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子宮の喪失と感謝の気持ち

子宮を喪失した。55年間苦楽を共にしてきた私の子宮。今は病理解剖されてる。

小学5年の時生理が始まって以来、毎月卵巣から出た卵子を子宮が受けとめてくれていた。44年間で3個の卵子が受精し、我が子達が生まれた。長男の時帝王切開だったため、長女、次男を産む時も帝王切開になった。私の子宮は3回メスで切られたことになる。帝王切開の場合、昔なら2人まで、30年前くらいは3人までしか産めないと言われていた。私も3人目の次男を産んだ後、担当医に「これで産むのは最後ですよね?」と確認した。担当医は「3回切った割には子宮綺麗でしたよ!まだひとりくらいは産めますよ!」と笑いながら言った。さすがに4人目は産まなかったが…

私の子宮は本当によく働いてくれた。毎月卵子を受け入れるベッドを作り、伸びたり縮んだり切られたり…そしてついに卵巣から切り離され今は病院で解剖されている。

摘出された子宮は付き添いの夫が確認した。夫は写真を撮ってくれた。私の体調が落ち着いたら写真を見せてくれるらしい。

あまり取り柄の無い私だが、凄く妊娠しやすい子宮を持っていたと思う。妊娠の苦労は全く無かった。それは全て私の子宮の功績だ。共に死ぬことは出来なかったが私の子宮には感謝しかない。ありがとう、そしてさよなら。


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