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【#毎週ショートショートnote表お題:戦国時代の自動操縦】油断大敵

誰もが一度は名前を聞いたことがある可能性の高い戦国武将織田信長・明智光秀・羽柴秀吉でお話を作ってみました。徳川家康も最後にちょこっとだけ出演。

表お題「戦国時代の自動操縦」のはじまりはじまり~♪

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戦国時代を終わらせるには第六天魔王である自分が頂上に立つ、と信長は天下統一を誓った。そこで知恵者と名高い、明智光秀と羽柴秀吉に良い策はないかと聞いてみた。

「人心を自動操縦し、お館様に服従させるのです」
「自動操縦?人心を我が意のままに操れるというのか?」
「はい。やり方によってはいかようにも」

知恵者らしく明智光秀がキラリと目を光らせた。

「猿はどう思う?」

いつもはうるさいほど喋る羽柴秀吉に信長が意見を聞くが、

「明智様のお知恵がすごぉてワシはどうにも」

としおしおとしている。

「猿は所詮ここまでか」

とほくそ笑む明智光秀。次の日から信長のために諜報活動を行い天下統一にむけ奔走した。

しかし、どうしたことか自分が動くほど首を絞める結果になる。本能寺の前で呆然とする明智光秀。勝手に口が動き「敵は本能寺にあり」と叫んでいる。気が付くと野武士に囲まれ悲惨な最期を迎えた。

「明智様よう、楽に天下が取れましたわ」

と笑う秀吉の後ろで家康が。

(410字)

裏お題「訓告したいの四六時中」はこちら👇

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