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競走馬個別メモ 2022  阪神大賞典  ディープボンド


阪神大賞典 勝ち馬 ディープボンド
主な戦績:阪神大賞典(G2・2021・2022) 
フォア賞(仏G2・2021)
作成日:2022.3.21


競走馬特性面

MH1 【前後半型】【後半型】【持続型】【持続力勝負型】【持続力・瞬発型】
平均寄りからやや流れる展開での後半持続力勝負型。切れる脚は殆ど無いので加速を求められる展開は辛いが、持続力の高さが最大の武器という馬
【専用メモ】先行力 持続力・消耗戦向き
【所感メモ】トビ綺麗・重馬場、小回りで?
作成日:2020.9

過去成績・データ(2022.3.21 時点)

前走:阪神大賞典(G2・阪神芝3000m)

タイム・着順・馬場状態・着差
3.05.0 1着(良)-0.1秒差
レース展開
S(スロー)後半型 SP持続・失速型 63.1-59.0
緩めの流れから後半のSP持続力勝負の展開。後半5F目から明確にペースが上がって最後の1Fで失速する形。最後は持続力そのものを問われた印象
 
予想コメント
重○調教○【休み明け初戦】弾みつけG1へ・文句ない
【調教】好馬体目につく
★休み明け初戦 持続力勝負なら 加速勝負の形になると??

個別レース回顧
【出し切る形・展開向く・4角で一気に仕掛ける・最後は持続力でねじ伏せる・完勝】
【好発】【好位追走・外→中団・外】【3角外から動く】【4角外から一気に動く】【直線ジリ伸び】【最後1Fしぶとく伸びきる】

好発からある程度前目に行く感じを見せるも前半は中団やや前目の外という位置取り。道中は少し位置取りを下げるも折り合ってスムーズな追走を見せ3角過ぎからジワッと押し上げに掛って、4角で一気に仕掛けて外から進出して直線入口では3番手まで押し上げる。直線はややモタついた感じでジリ伸びという感じだったが、最後の1Fでしぶとく伸びを見せて先に抜け出した2着馬(アイアンバローズ)を捉えてゴール。

後半のSP持続力勝負だが最後は持続力にモノを言わせて2着馬をねじ伏せたような感じ。ちょっと道中は思ったよりも位置取りを下げる感じでどうかな?とは思ったが、最後は持ち味の持続力を最大限に生かした形の勝利だと思う。また昨年の天皇賞春でもそうだがコーナーで外から(4角で)一気に加速できるし、有馬記念を見ても内からでも意外と加速が効くタイプ。4角で極端に包まれなければ…という印象を改めて見せつけた感じ。どうしても高速馬場での加速競争に不安を残すが、阪神コースで行われる以上はある程度信頼は出来ると思う。

陣営・騎手コメント
(和田竜二騎手)
「頼もしい馬になりました。道中は脚をためられましたし、動きもあるなかで自分のリズムを守って、最後は余裕で差し切りました。本番に向けて上積みもあると思いますし、勝って本番に向かいたいと思っていたので。去年(天皇賞・春で2着)は惜しいところで負けてしまいました。十分(G1の)タイトルを取れる馬だと思いますし、次もきっちり結果を出したいと思います」


2走前:有馬記念(G1・中山芝2500m)

タイム・着順・馬場状態・着差
2.32.1 2着(良)0.1秒差
レース展開
H(ハイ)前半型 持続型 59.4-61.5 
序盤から程度流れる展開からの後半持続力勝負の展開。後半というか正面スタンド前からほぼ12秒台半ばから12秒台前半を最後まで刻み続けるロングスーパート戦。最後まで大きく失速していないし高い次元の持続力が求められた形。前半が速い流れなのは逃げたパンサラッサのラップ推移になるが、2番手追走のタイトルホルダーの位置でも平均ペースに近い流れになると思う。

予想コメント
重○【休み明け初戦】体調悪くない・前走の影響なし
【調教】馬体充実目を引く
★高い先行力を生かして2周目向こう正面から同型先行馬を自ら潰して行く形を取り、自身が得意とする後半の持続力勝負の展開に持ち込めるかがカギ。もちろん後続の出方もカギになるが、海外遠征帰りの一戦でもあり状態面が最大のカギとなる可能性も。

