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有馬記念 出走馬個別メモ タイトルホルダー


【競走馬特性面】

MH1 【SP持続力・持続型】【後半型】【前後半型】【万能型】【直線加速型】
【専用メモ】
先行、機動力 持続型 直線再加速型
【所感メモ】直線で再加速を引き出す形無類の強さを発揮するタイプ
【最終更新日】2022.12.5

【前走結果・レース展開】

ジャパンカップ・5着(1.3秒差)
H(ハイ)前半型 SP持続・失速型 57.6-60.7

HペースのSP持続力勝負で直線は失速していくラップ推移。ただ最後1Fを除くと大逃げとなったパンサラッサが刻んだラップであり、2番手以降で団子状態の集団2秒近く遅い59秒台後半から60秒台くらいの流れと推定。その中で後半のSP持続力という印象

【前走予想コメント】
この距離でも・東京でも
【調教】本調子取り戻す

【ジャパンカップに向けてのポイント】
持続力勝負寄りの展開で強みを発揮する馬。ペースが速くなって持続力勝負寄りの形になれば話は別だが、東京2400mでスロー寄りの流れになってしまえば殆ど出番は無いと思われる。スローの流れにしない為にはある程度自身で流れを作り出す必要があって、こうなるど同型(パンサラッサ)の出方との兼合いがすべてとなる。

【前走決め手】
2番手追走もみすみす後半勝負の形を許容?・後半要素で見劣り
【前走個別レース回顧】
若干ではあるが出負け気味の発馬も推して押して前に行く形。しかし外から来たパンサラッサに譲って2番手追走の形を取る。道中は前で飛ばして行くパンサラッサを尻目に自身は離れた2番手で中団馬群を引っ張る形。3~4角でようやくジワッと動き出して行って、直線入口で仕掛けて直線序盤で後続を突き放す得意パターンに持ち込む。しかし直線序盤で勝ち馬(イクイノックス)に喰いつかれ、半ばでアッサリと交わされて3番手後退。それでも直線しぶとく伸び続けたが、半ばで2着馬(リバティアイランド)、最後1F過ぎで3着馬(スターズオンアース)に交わされると自身の脚も流石に鈍り始める感じ。それでも最後までしぶとく粘って掲示板は確保した。

逃げるパンサラッサを離れた2番手で追走の形なのだが、この馬の位置でも前半の通過タイムは推定で59秒半ば台から59秒台後半になると思われる。まぁ例年にジャパンカップと比べても速い流れの部類にはなるが、そこまで目立つ速さでも無い流れ。それでも60秒を切るタイムだったと想定しても平均ペース寄りだった訳で、そうなると当然後半要素の勝負となるからその中でキレ負け、後半要素で見劣りという形になると思う。まぁこの形でも直線序盤の加速で他馬を引き離して…というプランだったと思うが、強敵イクイノックスが直後の3番手追走という形だったのでこの時点で勝機はほぼ無かったと思われる。まあこの形でも2.3着はあると見たのだろうが、高いレベルの後半SP持続力を引き出せたことが無い馬であり、2番手追走でこの展開を許容した時点で終わっていたのかもしれない。

【前走関係者コメント】
(横山和生騎手)
「よく頑張ってくれました。返し馬でもこの馬なりにいい雰囲気が戻ってきて、道中もいいリズムで運べました。最後は瞬発力のある馬にこられましたが、その中でもいい雰囲気に戻ってきていると感じました。今後も期待したいです」

【2走前結果・レース展開】

オールカマー・2着(0.2秒差)
S(スロー)後半型 SP持続・失速型 61.1-58.5

前半はスローの流れで前半1000mは61.1秒。しかし後半5F目から急激にペースが上がってそれがゴール前まで持続する形で後半1000mは58.5秒。流石に最後1Fでガクッと落ちる形になるが、後半5Fのロングスパート戦という展開 
【2走前予想コメント】
【休み明け初戦】王者復権の場・ここが最大目標では無いが
【調教】抜群の脚捌き
【直前・変わり身診断】首を盛んに降ってうるさいくらいのやる気、かなり時間をかけて入念に乗られる

