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競走馬個別メモ 2022  スプリングS  ビーアストニッシド


スプリングS 勝ち馬 ビーアストニッシド
主な戦績:スプリングS(G2・2022)

作成日:2022.3.21


競走馬特性面

SM1【後半型】【前後半型】【万能型】【総合力勝負型】【SP持続力・瞬発力型】
緩めからやや平均寄りの流れからの後半総合力勝負型。現状では要所の加速で他馬との違いを見せたいタイプか
【専用メモ】最後1F詰め課題 使える良い脚は短い 
【所感メモ】---
作成日:2022.2.14

過去成績・データ(2022.3.21 時点)

前走:スプリングS(G2・中山芝1800m)

タイム・着順・馬場状態・着差
1.48.4 1着(稍重)-0.0秒差
レース展開
S(スロー)後半型 持続力・瞬発型 48.8-47.6 
緩めの流れからの持続力勝負の展開。馬場状態が稍重でもあり道中は極端なラップの緩急は無かったが、4角から直線半ばの後半2F目で11.3秒の速い加速を問われる形。

予想コメント
重○ 主導権を握り・中山でも
【調教】シャープな脚捌き
★中山コース対応カギ 脚の使い処次第で 短い直線向き?

個別レース回顧
【出し切る形・発馬躓き、道中掛り気味も・4角~直線序盤の加速で違い見せる・最後1Fで甘さ見せるも】

【発馬で躓くも】【主導権握る】【4角で動く】【直線序盤で鋭く加速】【最後1F脚色鈍るも】【G前追撃封じる】

発馬直後に躓くアクシデントもあったが二の足そのものは速くてスンナリ主導権を握る形。道中はやや折り合いに苦労するような感じを見せつつも12秒台のラップを淡々と刻み続ける流れを演出。3角まで楽な形でレースを引っ張り、4角で仕掛けて行って直線序盤で鋭く加速を引き出して後続を一気に突き放してくる。最後の1F地点で単独先頭でこのまま楽に押し切るかに見えたが、最後の1Fで少し甘くなったところを後続の猛追を受けて、ゴール前は2着馬(アライバル)に際どく詰め寄られたものの何とかハナ差封じて勝利を収めた。

スンナリとハナを取り切ってそのままマイペースでから、4角で強めに仕掛けて直線序盤で鋭い加速で後続突き放して…とこの馬の良さだけが全面的に出たような内容。ただ発馬直後には躓くアクシデントもあったし、中盤までは若干掛かり気味で鞍上が何とか抑え込んで…と決して前半からスムーズさがあった訳でも無かった。その中でこういう内容を見せての勝利だからかなり評価されていいと思う。どうしても最後の1Fに課題を抱えるタイプの馬ではあるが、4角から直線序盤の加速であれだけのリードを一瞬で作り出しており、本番でもコース取りと脚の使い処が嵌り切れば…という期待は膨らむと思う。

陣営・騎手コメント
(岩田康誠騎手)
「(最後は)ルメール(のアライバル)と重なってたんで、どっちやったというのが、お互い分からなかったので。馬場も外より内がよかったですし、スタートでつまづいたんですけど、行かせたら全能力を発揮してくれる。自分のペースで行っただけ。(前半1000メートル通過)61秒とかでいければ、ラスト3ハロンで仕掛けていって脚が残るので、そこだけは計算していた。この馬自身、意外性というか、レースにいけば走ってくれる。攻め馬とかは、本当にわがままで、厩舎の方だったり、(柴田)未崎君が調教してくれていて、じゃじゃ馬みたいな馬だけど、レースではこういうパフォーマンスをしてくれる」

(飯田調教助手)「手を焼く馬で、岩田騎手もいつも調教に乗ってくれていて、期待に応えてくれた。燃え上がる気性で、最後まで諦めずに走る勝負根性がある。2000mの距離も経験しているので、皐月賞も楽しみ」


2走前:共同通信杯(G3・東京芝1800m)

