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競走馬個別メモ 2022  フェブラリーS カフェファラオ


フェブラリーS 勝ち馬 カフェファラオ
主な戦績:フェブラリーS(G3・2022.2021) シリウスS(G3・2021)

作成日:2022.2.21


競走馬特性面

MH3 【前後半型】【前半型】【持続型】【SP持続力型】【持続力勝負型】
少し程度流れる展開からの後半SP持続力勝負向き。前半から流れる展開でパフォーマンスを上げている印象あり   
【専用メモ】スピード型?
【所感メモ】マイル向き?
作成日:2021.2.15

過去成績・データ(2022.2.21 時点)
前走:フェブラリーS(G1・東京ダ1600m)

タイム・着順・馬場状態・着差
1.33.8 1着(重)-0.4秒差
レース展開
M(ミドル)平均型 瞬発型 重馬場 46.8-47.0 
平均ペースのラスト3Fの瞬発力勝負。平均寄りの流れだが3~4角でかなり緩んで4角から直線で再加速する流れ。高速ダートでもありスピード面と加速の鋭さの両面を求められた形。
 
予想コメント
重○【休み明け初戦】東京3戦全勝・仕上がり良好
【調教】仕上がり良好
★昨年の覇者 近走不振も 状態面カギ マイルのスピード勝負なら

個別レース回顧
【出し切る形・直線の加速違いを見せる・高速ダートでスピード面で違い見せる・好時計・東京マイルなら・完勝】
【好位追走・外】【4角馬なり】【直線入口で外】【直線半ばで鋭く伸びる】【最後1F後続突き放す】【完勝】

発馬五分で好位外目からの競馬。道中は好位で流れに乗り4角から外目からジワッと押し上げて行くも手応えはほぼ馬なり。直線入口からは外目に出して直線半ばで満を持して追われるとグンと加速を見せ、内で粘る2着馬(テイエムサウスダン)を交わして先頭。最後の1Fも伸び続けて2着以下を突き放して結局は後続に2馬身半の差をつける完勝。

好位で流れに乗って直線は楽々と抜け出して後続を突き放す強い内容の競馬。ペースそのものは平均寄りだが直線の再加速する展開にも難なく対応し、またその加速で他馬との違いを引き出している。高速ダートでスピード面を問われる形はこの馬向きでもあり、時計も1.33.8とかなり優秀でまさしくスピードの違いを見せた形。これで東京マイルは4戦4勝という事になり、この条件がこの馬にとってはスピード能力フルに発揮できるベストの条件なのだろう。

陣営・騎手コメント
(福永祐一騎手)
「作戦通りのいいポジションがとれました。あの位置がとれるかとれないかでこの馬の気分が変わるのではと感じていたので。スタートはそこまで速かったわけではないですが、リカバリーがうまくいったし、砂をかぶらない位置で非常にいい形で進められたので、あとは抜け出して気持ちを切らさないよう、それだけを気をつけました」

(堀宣行調教師)「今日は本当に馬がよく頑張ってくれましたし、福永騎手も上手に乗ってくれて、こういう結果が出て良かったです。福永騎手には、細かい通る位置、番手についても話していましたが、それよりも基本的にこの馬の長所を生かす競馬を考えていました。調教を通じて、福永騎手には掴んでもらっていました。ゲートは遅かったですが、スピードに乗って良い位置が取れたので、序盤は安心して見ていられました。チークピーシーズは最終的に去年と同じものをつけて出走しました。去年よりメンタル的に一定のリズムで走れていて、質は良かったと思います。今後については、馬の状態が第一ですから、確認して、オーナーと相談して、色々な選択肢を考えていきたいと思います。その中には、海外もあり、直近だとドバイも登録していますし、BCクラシックも候補になります」


2走前:チャンピオンズC (G1・中京ダ1800m)

タイム・着順・馬場状態・着差
1.51.7 11着(良) 2.0秒差
レース展開
M(ミドル)平均型 後半SP持続型 49.3-48.3  
平均寄りのスローという流れから後半5FのSP持続力勝負で、結構高い次元でのSP持続力を問われた展開

予想コメント
重○調教○【休み明け初戦】ブリンカー効果見込む・流れ乗れれば
【調教】好馬体目につく
★展開、馬場状態カギ 純粋な持続力勝負の展開に? 大外枠カギ 力関係見極め重要

個別レース回顧
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陣営・騎手コメント
(C.ルメール騎手)「馬の状態は良かったです。もっと速いペースになって欲しかったです。4コーナーからは進んでいきませんでした。反応しなかったです。なぜだかは分かりません」

3走前:函館記念(G3・函館芝2000m)

タイム・着順・馬場状態・着差
1.59.4 9着(良) 0.7秒差
レース展開
H(ハイ)前半型 持続力・瞬発型 58.5-60.2 
予想コメント
調教○ 新境地開くか・適性の見極め
【調教】動きダイナミック
★休み明け初戦 斤量58.5キロ 芝初経験 意外と芝の適性はありそう?