【事前予想】前走の天皇賞春は3角でズリ下がって競争中止。このメンバーでは断然実績上位だし、中山実績もあるので状態面さえ万全なら…というところ。

【2走前決め手】
直線で再加速引き出せず、最後1F脚色鈍る・スローの流れ演出に?
【2走前個別レース回顧】
発馬五分も序盤から押して押して主導権を握る形。主導権を握った1角過ぎからは緩いペースに落として、終始12秒台半ばのラップで進めて前半1000mは61.1秒。しかし3角手前で後続に絡まれるようになって一気にペースアップ。後半5F目からは一気に11秒台半ばのペースに引き上げてそのまま3~4角を回って直線へ。直線は序盤で追われるもいつもの再加速を引き出せず。それでもジリジリとしぶとく伸びて最後の1Fを迎えたが最後の坂を迎えた時に脚色が鈍って、その間に外から来た勝ち馬(ローシャムパーク)に交わされてしまう。しかしその後もしぶとく伸びを見せて3着以下の馬の追撃を封じて2着を何とか確保した。

後半5FのSP持続力勝負の中で最後の最後で持続力で僅かに見劣る形で2着敗退。最後1Fは12.4秒と極端に落とす形なので、かなり苦しい競馬になったと思うがそれでも2着を確保した所に地力の高さが伺える。また前走の天皇賞春が3角で競争中止という形で終わって、今回は立て直しの一戦という意味合いの元でのレースだっただけに、結果そのものは上々の物だったかもしれない。

ただ元々がある程度流れる展開の中で持続力で勝負できる馬であり、序盤から緩い流れで引っ張ろうとしたのは少し疑問が残る。結果的に緩い流れを嫌って向こう正面で一部の後続馬の仕掛けを誘発しており、その影響で3角で急激にペースアップを余儀なくされて最後は苦しい形になり、また前半の緩いペースで後続馬の脚を削ぎ切れなかったのも敗因の一つだろう。まぁそれで見ても高いレベルでの話だし、このレースが最大目標でないのも事実。休み明けで前走の事もあるので取りあえずは無事に…という意識があっての騎乗だったと推察すればこのレース運びも仕方のないところかもしれない。現にこの展開でも2着に来ており、最低限の結果を残した事で良しとすべきなのだろう。

【2走前関係者コメント】
(横山和生騎手)
「正直、次を見据えての調教でしたが、これだけの走りを見せてくれて、馬に頭が下がります。この過程だったので、次は楽しみしかないです」
(栗田徹調教師)「ひと安心ですかね。この馬らしい競馬ができました。底力を改めて感じました。今後は数日間様子を見て、放牧に出そうと思います」

【3走前結果・レース展開】 

天皇賞春・中止(--)
H(ハイ)前半型 後半SP持続型 59.7-60.8

平均寄りのハイペースという流れから中盤でかなりペースが落ち込んで、後半4Fから徐々にペースが上がって行く展開。稍重という馬場状態で少し力の要る条件だったとは思うが、展開面では後半4FのSP持続力勝負の展開と見ていいだろう
【3走前予想コメント】
連覇向け万全・心身充実
【調教】動きハツラツ
★実績上位 ハイペースの持続力勝負で 京都コースへの対応力が最大の焦点

【3走前決め手】
好位追走・3角過ぎで後退・4角でヤメ、競争中止
【3走前個別レース回顧】
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【3走前関係者コメント】
(栗田徹調教師)
「下り坂で(フォームが)バラけたみたい。馬は大丈夫そうです。(症状としては)右が硬いですね。これから検査します」

【有馬記念に向けてのポイント】

先行機動力がある馬で中山コースとの相性も良い馬。ただここ2年の有馬記念で惨敗しているように、何故か上手く噛み合わない所を見せている所をどう見るかがポイント。本質的には中山や阪神内回りコース向きなので、勝負できる下地は十分になると見る。ただ自分の形を作り切った上で、余力を持っての直線再加速戦に持ち込む事が出来るかどうかが最大の焦点になる。

【注意事項】
前走予想コメントは専門誌のものですが、事前予想、★欄のコメント、競走馬の前走決め手、前走個別レース回顧は私個人の見解のものです。また前走決め手、前走個別回顧、前走関係者コメントは過去にレース回顧で掲載されたものです。
また前走が海外競馬、地方競馬、重賞以外のレースに出走していた場合、前走決め手、前走個別回顧、前走関係者コメントの掲載はありません。また一部の重賞競走ではレース回顧をしていないケースもあり、その場合も決め手、回顧、関係者コメントは掲載しておりません。

☆競走馬特性面についての注意事項


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