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寺田寅彦 津浪と人間 昭和八年三月三日 東北日本の太平洋岸に津浪が襲来 多数の人命と多額の財物を奪い去った 明治二十九年六月十五日 三陸大津浪とほぼ同様な自然現象が、約満三十七年後の今日再び繰返された https://www.aozora.gr.jp/cards/000042/files/4668_13510.html #fictitiousness

明治三陸地震津波 1896.06.15 昭和三陸沖地震 1933.03.03 『こんなに度々繰返される自然現象ならば、当該地方の住民は、とうの昔に何かしら相当な対策を考えてこれに備え、災害を未然に防ぐことが出来ていてもよさそうに思われる。これは、この際誰しもそう思うことであろうが、それが実際はなかなかそうならないというのがこの人間界の人間的自然現象であるように見える』 寺田寅彦 『津浪と人間』 1933 日本 20230530