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大勢の前で喋ること

私は比較的よく喋る人間だと思う。しかし大勢の人前で喋るのは苦手だ。子どもの頃は学校の先生が多くの人の前で話をする姿を見て、絶対に先生にはなりたくない!と思っていた。

学校では不真面目だったので重要な役に選ばれることもなく、大勢の人前で喋る機会は少なかった。

就職後も、若い頃は人前で喋ることは少なかった。30歳位の時、会員さんの会議で初めて乾杯の音頭を頼まれた。必死で断ったが、結局乾杯の音頭をやらされた。ありきたりの定型文の乾杯の音頭をした。

40歳を過ぎた頃から、たまに会議の挨拶や乾杯の音頭を頼まれる機会が増えた。会議の前に挨拶文を作り、一生懸命暗記する。心配な時は挨拶文を読む時もあった。ある日会員さんの総会で挨拶しなければならなくなった。上司に挨拶文を読んでもらった。上司は「こんな固い挨拶文読んだって面白くないだろ!橋本さんの好きなことや趣味の話を入れたりしながら挨拶したら?」と言われた。作っていた挨拶文を破り捨て、新しくできた映画館の話を入れて挨拶文を作り直した。特に笑いは取れなかったが、挨拶をした後少し満足感があった。

その後もやはり人前で挨拶することは大嫌いだし苦手だが、出来るだけ自分のカラーが出るような話をすることにしている。いつか友達と喋っている時みたいに自由に楽しく人前で挨拶できるようになりたいと願う。

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