個別レース回顧
【最後の1F狭くなる・4角内立ち回る・不完全燃焼?】
【中団待機・内】【4角内通す】【4角で動く】【直線ジリ伸び】【最後1F狭くなる】 

発馬五分から中団内目からの競馬。4角で内目から押し上げて直線に向くもさほど目立った伸び脚は見られない。最後1Fでエンジンが掛かったのか少し伸び掛けたところで両サイドの馬に挟まれるような形になってブレーキ。そのブレーキを掛けた状態でなだれ込むようにゴールして9着だった。

判断は難しい所で直線の最後のところだけを見ると芝でもさほど力量差は無いようにも見える。ブレーキを掛けた状態でなだれ込んで勝ち馬には0.7秒差完敗ではあるが、2着馬相手には0.2秒差という結果はそこまで悪くはない。勝負所の3角も前の馬が下がって来て少し追い出しを待たされているし、完全に出し切る所まで至っていないのが評価を難しくさせている。

陣営・騎手コメント
(C.ルメール騎手)
「距離や芝は大丈夫でした。しかし、1番枠で狭くなってしまいました。彼は狭くなると気にしてしまう馬なので、それがなければ、もっと良い競馬になったと思います」

過去見所レース(ベストレース)
2021.2.11 フェブラリーS(G1・東京ダ1600m)

タイム・着順・馬場状態・着差
1.34.4 1着(良) -0.1秒差
レース展開
H(ハイ)前半型 SP持続型 46.5-47.9
予想コメント
調教◎ ここで真価を・得意の舞台で
【調教】久々も好仕上がり
★東京コース替り 条件好転 前走力負けの感も

個別レース回顧
【出負け】【リカバー・好位追走。内】【3角過ぎで動く】【3~4角内通す】【直線伸びきる】【最後1F追撃凌ぎ切る】【出し切る形】【完勝】

出負けするも押してリカバーしてからの好位追走。3角過ぎで動いているし、元々流れている展開の中ではかなり厳しい形の競馬。それでも最後まで失速することなく押し切れているので、やはり相当強い内容を見せてきた印象。時計も1.34.4とかなり優秀であり、終わってみればこの馬の強さだけが際立った内容。ダート界に新星登場と言えるだろう。

陣営・騎手コメント
(C.ルメール騎手)
「今日は本当のカフェファラオでしたね。パドックで自信を持った。状態がすごくよかった。スタート前に勝つ自信を持つことができました。チークピーシーズを着けて、アグレッシブな競馬を心がけていた。いいスタートを決めて、いいポジションにつけられた。結構忙しい流れになったけど、うまく流れに乗れました。ポテンシャルがとても高い馬で、トップの出来ならG1馬になれると思っていたので、勝つことができてうれしいです」

(堀宣行調教師)「中々体の増えない馬ですが、中間色々やってきて、フィジカル面では良い形で仕上がったと思います。チークピーシーズについては、矯正馬具であり、本来無くても馬が楽しく走れるくらいにできないといけないようにも思いますから、今後また色々考えてやっていきたいと思います。レースについては、戦前特に話をせず、後で色々聞かせてほしいとジョッキーには伝えていました。行くと思っていた馬が行かなかったり、思っていた形と違う部分もありましたが、私が考えていたようなレースをして、ジョッキーが上手く促しながら乗ってくれました。直線、外に出して、最後の走りは本当に良かったと思います。勝てて嬉しいというより、ようやく結果を出せた思いの方が強かったです。まだまだ色々な引き出しを持っていそうですし、こういう状況ですから、オーナーとも相談しながら、色々やっていきたいと思います」   

【競走馬個別データに関する注意事項】

☆ここで掲載している競走馬個別メモは個人的な予想メモと見解を纏めたものです
☆予想コメントと調教は当時の専門紙のもので、★欄のコメント、レース回顧は羽柴の個人的なメモになります。
☆各種コメントは主に重賞レースのものになります。オープン、条件戦などは予想、レース回顧をしておりませんし、騎手コメントもありません


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