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岬めぐりで積丹ブルー②(カヤック三昧)

積丹・青の洞窟でカヤック&シュノーケル

黄金岬の直ぐ西側に青の洞窟があった。青の洞窟って、イタリア・ナポリのカプリ島とか沖縄・真栄田岬とかいろいろな土地で聞くのでちょっと新鮮味はない。どっちも行った事あるけど、それぞれに遠い記憶が朧ろ気になっている。

さて、積丹の青の洞窟でカヤックとシュノーケルした。前日にtelで予約したものの、コロナ禍でどの程度の人数になるのか心配だった。けど、そんなのは全くの杞憂。カヤックは計8名、シュノーケルは計6名(内3名は午前中に実施済)だった。

しかも札幌から来られていた取材陣にはドイツ語より日本語が上手いドイツ人の若者が混ざっていた。挨拶は「グーテンモルゲン(おはよう)」と「ダンケ(ありがとう)」だ。次に必死で思い出したドイツ語はグローゼス・ビア(大ジョッキ)とクライネ・ビア(小ジョッキ)だった。私の旅のドイツ語はあまりにも貧相でこれで出尽くしだったけど、グローゼスとクライネで笑って貰えて助かった。

<カヤックで積丹の青の洞窟へ、シュノーケルも>

カヤックはボトムグラスボートで船底が透明になっていてそのまま海の中を覗き込んで見えた。小魚もいたけど、やっぱり積丹の海は澄んでいて綺麗。ただ、この日は大してパドリングしなかった。外洋に出たと言っても海岸線伝いに漕いでいって、黄金岬を越えるとすぐに青の洞窟があった。ガイドさんの先導に従って、順次洞窟に入っていく。ヘルメットを付けていたので怪我はしないだろうけど、ライトが無いのでホントに真っ暗。行止まりでturnすると、入口に向けて水面が青色に輝いて見える。まあこれが見られただけで満足。ただ、1kmもパドリングできなかったし、そこは消化不良だ。

シュノーケルはスキューバスーツと沢くつを履いて、シュノーケルセットを装着して出発。tightなスキューバスーツを着ると、腹ボテになっているのがそのままにバレてしまうのが難点だ。北の海に入ると最初はヒンヤリとするけど、直ぐに馴れてしまうので大丈夫。

潜ると、直ぐに青いヒトデを発見。大きさ5~6cmくらいじゃないか。赤い模様が入っていてちょっと不気味。他にも魚の群れをそこそこ見られた。シュノーケルでも青の洞窟に入っていく。それぞれに感動は違うのでシュノーケルもオススメだ。尚、カヤックとシュノーケルの写真はいずれもガイドさんが撮影したもの。

カヤック会社のオフィスに戻る時にキタキツネを発見した。昨年も雌阿寒岳の登山口の近くで見つけた(旅のHPを参照)。今回は直ぐに草むらに隠れてしまったので写真は撮り逃したけど、流石は北海道、釧路でも知床でも積丹でも動物との距離が近い。

この日の夕食は外食で済ませた。店はカヤックのガイドさんに聞いた店で、17時開店だけどその5分前にはもう3組10人くらいが外のベンチに腰掛けて待っていた。ビールのアテでオススメのザンギを頼んだけど、他のグループもザンギで呑み始めていた。かなりvolumeあるザンギが出て来た、大盛りsizeで5切れは流石に重たい。アワビはコリコリと、いくらとウニはフワフワで美味しかった。マンホールの蓋はオマケだけど、流石はウニの産地だ。

<積丹丼、ザンギ>


翌日は幌武意海岸でガッツリ漕ぐ

前日のカヤックは1時間も漕いでいないのでちょっと消化不良だった。で、別のカヤック会社を検索してメールで問合せしてみた。

<積丹のネコ、屋根の上に木組み>

その返事を待ちながら朝の散歩をしていると、猫屋敷を発見。商店の玄関先でネコが4~5匹ほどゴロゴロと日向ぼっこしている。それと、古い建物で屋根の上に丸太を口の字とか日の字に組んでいるのが目立った。北海道でも他の地域で見た事なかったし、聞いてみると春先にドカッと雪が落ちてこないようにした雪国の知恵だとか。確かに、玄関とか駐車場とかある側の屋根に木組が備え付けられていた。

ガイドさんと美国で待合せしたのだが、カヤックの出発はそこから積丹岬よりに位置している幌武意海岸だった。上の地図だとちょっと東にはみ出ているけど、女郎小岩より右側でピリカ岬の傍だった。

この海岸に着いた時、2017年末にNZのCoromandel Town(コロマンデル半島の西側)から南の郊外に連れて行って貰ったTrekkingルートの事を思い出した。そう、風景が似ていたのだ。上の写真では伝わりにくいけど人気のないのも似ていた。気候的にも植生でも北海道とNZって似ていると思うのだ。人口密度も同じくらいじゃないか。

<女郎小岩の縁>

この日はプラスチック製ではなくスチール製カヤックで本格的なタイプ。キチンとスプレースカートを履いてカヤックに括り付ける。こうすると、艇内に水が浸入しないので、冷たくならない。この日のガイドさんは地図を示しながら天気解説をしてくれた。北海道の地形を意識させつつ、どの方向から風が吹きそうなのか地元ならではの解説だったが、こういう説明を聞いた事が無かったのでビックリ。

先ずは西(左側)に進路を取り、女郎小岩を目指す。この先が尖った岩を海上から見ていると如何にも陸続きだと思っていたのに、カヤックで回り込んでいくと、陸から僅か1mくらい離れている事が判った。そこで写真を撮って頂く。カヤック航行中も風の説明を何度か聞いたけど、波はずっと穏やかで難なく漕げたけど、そういう話を聞くと安心できるものだ。ダイビング船が通過する時の波など、このガイド氏はかなり慎重に案内してくれたと思う。ガイド業の中ではかなり珍しいタイプだと思った。

<突端がピリカ岬>

次にピリカ岬の方向に東へ向かい、それを超えた先の岩が複雑に入り組んだ辺りを微妙に通り抜けながら進んでいく。確かに外洋より波が静かだし、変に流される心配もない。ここでも岩場に上陸してコーヒータイムでくつろぐ。私の都合でランチ無しにしたのだけど、本来のツアー構成だとこの岩場でランチタイムになるとか。

<積丹ブルーに乗って>

この日は4時間くらいたっぷりpaddlingできたので、かなり満足! かつて西表島で15kmほど漕いだのが最長だけど、この日もそこそこ漕いだつもりだったので訊いてみたけど「9kmくらい」との事だった。パドリング中はずっと快晴だったので、また日焼けしてしまった。

中央にあるホッケのツミレ汁は淡白で美味しかった。その上のはタコの臓物を煮たものとか。初めてだったけど食感は独特。朝食の卵とじ(左上)にもウニが入っていた。

<積丹余別にあるYHの夕食>

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