見出し画像

競走馬個別メモ 2022  阪急杯 ダイアトニック

 
阪急杯 勝ち馬 ダイアトニック
主な戦績:阪急杯(G3・2022) 函館スプリントS(G3・2021) スワンS(G2・2019)

作成日:2022.2.28


競走馬特性面

SM3 【後半型】【前半型】【加速型】【SP持続力型】【SP持続力・瞬発力型】
平均的な流れからの後半SP持続力勝負型。道中でしっかりと脚を貯めれば末脚は確実に使えるタイプ
【専用メモ】加速力 京都向き 1400m向き 使える脚は短い?
【所感メモ】内々を立ち回れる器用さあり
作成日:2021.8.23

過去成績・データ(2022. 時点)
前走:阪急杯(G3・阪神芝1200m)

タイム・着順・馬場状態・着差
1.19.9 1着(良)-0.1秒差
レース展開
M(ミドル)平均型 SP持続型 45.4-45.9
平均ペースのSP持続力勝負。高速馬場でのスピード勝負の中で、直線半ばで僅かに加速までも問われた形。この展開で外々を回る形になった馬はかなり厳しくなった印象。

予想コメント
調教○ 実力馬が復調・条件好転
【調教】終いの伸び良
★実績上位 復調ムード 脚の使い処カギ 距離短縮、斤量減と条件好転

個別レース回顧
【出し切る形・終始内々立ち回る・道中少し貯める形・直線反応と加速効く・高速馬場、スピード勝負向く?】

【好発】【好位追走・内】【3~4角内回る】【4角馬なり】【直線序盤最内から伸びる】【直線半ばで抜け出す】【最後1F伸びる】【G前追撃振り切る】

好発から勢いよく前に行き主導権を握るが、途中で外から来た馬に前に行かせて少し控える感じで好位のインを追走。控える感じになってからやや行きたがる感じを見せつつも内々で我慢しながら4角から直線へ。直線序盤から半ばで最内から狭い所を抉じ開けるように伸びてきて、最後の1Fで完全に抜け出すと後続を突き放しにかかる。ここで2着馬(トゥラヴェスーラ)の追撃を受けるが最後はクビ差振り切っての勝利。

内々を上手く立ち回ったのも良かったし、直線序盤で狭い所からでも抜け出すだけの反応と加速を引き出せたのは大きい。好発も道中は少し控えて脚を貯める形になっていて、直線で確実に末脚を使い切れたというような印象。条件好転は明らかだったし力関係から見ても当然の勝利。馬場状態や時計面を見てもスピード勝負の形になってより良さが出たような感じはある。

陣営・騎手コメント
(岩田康誠騎手
)「前走で乗せていただいて、刺激を与えられての結果だと思います。一回低迷しましたが、厩舎関係者、牧場関係者の熱い思いが勝利につながったと思います。スタートはあんなもの。(ハナに)行ってもいいと思いましたが、冷静に乗りました。直線もこじ開けた感じになりましたが、力があるからこそ瞬発力で狭いところを割ってこれました。脚がなければ自爆だったので、馬に感謝しています。一瞬の脚はすごいものを持っています。今日の勝利で馬も気持ちが乗って、次はよりいい競馬ができると思います」

(安田隆行調教師)「岩田(康)騎手とは(ハナに)行く馬がいなければ、行ってもという話はしていましたが、行く馬がいた。包まれて大丈夫かなと思いましたが、よく内からきましたね。去年のキーンランドCはイマイチでしたが、(京都)金杯を使って良くなりました。状態にもよりますが、高松宮記念に行きます。(鞍上も)そのままの予定です」


2走前:京都金杯 (G3・中京芝1600m)

タイム・着順・馬場状態・着差
1.33.0 4着(良) 0.1秒差
レース展開
M(ミドル)平均型 SP持続型 46.1-46.8
序盤の2F目こそ速くなったが、後は11秒台半ばから12秒までの平均寄りの流れ。直線での加速もそこまで強く問われておらず、純粋なSP持続力勝負の形になったと思う

