは高確率でお金を失うのでしょうか。まず、平均62%ということは5.5%の確率で3連敗、0.8%の確率で5連敗します。全然大丈夫でしょと思ったかもしれませんがAさんは1日10回。月20営業日としたら200回エントリーします。すると5連敗は3週間に1度起きる計算になります。3連敗は2日に1回起こります。ここで問題になるのは連敗した時のメンタルです。先述の通り負けると人は正しい判断ができなくなります。連敗ならなおさら。

Aさんがもし人とは思えない強靭なメンタルなら勝ち続けますが、ふつうはそうはいきません。さらに、メンタルが完璧でも人にはミスがつきものです。エントリー条件がそろっていなかったのに間違って入ってしまうなど。

従って
メンタル不安定によるダメエントリーが増える
メンタル安定だがミスによるダメエントリー

これらによってAさんは62%の机上の平均勝率はぐっと下がり実際には50%を割り込むでしょう。そして、その影響でメンタルが崩壊しさらに勝率は下がるという悪循環に陥ります。結果、お金を失います。

Bさんは2%の確率で3連敗、0.14%の確率で5連敗します。しかもエントリーが少ないので周期は長く、3連敗は一か月で1回、5連敗は1年に1回になります。そうなれば「たまにはこういうこともあるか」と流せるでしょう。

②取引通貨ペア
これは単純に通貨の癖がつかめることです。通貨ペアはそれぞれ動きに個性があります。メジャー通貨からマイナー通貨まで同じ手法でエントリーするのは非常に危険です。その通貨に合ったやり方が存在するのでいろいろなものに手を出すと一気に勝率が下がります。まずは1つの通貨に絞ってトレードしましょう。

③時間
これも同じく癖があるのと、同じ時間をずっとやっていると「最近こういう傾向があるな」「5日連続買いから始まっているな」「最近値動きがおとなしいな」など気づきやすいです。
また、単純に時間を決めずずっとトレードしてると質が下がります。

④師事する人物
この人の言うことを聞いてやってみよう、というのは1人に絞りましょう。複数から学ぶと相反することが出てきてパニックになります。例えば「移動平均だけ見ろ」という人と「移動平均出すな」みたいな感じです。両者はその人にとってはそれが正解であるだけで、真の答えは存在しないですよね。だから、1人にする方が良いでしょう。

⑤情報元
これも④と同じく、色んな所から集めると大体矛盾が生じます。私も初心者の頃はいろんな人のXをフォローしたりしましたが全部無駄でした。情報元は絞り込み、他はフォロー解除するとすっきりしますよ。

⑥インジケーター
入れれば入れるほど勝率が上がりそうなインジケーター。しかし入れすぎると1つ1つの確認が雑になります。入れたとしても3つくらいにしましょう。その代わり、その3つはしっかり見れるようにしましょう。


さて、ここまで来るとやるべきことが明確になり、もやもやがスッキリしてきませんか。頭の中や、MT4がぐっちゃぐちゃだったのが「あ、これをやればいいんだ」とはっきりしてくるはずです。

これが、FXで勝つ最初の1歩です。是非今日から、今すぐ実践してみてください。世界が変わるはずです。

                                以上
                               はっせ

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