砂とナイフ
昔々あるところに、解釈違いと地雷で溢れかえったコンビを好きな少女がおりました。少女はそのコンビを好きで居続けることに酷く疲労し、来世はまったりと王道コンビを好きになると誓いながら息を引き取ったとかそうでないとか・・・。生まれ変わった少女は、別界のケミと呼ばれる化学反応を好きになりました。
片方が炎上した時、わたしは構わずけごつるがどうのとツイートし続けた。ある日パブサをしてみたところ、自分のツイートしか出てこなかった。そんなツイートをしてる場合ではなかったらしい。たしかに。
また別の日にパブサをしてみたところ、自分のツイートが一切出てこなくなった。ツイッターはどうやらわたしのけごつるを好かなかったらしい。シャドウバンされていた。陰からこそこそと、陰湿で迷惑な話だ。
また別の日にパブサをしてみたところ、わたしのツイートの真下にけごつる好きな人とかいるの?というツイートが出てきた。真上にいるけどまあたしかに。
記念すべき4thシングルの発売が夢空間の中で発表された。『STRANGER』一般に他人や他所者などの意で使われている言葉である。特典ユニットが発表された。選ばれたのはけごつるでした。面白すぎると思った。
けごつるがなぜ存在しないのか理解ができないほど相性の良いケミだと感じる。ただシンプルに相性が良いがために予想外の化学反応が起こらないのかもしれない。知らんけど。基本的にけごつるは存在しない。
ちなみにこのツイートは鍵引リツされていた。お気に召さなかったのかな。割と心の底から申し訳ない。
何故友人に「(お前は)蓋を開けてみればただのけごつる」と言われるまでに『けごつる』という仮想現実の名を叫び続けるのか、きっかけは単純でけごとつるが好きだったからである。わたしだって初めは王道ケミに目を惹かれていた。しかし、推し×推しに叶うものはないのだ。世界中の人がパン×バターを推奨しても、わたしの中で納豆ニンニクご飯に叶うはずないのだ。
けごつるの話を、今からする。(ずっとしてるよ。)
わたしはけごつるのベクトル違いなところが好きだ。グッズの写真では縦横違うことが多く、写真が撮りにくい。アクスタは同じ方向を向いていることが多く、向かい合わせた写真が撮れない。ような気がする。このグッズに関しては人からケミとして写真を撮ることが想定されてないんじゃない?と言われて感動した。公式からこのケミで写真を撮ることが想定されていないなんて考えたことなかった。オモロ考えすぎて採用した(勝手に)。
バラエティ頑張りましょうと言ってる割に二人で笑いを起こすことはない。一対一トークでも言っていたので自覚があるらしい。片方が何かしてる時は前に出ないらしい。なんだその決まりは。でも、たしかに作り出す笑いの種類があまりにもベクトル違いなので英断だと思えてくることが悔しい。
と、下書きを残したまま一年が経った。一年後、正直けごつるはあると思う。もしかしたら初めからあったのかもしれない。あるとかないとかそういう話をしていいのか未だに分かっていないけど。知らないうちにけごつるは普通にあった。
おへそがチラリを隠していたけごつる、センターになるのはお互いに十年後だと笑いながら話していたけごつる、コンビニでアルバイトをしていたけごつる、砂使いとナイフ使いになる予定のけごつる、他人の話を聞かずに楽しげに談笑するけごつる、インタビューでお互いの名前を出すタイミングがズレるから相思相愛にならないけごつる、相棒じゃなくて相方なけごつる、二人ではバラエティに出られません!ヌハッハッハ!なけごつる、ピクトグラムのけごつる、太陽と月って呼ばれていたけごつる、豆に嫌われていたけごつる。
仲が悪いから同じ空間にいるのがマズく石になってしまうため目も合わせないし息も止めてるし焦点も合ってないけごつる。ケミ名は募集中。
誰かに日プから変わったって言われた時に「そう思ってただけやろ?」って返す景瑚と「(DNA時期)正直あまり息が合わなかったんです。『あんま合わない人なのかなぁ』と思ってたんですけど、今はすんごい仲良いです。僕が勝手に『こういうキャラ』って決めつけてただけで、本当はすごく明るくて、結構カッコいいところがあって。まぁこんなキャラですけど、普通にカッコいいです。」って話す鶴房くん、けごつるはパズルがガッチリピッタリはまるんだ。そうなんだ。
けごつるは、上位互換したら金色と銀色のコンビなのみんなは知ってた?キャメルとグレーの相性って良くはないかもしれないけど、王道で並ぶ二つの色の下位互換(下位互換…)なの。
ベクトルが違う形で優しくて面白くてみんなを笑顔にできて大きくてあったかくてJO1を大切にしているけごつるを暖かく見守っています。10年後にレベル150のレジェンドになっていますように。
2人はこの後幸せに暮らしましたとさ。
おしまい。