見出し画像

なぜ?以外にどう聞いたらいい?・・・質問バリエーションの話

僕は会議の質向上の一環として、各チームの会議を録画して添削することをしています。
ファシリテーター役のスタッフと話していた時のこと。

ス「なぜだと思います?以外にどう聞いたら話が引き出せますか?」
僕「録画見たよ。なぜ?で聞かれた人は言い訳みたいな発言が多いよね。」
ス「話が広がらないし、話題が多くなってバラバラでまとまらなくて。」
僕「今の悩みに、なぜまとまらないの?ってきかれたら答え出せそう?」

ざわつきポイント

なぜか答えが出ない「なぜ?」
つい言い訳したくなる「なぜ?」
思わず言っちゃうけど、言われると辛い「なぜ?」
・・・あれやな。「すみません。次は気をつけます!」で逃げたいやつ。

質問の種類

問の種類として有名な5W1H
いつ・どこで・だれが・何を・なぜ・どのように?といった物事の全体像や目的、方法が具体的にわかる質問の仕方です。

そして、この中で「なぜ?」の質問だけを単発で使うことはリスクがあると僕は感じています。
5W1Hが連携して使えることで、背景やそもそもの理由を聞くことができる一方で、「why?」だけで聞かれると妙に責められているような感覚に陥るものです。

質問の種類において、普段から僕が大切にしているものは角度です。
①深める質問(そもそも?・どのような体験から?)
②広げる質問(他には?・今までに似た経験は?)
③高める質問(その時どうなっている?・そうなった時、周りの変化は?)
④まとめる質問(ここまで話してみてどうですか?)

今の質問の区分は僕がコーチングを修了してきたカレッジで学んだ目からウロコの質問区分です。
興味のある方はぜひ学びの門を叩いてみてください♪

テーマや事柄に関して、聞き流さずに①~④のように上下左右へ質問を展開すると発言した本人でさえ気づいていないようなことに本人が気づいたりすることが多々あります。

発言したときにはその人の価値観や経験から得たパターンをもとに一方向な意見が発せられることが多いです。
前提となる自分の価値観や経験に相手が気づく。
未来や他者の立場へ視座を変えることで立体的な視野が生まれる。
自分の意見をいろんな角度から見直したときに、違う何かが見えることも!

そしてこの角度の視点からする質問でも「なぜ?」は極力単体で使うことは避けています。
その理由は以下で説明します♪

ニューロ・ロジカル・レベルの話

人の意識や行動が変わることへの影響力を階層分けした考え方です。
NLP(神経言語プログラミング)という心理学の理論です。

なんの話をしたいか?というと
コミュニケーションにおいて安易に踏み込んで質問や言及してはいけないレベルをこれで説明したいということです。

そもそも「なぜ?」という質問の性質はというと
価値観や信念に対して行う問いだということ。
つまり、何を大切にして、何を信じて、何を動機に行動するか?
人間の内面的でコアな部分に触る質問です。

図でいうと上から2番めの部分への質問です。
質問や発言で責めてはいけないアンタッチャブルなレベルは上位2つ。
みなさんも生きてきた中で、この部分への言及を受けて相手を嫌いになった経験が思い当たるのではないでしょうか?

上位2つへの質問は人間関係を壊す可能性を存分に秘めているのです。
アイデンティティ:「誰がやったの?」「あいつが居ると・・」
信念・価値観:「なぜそうしたの?」「なぜいつもそうなの?」

逆に上位2つを承認することは信頼関係においてとても良い影響を及ぼすとも言えますね!
アイデンティティ:「あなたが居てくれて嬉しい!」
信念・価値観:「この部分のこだわりは真似できない!素晴らしい!」

5W1Hとの関連は以下のとおりです。
アイデンティティ:Who
信念・価値観:Why
能力:How
行動:What
環境:When・Where

僕の周りのスタッフには常々、質問のバリエーション・引き出しを多く持っておくことは大切。と伝えています。
その大切さの中身がまさにこれです。

当たり前にしている会話だからこそ、知って学んで取り組むことで明らかな違いを生むことができると確信しています。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?