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競走馬個別メモ 2022 NHKマイルC  ダノンスコーピオン

NHKマイルC 勝ち馬 ダノンスコーピオン
主な戦績:NHKマイルC(G1・2022) アーリントンC(G3・2022)
作成日:2022.5.9

競走馬特性面

 SM2 【前後半型】【後半型】【万能型】【総合力勝負型】【SP持続力型】
やや緩めから平均的な流れでのSP持続力勝負型。前半で貯める形なら鋭い加速も引き出せるが、前後半のバランスを問われる形で総合力の高さが生きる印象あり
【専用メモ】---
【所感メモ】---
作成日: 2022.5.9

過去成績・データ(2022. 時点)

前走:NHKマイルC(G1・東京芝1600m)

タイム・着順・馬場状態・着差
1.32.3 1着(良)-0.0秒差
レース展開
H(ハイ)前半型 SP持続・失速型 45.6-46.7
ハイペースのSP持続力勝負の展開だが、微妙に直線手前で緩んで4角で再加速する形。前半からのスピードに加えて4角での加速力、さらに直線はスピード持続力も問われるなど総合的なものが求められた一戦だと思う。

予想コメント
重○調教○ 再度上昇気運・1600ベスト
【調教】軽快な動き目立つ
★総合力の高さで 左回りの対応に? SP持続力を問われる形なら

個別レース回顧
【出し切る形・勝負所で馬なり・終始外回る形・直線伸びる・ハイペースで強み際立つ?・総合力の高さ見せる】

【中団待機・外】【4角外から動く】【4角~直線序盤馬なり】【直線半ばで伸びる】【最後1Fしぶとく伸びる】【G前追撃振り切る】

発馬五分から中団の外目を追走。4角で外から馬なりでジワッと押し上げて直線へ。直線序盤も持ったままの手応えで半ばで追われると加速を見せて最後の1F地点で先頭に立つ。最後の1Fで後続の追撃を受けるも何とか凌ぎ切ってゴール。

このメンバー構成では持ち時計も上位でスピード競馬に難なく対応出来ているし、個人的には左回りコースへの適性を懸念していたのだが、それを全く問題にしなかった。ハイペースのSP持続力勝負という展開の中で4角から直線序盤まで持ったままの手応えで進入し、さらに4角から直線入口はラップ推移でみても11.1秒と最速の区間でここを持ったままで対応。この形で最終的にそのまま押し切る形の競馬で、最後は総合力の高さがモノを言った内容。この形だと後半特化型という感じでもないし、ある程度前後半のバランスを問われた方がより強みを発揮できるタイプかもしれない。参戦があるかどうかは分からないが安田記念でも…と思わせるだけの内容は見せたと思う。

陣営・騎手コメント
(川田将雅騎手)
「本当にホッとしています。枠に関してはしようがないことですし、ここからどういう競馬をして勝たせるかが僕らの仕事です。返し馬の状態も非常に良かったですし、自信を持って勝ちにいく競馬を組み立てていこうと思っていました。レースの流れの中ではリズムよく走れました。ずっと雰囲気よく道中走ってくれて、4コーナーに手応えが残った状態で直線に向くことができました。(最後は)外から伸びてくる馬がいたので、最後の1ハロンはなんとかしのいで欲しいという思いでした。新馬の段階からここが目標になる馬だと思っていました。それだけのポテンシャルを感じる馬。なかなか体の成長が追いつかず、やっと勝つという競馬が続いていましたが、ここまでたどり着くことができました。これからさらに良くなることは間違いないです。(安田隆行調教師との師弟でのVについては)今回の公式会見で特に僕と大きいところをとりたいとおっしゃっていましたし、より先生(安田隆行調教師)に大きなタイトルを贈りたいという気持ちで乗っていました。なんとかまた1つ先生にタイトルを届けることができて良かったと思います。これからもより成長していきながら、素晴らしい馬になっていく1頭だと思います。順調に、より良い時間をすごしていってもらえればと思います」

