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競走馬個別メモ 2022 函館スプリントS ナムラクレア

函館スプリントS 勝ち馬 ナムラクレア
主な戦績:函館スプリントS(G3・2022) 小倉2歳S(G3・2021)

作成日:2022.6.13

競走馬特性面

HM1 【前後半型】【後半型】【加速型】【SP持続力型】【総合力勝負型】
平均からやや流れる展開からのSP持続力勝負向き。現状では後半要素での強みを生かす形がベストだが、緩い流れの加速勝負の形はキレ負けする印象あり
【専用メモ】加速力
【所感メモ】スピード勝負向き? マイルはギリギリ? ゲート次第で 
作成日:2022.6.13

過去成績・データ(2022.6.13 時点)

前走:函館スプリントS(G3・函館芝1200m)

タイム・着順・馬場状態・着差
1.07.2 1着(良)-0.4秒差
レース展開
H(ハイ)前半型 SP持続・失速型 32.8-34.4  
前半32.8秒のハイペースでのSP持続力勝負の展開。最後1Fは12.0秒と落としているが高い次元でSP持続力を問われた形。

予想コメント
重○調教◎ 50キロ断然優位・発馬次第で
【調教】絶好の動き見せる
★前半の追走具合カギ 最軽量50キロ魅力 後半型の競馬で 古馬との力関係カギ

個別レース回顧
【出し切る形・4角馬なり・速い流れに対応・後半要素で違い見せる・距離短縮で能力全開?・完勝】
【好位追走・外】【4角馬なり】【4角外から動く】【直線伸びる】【最後1F後続突き放す】【完勝】

発馬五分からある程度押していっての先行策。そのまま好位の外で楽に追走して、4角で外目から楽に押し上げて行って直線で追われると楽々と抜け出し、最後の1Fは後続を千切って最終的には2馬身半差の完勝。

序盤である程度押していく形になったがスピードに乗ってからは楽に追走できていたし、4角での手応えと直線での脚色で完全に他馬とは違う形のレースをしている。斤量は50キロで他馬との最大斤量差が8キロもあったのは向いたとは思うが、それでも懸念だった前半要素でスピード負けしなかったし後半要素で完全に違いを見せて来た。今までは桜花賞という目標から距離を意識して我慢させる競馬が続いていたが、我慢させる必要がなくなった事で一気に能力全開という形になったのが良かったのかもしれない。後はそこまでゲートは良くないタイプなので、ハイレベルの一戦となった時に前半要素で後れを取った場合にどうなるか…というのが強いて挙げればの課題だろうか。

陣営・騎手コメント
(浜中俊騎手)
「ホントに強かったですね。うれしいです。最初のポジションをとることだけに集中していて、いいポジションをとれたし、斤量も軽いので力で押し切ってくれるだろうと思っていました。道中の手応えもよく、GOサインを出してもしっかり反応したので。ラストもかわされることはないだろうなというぐらいの伸びでした。お父さんのミッキーアイルに似て、すごくスピードと瞬発力に秀でた馬だと思います。そこが武器でもあるし、今後の可能性がホントに大きく広がったと思います。短距離にシフトして強い競馬をしてくれました。さらに強い相手と戦っていくことになりますが、ナムラクレアなら十分やってくれるんじゃないかなと期待しています」

2走前:桜花賞(G1・阪神芝1600m)

タイム・着順・馬場状態・着差
1.33.0 3着(良)0.1秒差
レース展開
M(ミドル)平均型 直線緩急型 46.8-46.1  
前半はある程度流れる感じの平均ペース。中盤で12秒台と息が入って4角からの再加速する展開。
予想コメント
重◎ 攻め上々距離カギ・文句ない状態
【調教】依然動き絶好
★重◎ 距離対応カギ ワンパンチ不足気味も 改めてマイルで前進可能?

