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写真は、仏130万kW PWRの縦方向断面図で、中央が原子炉格納容器(二重格納容器の内側は厚さ1 mの強化鉄筋コンクリート)、右側が原子炉補助建屋(上側と右側壁は厚さ1 mの強化鉄筋コンクリート、右の最上階は制御室)。黒色は、強化鉄筋コンクリートで、厚さ50 cm-1 m。

PWRは、原子炉格納容器建屋に隣接し、原子炉補助建屋と使用済み燃料貯蔵プ-ル建屋があり、後者には、使用済み燃料が、数百体も貯蔵されています。その側壁と屋根の厚さは、B767型機の衝突に耐えられないくらいです。しかし、工学的対策なし。

原子力規制委員会が認可したいまの特別重大事故対策施設は、不十分であり、特に、地上施設、具体的には、非常に重要な施設が収められている原子炉補助建屋の側壁が薄すぎます。航空機テロ対策になっていない欠陥設計です。おそらく、地上重要施設が壊れても、地下施設でぎりぎり対応との規制方針か?

PWRもBWRも、原子炉補助建屋の側壁は、BWRの場合、原子炉建屋側壁の半分程度であり、航空機テロに耐えられません。それどころか、BWRの原子炉建屋の屋根は、鉄板3 mm、その上に、鉄筋コンクリート10 cmであり、屋根を目標に、斜め45度からの航空機テロには、耐えられません。