個別レース回顧
【出し切る形・この馬向きの展開・勝負所で進路失う?・4角内を衝く・コーナーワークで利・直線加速力の差出る・最後はしぶとさ見せる】

【好発】【好位追走→中団・前】【3角で動く】【4角~直線入口で最内】【4角内から動く】【直線序盤で外】【直線序盤ジリ伸び】【最後1F伸びるも】

好発から比較的楽に先行して序盤は好位の後ろを追走だが、次第に縦長の展開となり位置取り的には中団やや前目という感じ。2周目の3角からジワッと押し上げの態勢に入るが外か壁になって上手く押し上げられず。4角で外に出すのを諦めてポッカリと空いた内に進路を切り替えて押し上げて行くとコーナーワークの利もあって一気に3番手まで浮上し、直線序盤で外に持ち出して追い出しを開始。しかし追われてからややモタついた間に外から一気にエフフォーリアが迫って並ぶ間もなく交わされてしまう。しかしそこからエンジンが掛かってしぶとく伸びを見せたものの、逆転することは出来ず2着でゴール。

勝負所での一連の動きで少し後手を踏んだような感じ。ただ最終的に4角でポッカリ空いた内を衝く事でコースロスを防げた上に、コーナーワークで位置取りも一気に上げて来た。直線序盤も上手く捌いて外に出して…という結果的に完璧な進路取りが出来たと思う。ただ加速力に乏しくて直線でイザ追われてからの一瞬の反応と加速力の差が出た感じの内容。しかし最後はシッカリと伸びて勝ち馬に3/4馬身だから、結局は直線半ばでエンジンが掛かるまでの時間の分だけの差と見ていいだろう。3~4角で上手く外に出せていて外からスムーズな加速態勢を得られていれば違った可能性はあるのだが、今度は外々を回る形でエフフォーリアに3/4馬身に迫れたか、はたまた逆転できたのか?と言われるとこれはちょっと微妙かもしれない。今回は普通に器用でないこの馬が勝負所で内々を回って上手く抜け出してきたという所を評価したい。

陣営・騎手コメント
(和田竜二騎手)
「理想的な感じで流れてくれました。内にこだわって手応え十分に周ってきましたが、相手が強かったです。海外遠征から帰ってこのパフォーマンス、今後に向けて馬も良くなっていくと思うし、来年も楽しみです」

3走前:凱旋門賞(仏G1・芝2400m)

タイム・着順・馬場状態・着差
2.44.8 14着(重)7.2秒差
レース展開
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予想コメント
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個別レース回顧
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陣営・騎手コメント
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過去見所レース(ベストレース)
2021.3.21 阪神大賞典(G2・阪神芝3000m)

タイム・着順・馬場状態・着差
3.07.3 1着(重)-0.9秒差
レース展開
M(ミドル)平均型 持続型 重馬場 

予想コメント
調教○【休み明け初戦】流れ乗り前進・改めて見直し
【調教】馬体の張り上々
★休み明け初戦 条件好転 位置取りカギ

個別レース回顧
【好発】【好位追走・外】【4角で動く】【直線伸びる】【直線半ばで先頭】【残り1Fそのまま押し切る】【出し切る形】【完勝】

好位追走から4角で動いて行く形も、他馬で3角で押しているのに対してこちらはかなり余裕のある手応え。4角でスッと前との差を詰めて直線半ばでは先頭になってあとは後続に5馬身の差をつける圧勝。ペースの緩急が無い形はこの馬向きだったと思うが、この重馬場の3000mでこういう流れになる事自体も珍しく、1.2人気を筆頭として他馬の方が苦しくなる競馬に持ち込んだのが勝因だろう。今年の天皇賞春は阪神の3200mでもあり、少しでも馬場が渋る形になるようならこのレースの再現があってもおかしくない状況になったと思う。

陣営・騎手コメント
(和田竜二騎手)
「道悪がどうかと思っていたけど、展開がすごく向いてくれた。終始手応えがよくて、息も入って、強い競馬をしてくれたと思います。3歳の時から強い競馬をしていたので、自信を持って乗りました。今年は阪神での天皇賞。この内容なら期待していいと思います」


【競走馬個別データに関する注意事項】

☆ここで掲載している競走馬個別メモは個人的な予想メモと見解を纏めたものです
☆予想コメントと調教は当時の専門紙のもので、★欄のコメント、レース回顧は羽柴の個人的なメモになります。
☆各種コメントは主に重賞レースのものになります。オープン、条件戦などは予想、レース回顧をしておりませんし、騎手コメントもありません

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