見出し画像

過去の思い出 2018年 第66回 京都新聞杯

過去のレースの思い出、馬券自慢を勝手に語ってみる企画。
今回は2018年に行われた京都新聞杯を振り返る。


2018年の牡馬クラシック戦線はダノンプレミアムが中心だったが皐月賞を出走回避。代わりに支持されたワグネリアンが大敗するなどダービーに向けてもやや混戦が予想された年。そのダービーに向けての最終切符を巡っての争いとなったのがこの京都新聞杯。

当時の人気になったのはフランツグローリーヴェイズの2頭。フランツは血統的背景からくるもので、グローリーヴェイズは前走きさらぎ賞の内容を評価されてのもの。これに同じく血統的背景で支持を得た(ウォッカの仔)タニノフランケル、2走前に1人気フランツ以下を完封していたシャルドネゴールドらが続く人気となっていた。
 
この時の私の本命は◎ステイフーリッシュ。前年のホープフルSで3着の実績があったが、前走共同通信杯で輸送減りとイレ込みが災いする形で大敗しており、人気は急落して7人気。今回は輸送が無いし立て直しの効果があると見ての本命だったが、正直そこまで自信があった訳ではない。ちょっと穴を狙いにいったのもあるし、対戦実績の面と他馬との比較で多少は勝負にはなるだろう…という程度で考えでいたのは事実。
 
対抗に抜擢したのは○アドマイヤアルバで当時未勝利から下級条件戦をすでに8戦も走っていたが【2.5.1.0】と安定感だけはあった馬。相手なりには走るという感じで印を回したが、対抗評価まで上がったのは単純に消去法。この馬なりに出来の良さは伝わっていたし、他馬に中間の順調さを欠いていたり、不安要素を抱えている馬が多かったのが理由。でも今から振り返ってみてもこの馬を対抗迄引き上げたのは不思議と言うか、自分でも中々理解しにくい。
 
3番手評価は迷った挙句に▲シャルドネゴールドを。印上位2頭の人気があまりにも低く、ここらで少し人気サイドを絡めないと…という考えからの印。1人気のフランツは中間の順調さを欠いていたし、当時からも出遅れに定評があったので軽視気味。2人気グローリーヴェイズも出遅れ癖があるうえに、前走で見せた掛かり癖が気になってたので評価を下げたかったのが理由。3人気のタニノフランケルは当時はモタモタ感があって、消耗戦でしか出番のないタイプという認識でいた。なのでこういう消去法でシャルドネゴールドが3番手評価まで浮上。正直距離延長に対応できるのか?という不安もあったが、ワンターン競馬よりも1周コースなら何とか…という気持ちもあっての評価だった。

 
もういきなりレース結果の報告になるが、1着◎ステイフーリッシュ、2着に◯アドマイヤアルバ、3着に▲シャルドネゴールドという結果に。個人的印の◎→○→▲の順で決まるなど私の中でも近年稀に見る大ヒット。おまけに7人気→11人気→4人気という事で馬連が1万5000円、3連複が4万円も付くなどの好配当。さすがに3連単まで手を出す余裕がなかったが、もしものタラレバで言わせてもらえれば3連単なら26万の馬券だった。2018年は個人的トータル終始がプラスになって終わるのだが、このレースがプラス収支に大きく貢献しているのは言うまでもない。金額は言えないけど、3連複だけでもソコソコの金額よ…。

馬券の自慢は置いておいて冷静な回顧をしてみても、この時は高速馬場で前半1000mが58.5秒という流れだが、途中でややペースが落ち着いて後半で再び加速していく展開。この展開を2番手から押し切る形を見せたのが◎ステイフーリッシュで、当時の出走メンバーとしては中々のレベルの物だったと思う。◯アドマイヤアルバの2着激走は今となっては不思議な結果で、結構長く脚を使う内容になった上に高速馬場で時計面にしっかりと対応してきたのが印象的。▲シャルドネゴールドは距離への対応策なのか後方で折り合いに専念する形からの直線勝負で、前が止まらない流れで最後は差し届かずという結果の3着。2人気グローリーヴェイズも出遅れや掛かるといった要素は無かったものの、4角から直線序盤で包まれる形になって差し遅れの感あり4着に終わってしまう。

 
勝ち馬はステイフーリッシュは比較的最近まで現役で走っていた馬。この後にダービーに参戦するも10着に終わり、菊花賞にも果敢に挑戦したが11着。後に中距離戦線を中心に走るようになり、その後も重賞で堅実な走りを見せ続けた。2着アドマイヤアルバは前述のように何故ここで善戦できたのかよく分からない状況になる。このレースの後にダービーに参戦して9着敗退も着差は0.5秒とこちらも善戦と言える内容を示す。ただこの後に時計勝負でもダメ、力の要る馬場もダメとなって今度はマイル路線にまで参入したが結果出ず。近年では3000mの長距離で新味を出そうとしているが内容そのものは芳しくない状況で終わった。
 
3着シャルドネゴールドは後に1000万条件から出直しを図って菊花賞にまで出たが、残念ながら翌年春に突然死亡したとの事。ちょっと原因や詳しい事は分かっていない。4着グローリーヴェイズは菊花賞で5着と存在感を見せ、翌年の天皇賞春でクビ差の2着惜敗。年末には香港ヴァーズを制するなど大活躍を見せる。その他5着のメイショウテッコンはラジオNIKKEI賞、日経賞と重賞を2つも制覇、6着ユーキャンスマイルは菊花賞3着のほかにダイヤモンドS、新潟記念、阪神大賞典と3週賞を制覇した。

下位に沈んだ馬の中では、この時9着に終わったケイティクレバーはジャンプレースで安定した成績を見せたし、なんとここでは14着に終わったアールスターも後に小倉記念の勝ち馬となってようやく存在感を示す事になる。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?