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肺と木

シュタイナー医学からみた臓器、次は肺です。

肺といえば、ガス交換!
酸素を取り入れて、二酸化炭素を放出するという役目をしていて、この臓器をシュタイナーは「地」と関連づけています。
風や空気ではないのかと意外でしたが、彼は「肺は空気を捉える器」とみなしました。
肺は、地上の外界と個人の内的世界を直接結んでいて、わたしたちは空気を介して情報や知識を得ているのです。
ということは、ゆっくり深く呼吸するということは、それだけ心身に得られるものも多くなると言うことになりそうですね。

シュタイナーはいつも臓器と自然界との相似の関係を見出します。
肺は、胸の中に逆さまに生えた一本の木。
幹は気管、枝は気管支、肺胞は葉。
木は空気に包まれているのに対して、肺は空気で満たされている。
木の葉が炭酸ガスを吸い込み酸素を出すのに対し、肺は逆の働きをする。
逆さまの性質をもつ木と肺は互いに補い合っている関係と知ると、地のエレメントというのも納得です。

そして、肺は食欲(=地上との結びつき)と関係します。
痩せの大食い、食欲が抑えられない、過食や拒食など摂食障害は、肺の問題を含んでいます。

さらに肺の特徴に、硬化作用があります。
東洋医学では肺の機能は皮膚の毛穴の収斂(しゅうれん)作用であり、「肺は思考に硬さを与える」と考えます。
例えば、喘息の子どもにこだわりやひどい癇癪をもつ子が多いのも、硬化作用の表れの一つです。

肺の不調から起こる症状としては、
・呼吸困難、大きな呼吸音
・肩甲骨裏あたりの痛み
・猫背
・骨の弱さ
・痩せの大食い
・偏執・強迫行動(過度の拘りや何度も同じことをしてしまう)
・組織の硬さ
などがあります。

肺は、東洋医学的には憂いや悲しみ、チャクラ学ではハートチャクラ(第四チャクラ)のテーマの無償の愛、といった感情と関わりがあります。
つまり、そのような感情が肺の病気を生むこともあります。
特に肺気腫は、心が傷を負ったときに起りやすいことが知られていますが、思春期の子どもや、「なぜ自分ばかりがこんなにつらい人生なのか」などの不条理感を持っている人に多くみられます。

余談ですが肺は鼻、大腸、体毛といった臓器とも関連します。
肺の氣を補うには、白い物、辛い物、稲などが良いとされています。
本格的な冬、食べ過ぎには氣をつけて乗り切っていきましょう^^

参考文献:ボルタ―・ホルツァペル著『体と意識をつなぐ四つの臓器』

Holistic Roomはしわたし/日本ホメオパシーセンター羊蹄倶知安
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