予想コメント
調教○【休み明け初戦】立て直し攻め上々・何とかキッカケを
【調教】立て直し良化 
★休み明け初戦 近走大敗続き 状態面カギも 要所でひと足効けば

個別レース回顧
【出し切る形・終始内を回る形も・直線鋭い加速見せる・得意の展開・復調気配伺える】

【中団待機・内】【3~4角内通す】【4角で動く】【直線内から伸びる】【最後1F鋭く伸びるも】【G前接戦も・4着】

終始中団の内目で脚を貯める形から直線内から抜け出してきて、特に坂を上り切ってエンジンが掛かってからは一瞬かなり鋭く伸びを見せて一気に2番手まで押し上げたが、ゴール前の100mで脚色が鈍って最終的にカイザーミノル(3着)に差されて4着まで。直線の脚色は見所十分だったが、やはり使える脚は意外と短いという印象を残した。しかし流れる展開の中でも鋭く脚を使えるというのを再認識させられたし、大敗続きと休み明けという条件の中では最高の内容と結果を残して地力の高さを証明した格好。

陣営・騎手コメント
(安田景一朗助手)
「よく頑張ってくれました。次につながるレースができたと思います」


3走前:キーンランドC (G3・札幌芝1200m)

タイム・着順・馬場状態・着差
1.10.0 14着(良) 0.9秒差
レース展開
H(ハイ)前半型 SP持続・失速型 34.0-35.1 
ペースはかなりのハイだが終始加速の無い流れ。馬場は明確に重めだった印象
予想コメント
【休み明け初戦】休養が長引き・ブランク長い今回割引
【調教】まずまず仕上がる
個別レース回顧
---
陣営・騎手コメント
(池添謙一騎手)
「馬体重は減っていましたが、中身の部分もレースぶりも休み明けという感じでした。ここを使ったことで、どれだけ良くなってくれるかですね」

過去見所レース(ベストレース)
2019.10.26 スワンS(G2・京都芝1400m)

タイム・着順・馬場状態・着差
1.21.3 1着(稍重) -0.0秒差 
レース展開
M(ミドル)平均型 SP持続型 46.3-46.7

予想コメント
【休み明け初戦】京都は4戦4勝と絶好の舞台。道中脚を貯められる流れになれば

個別レース回顧
京都4戦4勝の実績が示す通り3角の下りを利して一気に加速してきたのは流石。ちょっと高速馬場向きの印象もあったのだが、今回の稍重馬場(元々今開催の京都は時計が掛かる)でも自身の末脚が削がれるという感じもなかったのが印象的。まぁ後方でシッカリと脚を貯める形にはなっていたし、この形ならば末脚は確実には使えるのだろう。加速性能自体は相当高そうな印象だけに、マイルSCもこの形になれば期待は出来そうな雰囲気。

陣営・騎手コメント
(スミヨン騎手)
「今日は外枠だったので、ポジションをどうするか、考えていました。外枠で心配だったけど、スタートが良くて、馬場の内側が良くないぶん、外へ行けたのは良かったと思います。10番の差し馬(モズアスコット)が人気していたのは研究して分かっていたので、その馬の後ろで差せるか、心配したけど、最後は非常によく伸びてくれました。日本に来るにあたって、非常にいい馬のオファーが多くあったので、重賞を勝つのは早いだろうと思っていたけど、勝てて非常にうれしいです。休み明けでも馬の状態は良かったし、距離が延びてもマイルくらいなら大丈夫そうです。あす(10月27日)の天皇賞のサートゥルナーリアは力の位置づけが分からないけど、自分の力でこの馬がすごいというところを見せられるように頑張りたいです」

【競走馬個別データに関する注意事項】

☆ここで掲載している競走馬個別メモは個人的な予想メモと見解を纏めたものです
☆予想コメントと調教は当時の専門紙のもので、★欄のコメント、レース回顧は羽柴の個人的なメモになります。
☆各種コメントは主に重賞レースのものになります。オープン、条件戦などは予想、レース回顧をしておりませんし、騎手コメントもありません

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?