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ジャパンカップ 2022 予想

 
例年に比べると若干混戦模様の今年のジャパンカップ。海外の馬を迎え撃つ日本勢の筆頭格はシャフリヤールだろうが、そのシャフリヤールは前走の天皇賞秋では後半要素で完全に見劣る形で0.6秒差の5着敗退。牝馬三冠馬のデアリングタクトにしてもここ数戦が完敗続きで不安要素は多い。従って未だG1勝ちの無いダノンベルーガ、ヴェラアズールあたりが人気になるのも仕方ないという状況だが、共に単勝オッズでも4~5倍台(土曜日午前の時点)でかなりの混戦模様と言える。

また日本の有力馬の殆どが外目の枠に入ってしまい、それに対して外国馬が揃いも揃って内枠に入ったというのも悩みの種。ジャパンカップでは近年外国馬の好走例は少ないものの、内枠の利と低調気味な日本馬の力関係次第で一気に外国馬が台頭してくる可能性は考慮に入れておきたいと思う。

レースの傾向的には高いレベルで後半のスピード持続力が要求されるレース。後半5Fは58~59秒で、後半4Fに至っては46秒~47秒台前半が平均で場合によっては45秒台の時計を問われるケースまである。

◎ヴェラアズールは前走の京都大賞典で直線の決め手を見せて後続に2馬身半の差をつける圧勝。スローの加速勝負という展開ながらも後半5Fは58.2秒、後半4Fは45.8秒という中で後半要素で他馬を圧倒した内容だった。また2走前のジューンSでもよい内容を示していて、こちらは超スローの流れだが後半5Fが57.8秒、後半4Fが45.7秒という中で1馬身3/4の差をつけて快勝。共に後半要素を強く問われる中で他馬を圧倒出来ているのは評価できる要素になるはず。

もちろん今回はG1で相手関係は一気強化されている点はカギになるし、そもそも先述の2レースはスローの流れで前半1000mは60秒以上のもの。前半で60秒を切る流れの追走経験がない上に出負け癖があって、前半要素で後れを取ると位置取り的に苦しくなる可能性もある。

ただ今回は日本勢のトップクラスが状態面に?がつく馬が多いという状況と、日本馬の中では比較的内目の枠に入ったのも大きいだろう。緩めの流れから純粋な後半要素だけを問われる展開になれば十分に浮上してもおかしくないと見てこの馬を本命としたい。

相手筆頭は○ヴェルトライゼンデ。タイプ的に持続型のイメージが強く、決め手を問われやすい東京コースで?というのはあるが、それでも2走前の鳴尾記念を評価。その鳴尾記念は高速馬場で後半5Fが57.6秒、後半4Fが45.7秒で直線半ばでも鋭く加速を問われた展開。その中で加速で勝負を決めた感があって、これならここで通用してもいいだけの内容を示したと思う。こちらも◎馬同様に内枠に入った所も好都合で対抗評価としたい。

3番手には外国馬の▲グランドグローリーを。
昨年は0.8秒差の5着だったが3着のシャフリヤールとは0.3秒差。そのシャフリヤールが状態面に?がつく感じがあり、ならばこの馬が浮上してきてもおかしくないという見立て。今年の日本馬が若干ではあるが手薄なメンバー構成というのも後押しの材料。昨年で日本の馬場に対しての適性も一定の物は見せたし、後半要素でもマズマズの内容を見せていたので、噛み合う形になれば怖いと思うので警戒しておきたい。

後は東京実績と後半要素での強みがある△ハーツイストワール、スロー想定からの加速勝負は大歓迎の△ダノンベルーガ、未知数の外国馬だが最内枠と先行の利を生かし切れば…の△シムカミル、さらに距離延長は?という見方が多いも追走に余裕のある形で後半要素を高めて来た★カラテは最大級の警戒をしておきたい。

シャフリヤールは前走で後半要素で完全に見劣った点、叩き2走目の上積みもそこまで?という感じなので見送り。デアリングタクトも高速馬場の後半加速勝負での変わり身が怖いものの、中一週のローテで更なる上積みは見込めそうにないのでこちらも見送り。ユーバーレーベンとボッケリーニは共に大外枠というのが痛い。確かにこの枠でも怖さはあるものの、これ以上は手が回らないので見送りとしたい。
 

◎ヴェラアズール
○ヴェルトライゼンデ
▲グランドグローリー
△ハーツイストワール
△ダノンベルーガ
△シムカミル
★カラテ

【買い目】
馬連:◎○▲ BOX
三連複:◎○▲軸 △★流し
(馬連3点 3連複13点)
 


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