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【#創作大賞感想】「小学生になる息子と電車で12時間、行って帰って見つけた旅の終わり」で知った共に創り上げる大切さと喜びと期待

私はXがTwitterと呼ばれていた頃に登録はしましたが最近まで休眠状態でした。実はTwitterの頃、日常で起きた嬉しかったことを呟いたら妙なコメントをいただいたのです。

「そんな親切、誰もがするとは思えない、偽善だ」

意味が全くわからない上に嬉しかったと発言しても文句を言う人がいるのかと衝撃を受けました。そんなに面倒なことがあるならTwitterは使わず、noteだけ毎日投稿しよう。

noteでは嬉しいことや馬鹿話をしても誰からも意味不明なコメントが書き込まれないため、安心してネットの世界を楽しめたのです。そのため、野やぎさんが創作大賞のために公開校閲を宣言した時は衝撃でした。

様々な意見を採用しながら出来上がったエッセイは、結果として多くの方に読まれ3ケタのスキがつけられています。この後も、もっと読まれるかもしれません。やはり、大人になって本気を出すということは隠れてコッソリでは成功しないということなのでしょう。昨日の感想でも書きましたが、創作大賞は個人で挑戦というよりもみんなで盛り上げ、受賞者を生み出すという雰囲気がとても素敵だと感じています。

野やぎさんの息子さんとの旅を綴ったエッセイはまさに、みんなの力をもらい完成させた創作大賞エッセイ部門に相応しいものとして世に送り出されました。みなさんの力 + 息子さんのカワイイ後ろ姿、この組み合わせは最強すぎます。

電車に乗るだけの旅では早すぎる時間に到着した駅では暇をつぶせる施設がない、旅という非日常の中での息子さんは通常運転と結構な困難がそこかしこに潜んでいます。振り回される父親の心境が手に通るようにわかるこのエッセイは、読んでいるうちになぜか少し涙がにじんでしまうのです。

挨拶やトイレで感じる息子さんの成長ぶりからか。
次回の乗り鉄の旅の手書きの予定に胸打たれるからか。
記事内に貼られた息子さんの小さな背中にキュンするからか。

それらも全て涙がにじむ理由ではありますが、それ以外に胸打つものがエッセイからは感じられます。その理由は人それぞれでしょうが、私の場合は息子さんと野やぎさんの日帰り旅行に未来永劫壊してはならない小さな幸福を見い出し涙ぐんでしまいました。こういった幸せは心の底のほうにずっと埋まっていて、ある時パアっと芽吹いてグングン成長して花や実をつけるのだろうなと思います。その種を芽吹かせるのも花開かせるのもその人次第、なのかなと私は思うのです。「ああ、心折れちゃう」って時に絶対心柱しんばしらとなって支えてくれる、そんな種がこの旅行で野やぎさんと息子さんの心に埋められたと私は感じました。

小学校に上がる前ということで行った大冒険にすっかり魅了されています。これからも息子さんとの旅レポは定期的に投稿して欲しいです。夏休み・冬休み・春休み。小学校卒業・中学入学・中学卒業。高校以降もずっと節目ごとに行われ、成人しても旅レポは続けて欲しいです。そしてXでnoteでみんながわいわいとアイデアを提供しながらその都度、彩り豊かな作品に仕上げて欲しいと思っています。

今回は小さな背中にキュンキュンするエッセイでしたが、大きくなった背中にもドキドキしながら読みたい、そう感じる野やぎファンはかなりの人数がいらっしゃるのではないでしょうか?

いや、いるに違いないと確信しています。

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