判断の基準を得るための知識や経験は人一人で集めきれるわけがない 個人の経験だけで公正な判断ができるなどというのはどんな天才でも不可能なことだ 人間には決してなすことができない限界がある。限界をわきまえなければ必ず腐敗する 自己を絶対的に肯定など決して行うべきではない

何が正しいかというよりも、正しいと判断できるという感覚を見直してみる必要があるのではないか？ 人間は有史以来明確な正しいことをなした国は存在しない 絶対の正義を見つけることは人間には不可能だ 自分たちの感覚そのものが正常である判断は人間には決してできないことだ

民族レベルで行われている虚飾に個人で立ち向かうのは無謀でしかない 対抗できるとしたら同じく民族レベルの価値感覚くらいなものだ だからこそ、今の日本の虚飾を打ち破るにはかつての日本人が時間をかけて作り出した人類最長の歴史感覚が何よりも有力だと思う。失われた歴史感覚が最大の希望だ