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【#シロクマ文芸部】他愛もない話が好き

ヒマワリへねじ込まれる?そんなことされてたまるか!

大声で助けを求めたが、誰も来ない。夢だ、とどこかで冷めた目で見る自分がいるのだが、全身に恐怖が走りガクガクと震えが止まらない。

ヒマワリに一つだけ開いた穴の中に種の素としてグイグイとねじ込まれる。上下左右の種の赤ん坊達に「こんな理不尽があっていいと思う?」と荒ぶり声をかけるのだが、幼過ぎるのか誰も返事をしない。

途方にくれていたら、急にヒマワリが動きだした。朝が来たのだ。太陽に向かって動くヒマワリのなすがまま、8月の強い日差しを浴び続ける。

暑いと感じながらも、体の中心に力がみなぎってきた。種として成長をしているようだ。

ヒマワリへねじ込まれてからは、身動きが出来ず入院しているかのようだった。でもその時間をヒマと思わなかったのは、太陽の光から力を与えられていたお陰かもしれない。

いつもより夏を短期間に感じたのは、太陽の恵みをたっぷりと体に取り込めたからだろう。

夏も終ろうとする頃、ヒマワリ畑のあるじがやってきて、成長しきった種をほじくり出した。手術されているみたいだな、とぼんやりと順番を待っていると、転がるように外へと飛び出してしまった。

あー、やっと自由になったと嬉しく思ったその時、

「いい油ができそうだ」

と満足げなヒマワリ畑のあるじの声が聞こえた。

搾り機に入れられる前に逃げ出さなければ!そう思うのだが一歩も動けない。種だもの手足がないし逃げられないよねと、納得していると持ち上げられ、搾り機に……。

「という夢を見て、寸前で目が覚めたの」

と話す友人。

ワタクシ事ではありますがなんてLINEが来たから、何事かと思ったら夢の話をしたかっただけか。

呆れる私に向かって、

婦人科の検診が終わったから、なんとなくホッとしてさ。どうでもいいことを話したくなっちゃったの」

とニコリと笑う。

そのヒマワリのような笑顔を見ていたら、noteエッセイのネタになるからいいか、と思った。

他愛のないことを話せるっていいよね。

つぶやきだとマガジン登録ができないのでは?と考え、慌ててテキストでも部活動をしました。

このお話の元になったのはこちら👇

👆ではシロクマ文芸部とのコラボを意識して、全ワード使い切りはやめたので、こちらでキーワードを全部使ってみました。太文字がピリコグランプリのキーワードです。

ピリコグランプリのワードを使っていますが、つぶやきではないからエントリー対象外ですよね?ルール外の活動をしてしまい申し訳ありません。

ピリカさん、書ける限り「つぶやき」ますから楽しんでくださいね😉✨

小牧幸助部長、8月の最後の週に素敵なお題をありがとうございました🙌

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