タイム・着順・馬場状態・着差
1.48.3 3着(稍重)0.4秒差
レース展開
S(スロー)後半型 瞬発型 48.6-46.8 
緩い流れから後半3Fの瞬発力勝負。4角から直線半ばで一気に11秒台前半の鋭い加速を問われていて、かなりの鋭い加速が問われた格好になる

予想コメント
先行変身可能・輸送クリアすれば
【調教】落ち着き欲しい
★緩い流れなら 脚の使い処一つで浮上 気性面課題も

個別レース回顧
【出し切る形・直線で加速見せるも・一定のSP持続力見せる・上位とは決め手の差・完敗】

【好発】【主導権握る】【4角で動く】【直線序盤~半ばで後続突き放す】【最後1F脚色鈍る】【完敗】
                                       好発からハナを取り切ってその後は12秒台半ばのやや緩めのペースを演出。4角で少しづつ動き出して行って直線序盤から半ばで後続を突き放しにかかる。ただ最後の1Fで若干脚色が鈍った所を上位2頭(ダノンベルーガ、ジオグリフ)に揃って交わされたが、しぶとく粘りを見せて3着を確保。
緩めのペースを演出して直線序盤から半ばの加速力を見せて後続を突き放す形。自分の形に持ち込んでの競馬は出来ているが、純粋に上位の馬の決め手に屈した格好と言える。ただ最後の1Fも思ったほど脚は上がっていないし、スピード持続力そのものは一定のものを備えている印象。ただ現状ではこの馬自身の最後の1Fの詰めが課題でもあるし、長い直線になると決め手の差が出てしまう印象が強い。1周コースの直線が短い所で立ち回りが噛み合えば…という形が理想かもしれない。

陣営・騎手コメント
(飯田助手)
「積極的に運んで最後は手応えがないかと思っていたけどジョッキーは止まっていないと言っていました。いい瞬発力も見せてくれました」

3走前:シンザン記念(G3・中京芝1600m)

タイム・着順・馬場状態・着差
1.34.4 4着(良)0.3秒差
レース展開
M(ミドル)平均型 SP持続型 47.0-47.1
平均ペースのSP持続力勝負という展開。終始11秒台半ばから後半のラップ推移で、直線半ばで僅かに加速力を問われてはいるがそこまで鋭さを問われてはいない。基本的なSP持続力を問われた形になる。

予想コメント
重○ 好素質前走認め・落ち着いてレース臨めれば
【調教】道中掛かり気味
★主導権握る形で 要所の加速が効けば

個別レース回顧
【道中掛かり気味・内々を立ち回り・直線しぶとく伸びるも・控える競馬で一定の結果も・上位馬には完敗】

【好発】【好位追走→中団・内】【道中掛かり気味】【3~4角内通す】【直線最内】【直線半ばで伸びる】【最後1Fしぶとく伸びる】【G前接戦も・4着】

道中は好位後ろのインを追走も常に掛かり気味で、この状態が3角過ぎまで続いている状況。それを考えると4角~直線を最内を立ち回る格好と言えど、最後は良く伸びたと思うし最後の1Fの失速の幅も小さかったのは意外。まぁ控える形でそれなりの競馬を見せたのはある程度収穫とも言えるが、掛かり具合は結構なもので真面に力を出し切れる内容だったかどうかは微妙な所。まぁこの形で4着なら…とも受け取れなくも無いがそれでも勝ち馬には0.3秒差の完敗で、ゴール前は後続に差される形での4着。今回の結果は道中掛かった事が大きな要因だと思うし、この結果を持って何かを判断するというのは難しいと思う。次戦改めていろんな意味で見直してみたいと思う。

陣営・騎手コメント
(飯田雄三調教師)
「ジョッキー(岩田康誠騎手)は内枠で脚をためすぎた、と。まだ手応えに余裕があったのにリズムが良くなかったようです」

【競走馬個別データに関する注意事項】

☆ここで掲載している競走馬個別メモは個人的な予想メモと見解を纏めたものです
☆予想コメントと調教は当時の専門紙のもので、★欄のコメント、レース回顧は羽柴の個人的なメモになります。
☆各種コメントは主に重賞レースのものになります。オープン、条件戦などは予想、レース回顧をしておりませんし、騎手コメントもありません

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