見出し画像

[70点]Reality(Wingdom)

メタルCDレビュー8作目!!

フィンランドのメロディックメタルバンドWingdomの2005年発売1stアルバムReality!!


画像1

1stアルバム!とは言ったものの、実はこれが最初で最後のアルバム。

そしてメタルCDレビュー始まって以来の70点台。

その原因とは・・・



圧倒的肩透かし感!


Sonata ArcticaRhapsody(of Fire)いう世界的にも有名なメロディックスピードメタルバンドに在籍していて、しかもその黄金期を担当していたKeyミッコ・ハルキンとBassアレッサンドロが始めた新バンド、
さらにはStratovariusのティモがサポートして彼のレーベルからCD出す、と聞いたら期待しない方がおかしい!!

なのに出来上がった本作は、Dream Theaterぽいプログレ系・・

Dream Theater、でなくDream Theaterぽいてのがミソ。ほぼすべてがミドルテンポ。

いや、別にジャンルが違ってもいいんだよ!
何かやりたいものが伝わってくればいいのだが自由なキーボード以外あまり印象に残らないのが問題なんだよ!


ミッコが全て作曲しているのだからそうだけど、ほかのメンバーとの意思が違ったように思う。キーボードの主張強すぎてギターが弱いのもそのせいだろう。各メンバーの力量が高いのに(特にVocalはフィンランドっぽい中世的な声で魅力はある)・・・もったいない。

というものの、何曲か「おっ!」というモノはある。

曲はコチラから(クリックでyoutubeへ)

1曲目のTimeのイントロはすごいワクワクさせてくれるのよ。というかイントロは全曲掴みはいいんだけど、後が続かない。

4曲目のA Sigh of Despairの途中までの展開は大好き。で、サビの変に合わないヘヴィに転調するので台無し。
7曲目のNever Stopはサビ終わりまで良い!と思ったら今度はギターソロが雰囲気と離れすぎて違和感。

8曲目のTomorrowはこのバンドの良い所一番出ている。キーボードの浮遊感、Bassの重み、転調のバランスよい。
なんとこれ一番最初に出来た曲らしい。この方向性守ってくれれば良かったのに・・・

日本盤ボーナストラックにキーボードのインスト曲が入っているのだが、
これいる??レベル。これがなかったら2~3点上がっていたかも

全体的に厳しめ評価なのは、やはり元バンドがビッグネームだから。もっとできるだろ!という期待からなのである・・・キーボード好きな人は今作をチェックしてもいいかもしれない。

その後メンバーチェンジした後に活動停止(おそらく解散)。

ミッコはティモ・コティペルトとCain's Offeringを結成。安定したメロディックメタルで復活したり、Luca Turilli's Rhapsodyでライブメンバーとして活動していた。やはり彼はこの方向性だったようだ。

DrumのマーカスはフィンランドのプログレメタルMehidaに在籍、そっちの系統がやはり好きなようだ。

解散してからの方がしっかり動けてるじゃん!!



参加メンバー
・Vocal サミ・アスプ Sami Asp
・Guitar ユッカ・ルオタライネン Jukka Ruotsalainen
・Bass  アレッサンドロ・ロッタ Alessandro Lotta
・Drum マーカス・ニエミスペルト  Markus Niemispelto
・Keyboard ミッコ・ハルキン Mikko Harkin

1. Time
2. Where Do We Go?
3. Marionette
4. A Sigh of Despair
5. The Essence
6. Everyday
7. Never Stop
8. Tomorrow
9. Lighthouse
10. Lighthouse
日本盤ボーナストラック
11. Bez Tibja

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?