出版社の方にまで気にして頂いていて身が縮む思いもあるが、気にしていないつもりでも、やはり気になる。あの人は、あれをどう受け止めたのだろう。まさか、せっつくわけにもいかないし、あれこれ逡巡する日々。

『狂気な倫理』の編集を担当して下さった出版社の方から、とても嬉しいお言葉を頂いた。一度はお目にかかって、必ずご挨拶したい。言葉が持つ良い力が、あらためて身に染みた。

年末ゆえのことだと思うが、いつも業務連絡を入れるとほどなくして返事がある方からのそれがない。珍しいだけに、先方に何もないことを願う。

近々（25日？）重版されると聞いている『狂気な倫理』。大変有難いことだが、こうなるとかえって、2月の合評会への不安が募る。

"Achieving Madness" sales seem to be on the rise. Thankfully, but where and by whom is the demand? Something strange is happening.

ある人の視点では、私は「真面目に『所有』から『逃走』しようと」しているらしい。多くの人にとっては意味不明だろうが、私には最上の褒め言葉である。

私の想定より、はるかに早く、いや早すぎる献本発送の知らせに動揺している。 献本の理由説明の封書より早く、現物が先方に着いてしまう。どうしよう。

公に発売された後にもっとちゃんと書くが、『狂気な倫理』の収録されているマゾヒストの愛についての論文は、性愛とは何かを問い直すという点においても示唆的だと思う。