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子雀の水浴びと後悔の念

小学2年の頃、小学校からの帰り道、子雀を拾った。小さな雀は弱っていた。両手で温めるように子雀を家に連れて帰った。家族に雀のエサや世話の仕方を訊いて世話をした。翌日は学校が休みだったので、少し元気になった雀を日当たりの良い庭に連れ出した。子雀を遊ばせながら、私の脳裏に雀が水浴びをしている情景が浮かんだ。洗面器に少し水を張り子雀を置いた。小さく弱い子雀は水浴びが出来ず、ただ羽を濡らしてしまった。羽を濡らした子雀はグッタリしてしまった。慌ててタオルで子雀の羽を拭いてみた。しかし子雀はそのまま冷たくなってしまった。少し元気になりつつあっただけに子雀を水に濡らしてしまったことを後悔した。

庭にスコップで穴を掘り小雀を埋めた。アイスクリームの棒に小雀の名前を書いて立てた。今はもう小雀の名前を思い出すことはできないが後悔の念だけが残っている。

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