霊性というのは人間の精神の働きにより、ある本質に向けて導いていくもの この霊性に目覚めれば、精神の二元性は解消して、精神はその本体の上において感覚し、思索し、意思し、行為するというものになったと言ってもいいかもしれない 日本人が戦略には弱かったのに兵隊が強かったのは霊性のおかげ？

自分の生きる意味とは何か？とか、なぜ自分は死ぬのか？という段階は超えていて、何か「絶対青空に向かって飛んでいくんだ」というような感じ もう逃れられない運命の中で、自分が行かなければいけない、死地に赴かなければならない時の心の構え方とかつくり方を霊性というのかもしれない

人に限界があってよかったと思っている 自分一人で何でもやってしまえる人は協力や助け合い。謙虚さというのを学ぶことが難しいと思うからだ 謙虚さや誠実さは無限のエネルギーや不死身の体よりもずっと価値があると思っている 謙虚さと誠実さこそが数少ない人間の明確な価値だと思っている

ただ強ければ、とんでもない年数をただ重ねていけば比類なき特権を与えてもいいというのは間違っているし薄っぺらいと思う 世の中はもっと複雑で多重構造で奥深く、想像のつかないような未知がたくさんある。そのくらい分厚いものでないと面白くない 人間以外の動植物は人間が思う以上に奥深いと思う

人の脳は人が思っている以上に世の中を理解しきれてはいない 自然の関係性や持続性などはもろい部分も強い部分も混合している。簡単に分別はできない 人間の作り出した理屈はたいていが薄っぺらい幼稚なものだと心得ていた方がいいと思う。歴史を通して研鑽された思想でないと強靭さは磨かれない