競走馬個別メモ 2022 阪神ジュベナイルフィリーズ リバティアイランド

 
阪神ジュベナイルフィリーズ 勝ち馬 リバティアイランド
主な戦績:阪神ジュベナイルフィリーズ(G1・2022)

作成日:2022.12.12
 

競走馬特性面

S2 【瞬発力勝負・加速型】【後半型】【万能型】【直線加速型】
【専用メモ】エンジン掛かり遅め 追って味のあるタイプ?
【所感メモ】長い直線向き 加速態勢にスムーズさ要求されるタイプ?
最終更新日 2022.10.31

過去成績・データ(2022.12.12.時点)

前走:阪神ジュベナイルフィリーズ(G1・阪神芝1600m)

タイム・着順・馬場状態・着差
1.33.1. 1着(良)-0.4秒差
レース展開
H(ハイ)前半型 SP持続・失速型 33.7-36.1
序盤から流れる形から直線序盤で再加速する展開も最後の2Fで大きく失速する形に。

予想コメント
前走負けて強し・力出せる状態
【調教】馬体充実目を引く
★前走脚余す形 勝負所からのコース取りカギ 直線出し切れる形なら
 
個別レース回顧
【決め手】流れる展開でも末脚削がれず・後半要素で明確な違い見せる

まずまずの好発から中団やや前目の位置取り。道中は速い流れを好位集団の直後で見る形から、4角から直線入口で大外からジワッと馬なりで進出。直線序盤でも持ったままの余裕の手応えで、半ばで満を持して追い出すと豪快な伸び脚で一気に前を捉え、最後の100mからはやや流し気味で余裕のゴールで快勝。

流れる展開を中団前目の外という絶好位で見ていた…というのはあるにせよ、直線大外から伸びの鋭さで他馬との明確な違いを作り出す形。中団前目の位置と言えどこの馬自身の位置でもそれなりに速い流れだったと思われるし、その中で難なく追走できていて、この速い流れでも末脚が削がれる要素は無かった感じ。時計面でも一気に進境を見せたし、おまけにゴール前では流し気味でまだ底を見せていないという見方もできる。終わってみればケタ違いの内容を見せた結果であり、来年度のクラシック戦線の主役級なのは間違いないという形になったと思う。
 
陣営・騎手コメント
(川田将雅騎手)
「こういう馬らしい走りをお見せできて何よりです。とにかく気持ち良く競馬をしてもらうこと、前回はいろんなことを学ぶレースをした分、負けてはしまいましたけど、とても良い内容で学んでくれていたので、それを今回は必ず生かすということを念頭に置いて、とてもリズム良く競馬が出来ました。この馬自身が取りたいところを取らせてあげて、その中でリズム良く走って、能力が高い馬ですから、気持ち良く走りさえしてくれれば、というところでした。手応え通りの走りをしてくれましたし、直線に入った時点で負けることはないな、と思いながら、ゴールまで無事に連れていくことでした。新馬の時点から素晴らしい走りをしている馬で、調教の段階から良かったですし、前回は負けてしまいましたが、学びながらここへ繋がりましたし、来年に向けて前回も今回も競馬をしていますし、これが先々により良く繋がっていくことを願います。僕の個人的なことで、ご心配、ご迷惑をおかけしてしまいましたが、こうして大事なところに間に合うことが出来ましたし、リバティアイランドが勝ってくれたことで、ひとつホッとした思いがありますので、年末まで競馬を楽しんでもらえればと思います」

(中内田充正調教師)「前走は負けてしまいましたし、騎手が乗れるかどうかわからなかったりした中、馬が頑張って結果を出してくれて良かったです。ゲートはいつも通り出てくれましたし、騎手が上手く抑えてくれていましたし、どれだけ伸びるのかと思って見ていました。前走、馬群の中で我慢したことが今日に繋がったと思います。立場的にクラシックを狙わなくてはならないと思いますので、そこに向かっていけたらと思います」

2走前:アルテミスS(G3・東京芝1600m)

タイム・着順・馬場状態・着差
1.33.9 2着(良)0.1秒差 
レース展開
S(スロー)後半型 直線緩急型 47.8-46.0
スローペースの後半勝負の形ではあるが、中盤で結構緩んでの直線の再加速戦という形。多少緩急のある形だが、後半3Fの加速勝負という見立てで良いと思う。

予想コメント
ココ通過点か・順調
【調教】スピード感十分
 
個別レース回顧
【決め手】勝負所~直線半ば包まれる・エンジン掛かり遅め?差し届かず

【中団待機】【3角で包まれブレーキ】【4角~直線半ば包まれる】【直線半ばで外】【最後1F鋭く伸びる】【G前猛追も】

発馬五分から中団中目を追走。3角過ぎでペースが落ちた際に馬群が凝縮して包まれ気味となり、立ち上がり気味となって若干ブレーキで少し位置を下げる格好。それでも直ぐに立て直されて4角からは外目の進路を視野にジワッと押し上げ態勢。直線入口から序盤で持ったままの手応えも前と外が壁で進路を得られず。その場でジッと我慢して進路が開けるのを待つが、中々開けないまま直線半ばへ。半ばで外か一気の加速で抜け出した勝ち馬(ラヴェル)のおかげで外に進路が出来てそこから外に誘導してようやく追い出しを開始。勝ち馬を追いかけるように外から鋭く伸びを見せて、大外から一気に他馬を交わして行ってゴール前は勝ち馬に迫ったもののクビ差及ばずの2着。

まあ勝負所で包まれてブレーキ、直線は半ばまで進路を見出せずという状態。直線半ばで外に進路を得たがそこから外に誘導している間に勝ち馬(ラヴェル)には完全に抜け出されてしまって…という形で差し遅れが最大の敗因という感じ。直線半ばまで包まれて進路を得られずという状況であり、脚そのものは貯まっていたはずなのにイザ進路が開けてからの反応と瞬間的加速で見劣っており、本質的にはエンジンの掛かりが遅いタイプというのが見れる。こうなると現状ではこの馬も勝ち馬(ラヴェル)同様に好走できるコースは限られそうな印象。まぁ間違いなく長い直線は向くと思うが、直線の進路取りにはスムーズさを要求されやすいかもしれない。
 
陣営・騎手コメント
(川田将雅騎手)
「内枠ということ、人気もしていたということで進路のない競馬になってしまいました。それでも能力の高さを確認できました。改めて本番に向けて準備をしていきたいと思います」 
(中内田充正調教師)「思った通りに行かなかった。最後は良い脚をつかってくれたが。また改めて」

3走前:2歳新馬(7/30 新潟芝1600m)

タイム・着順・馬場状態・着差
1.35.8 1着(良)-0.5秒差
レース展開
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予想コメント
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個別レース回顧
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陣営・騎手コメント
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【競走馬個別データに関する注意事項】

☆ここで掲載している競走馬個別メモは個人的な予想メモと見解を纏めたものです
☆予想コメントと調教は当時の専門紙のもので、★欄のコメント、レース回顧は羽柴の個人的なメモになります。
☆各種コメントは主に重賞レースのものになります。オープン、条件戦などは予想、レース回顧をしておりませんし、騎手コメントもありません

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