(安田隆行調教師)「本当にうれしいです。ゴール前では(差を)詰められたけど、押し切れるなという感触はありました。最高です。今後については馬の状態を見てオーナーと一緒に決めたいなと思います。(今後の選択肢として6月の安田記念は)あるかもしれません。本当に普段から馬が落ち着いていますし、イレ込むことはほとんどないですね。本当に落ち着いているので、見ている方としては大丈夫かなという感じもある。それでも競馬で100%の力を出してくれますね」

2走前:アーリントンC(G3・阪神芝1600m)

タイム・着順・馬場状態・着差
1.32.7 1着(良)-0.1秒差
レース展開
M(ミドル)平均型 直線緩急型 46.3-46.4 
前半からある程度流れるも中盤で少し緩んで直線で再加速する展開。4角から半ばの2Fで11秒台前半の加速を問われていて瞬発力勝負寄りの形に。

予想コメント
立直し1600なら・いいレースを
【調教】仕上がり良好 
★阪神実績豊富 距離短縮はプラス 後半要素生かし切れれば

個別レース回顧
【出し切る形・平均ペースの後半要素で違いを見せる・直線序盤~半ば包まれ気味・最後の1Fだけで差し切る】

【中団待機】【3~4角馬なり】【直線序盤~半ば包まれ気味】【最後1F鋭く伸びる】【G前差し切る】

発馬五分から中団中目を追走。道中は中団でガッチリ折り合う形から3~4角は外に出さずに中目を通って直線へ。直線序盤では前と外が壁になって包まれ気味。半ばで外に持ち出すと残り1Fでグンと加速を見せ、先に抜け出した2着馬(タイセイディバイン)をゴール前で綺麗に差し切った。
                                           平均ペースで直線の加速勝負の形でこの馬自身としてはそこまで得意としていない展開だったが、ほとんど残り1Fだけで差し切るなど後半要素で他馬との違いを見せつける感じの内容。道中はガッチリ折り合っていたし、なるべく外に出さずにコースロスをしないようなコース取りも見えた。平均ペースでも末脚を引き出せた意味は大きいし、直線序盤で包まれ気味になって却って脚を貯めきる事が出来た分だけ、最後の1Fの伸びの鋭さにも繋がっていると思う。目標は当然マイルカップなのだろうが、シッカリ貯めきっての後半勝負なら好勝負が出来そうな雰囲気。あとは根本的な左回り適性をどう見るかと当日の馬場状態次第だろう。

陣営・騎手コメント
(川田将雅騎手)
「前回(共同通信杯)は競馬にならなかったのですが、今日は道中バランスが良くこの馬としてはちゃんとした走りができていました。もともとポテンシャルが高い馬ですから、まともに走ればと思っていました。まだ課題はありますが、こうしてタイトルをひとつ取れましたし、この馬を褒めてあげたいと思います」

(安田助手)「共同通信杯のときが、状態が良くなかったので能力でどこまで…とは思ったのですが、ああいう結果(7着)に終わってしまったので。それからは在厩しながらレースを決めずに、状態が良くなったときにアーリントンCがあったので使いました。7、8分ぐらいのデキでしたけど、前回と違って馬はかなり良くなってきたので、勝ち負けというよりもいい内容で次に向かいたいと思っていました。勝ってくれてうれしいというより、ホッとしました」

3走前:共同通信杯(G3・東京芝1600m)

タイム・着順・馬場状態・着差
1.48.8 7着(稍重)0.9秒差
レース展開
S(スロー)後半型 瞬発型 48.6-46.8 
緩い流れから後半3Fの瞬発力勝負。4角から直線半ばで一気に11秒台前半の鋭い加速を問われていて、かなりの鋭い加速が問われた格好になる。
   
予想コメント
重◎ 前走経験糧に・先々を見据えて
【調教】テンション高め 
★展開カギ 左回り対応カギ スローなら加速勝負でも

個別レース回顧
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陣営・騎手コメント
(川田将雅騎手)
「現状精一杯の走りですね。やはり1800メートルは長かったです」

【競走馬個別データに関する注意事項】

☆ここで掲載している競走馬個別メモは個人的な予想メモと見解を纏めたものです
☆予想コメントと調教は当時の専門紙のもので、★欄のコメント、レース回顧は羽柴の個人的なメモになります。
☆各種コメントは主に重賞レースのものになります。オープン、条件戦などは予想、レース回顧をしておりませんし、騎手コメントもありません

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