個別レース回顧
【出し切る形・終始内立ち回る・コース取り嵌る・直線加速を見せるも・最後1F差し返される・惜敗】
【好位追走。内】【3~4角内通す】【4角~直線序盤馬なり】【直線半ばで伸びる】【最後1Fしぶとく伸びる】【惜敗】

発馬五分から好位の内目を追走。道中は好位集団のインでスムーズに追走して、馬なりの手応えで3~4角は内を回って進出。直線序盤も持ったままで内目からスルスルと抜け出してきて半ばで追われると加速を見せて、外の2着馬(ウォーターナビレラ)に並びかけるように伸びて来る。最後の1F地点で一瞬は先頭に立ったかに見えたが、最後の1Fで2着馬に差し返されてる感じ。それでもゴール前にかけてしぶとく伸びきったがゴール前で外から来た勝ち馬(スターズオンアース)に交わされて3着まで。
       
終始内々を立ち回る形ながらもソツなく乗られて、直線半ばでは加速を引き出して一旦は先頭のシーンあり。ただ最後はやや脚色が鈍ったのか差し返されてしまったが、それでも最後まで止まらずにしぶとく伸びを見せて0.1秒差の3着。内々を上手く立ち回れた事と、意外と遅めのペースで前半の追走が楽だったという点は有利に働いたと思う。直線半ばではそれなりに鋭い加速も引き出してきたし、持てる力は出し切る感じになっていると思う。

ただ直線で同じような位置にいた2着馬(ウォーターナビレラ)に差し返されているように後半要素でそこまで目立ったものを見せられなかった点をどう見るかが今後のカギだろう。まぁ好位からの競馬をしているので最後が甘くなっても仕方ない所だったが、そこを大きく落とさずにしぶとさを見せたという意味では評価できるとは思う。ただ対ウォーターナビレラという視点で後半要素で見劣ったという点をどう見るかが難しい。

陣営・騎手コメント
(浜中俊騎手)
「最近は我慢する競馬をしていたし、調整からそういう面がうまくいっていました。位置を取って我慢する、やりたい競馬ができました。マイルをこなしてくれたけど、ベストはもう少し短い距離の方がいいかな」

3走前:フィリーズレビュー(G2・阪神芝1400m)

タイム・着順・馬場状態・着差
1.19.9 2着(良)0.0秒
レース展開
H(ハイ)前半型 SP持続型 33.5-35.0
序盤から結構流れる展開でのSP持続力勝負。結果的に前半で貯めを作った馬が総じて上位に来たという印象。

予想コメント
重◎調教◎【休み明け初戦】攻め快調1400なら・好仕上がり
【調教】抜群の動き
★休み明け初戦 スピード勝負で浮上 実績上位

個別レース回顧
【出し切る形・出負け・道中置かれ気味?後半型の競馬で違い見せる・時計優秀・勝ち馬とは勝負所からのコース取りの差・惜敗】
【出負け】【リカバー・中団待機】【3角置かれ気味】【4角で外に持ち出す】【4角~直線入口で大外】【直線伸びるも】【最後1F内から差される】

出負けもある程度押していって中団のインを確保。しかし3角手前あたりから少し置かれる感じになって押っ付け気味に追走。4角手前から外々に持ち出して、4角で外に持ち出すと一気に進出を開始。4角から直線入口では大外に出す形から直線序盤から半ばにかけてグンと加速。最後の1Fも加速を見せて外から差し切った…かに見えたが、中目から伸びた勝ち馬(サブライムアンセム)に内を掬われる格好になってアタマ差の2着まで。

流れる展開でのスピード勝負で後半型の競馬で強みを引き出してきた感じ。4角でやや強引に外に出す際のロスの間に、勝ち馬が内から上手く進出できていて最後の1Fでその分だけの差が出た…という見方で良いと思う。後半型の競馬ではあるがスピード勝負の中で1分20秒を切る走破時計をマークしたし内容としては十分なものを示したと思う。ただ道中は速い流れにやや追走に苦労する感じも垣間見えて、前半要素を強く問われる形は得意ではないという印象は強い。確かに戦績的には1400以下がベストのように感じもあるが、もしかしたらマイルくらいの距離がベストかも…というの可能性を残しておきたい。

陣営・騎手コメント
(浜中俊騎手)
「落ち着きもあっていいレースが出来ました。ただ落とすわけにはいかないレースで2着。責任を果たせずに申し訳なかったです。今年の初戦としては良い状態に仕上げてくれて、これで次に向かえればいいと思います」

【競走馬個別データに関する注意事項】

☆ここで掲載している競走馬個別メモは個人的な予想メモと見解を纏めたものです
☆予想コメントと調教は当時の専門紙のもので、★欄のコメント、レース回顧は羽柴の個人的なメモになります。
☆各種コメントは主に重賞レースのものになります。オープン、条件戦などは予想、レース回顧をしておりませんし、騎手コメントもありません

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