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読書感想文──秋山瑞人『イリヤの空、UFOの夏』

彼は今、何をしているだろうか。 私は今まで、何をしてきたのだろうか。 私の目にはまだ、緑の雨は映るだろうか。 単位の取り方と講義のサボり方を知った21歳の夏。 晴れた日。 この渓谷。 変わらず彼は問いかけてくれた。 変わってしまった私に。 晴れ間に見える雨の色は?_と。