愛しすぎるって恐い
ロイ・チウ主演の台湾映画「先に愛した人」を観た。2回目の鑑賞。
大学教授は結婚前、若い美しい男と暮らしていた。2人は愛し合っていた。しかし大学教授は普通の結婚を選び、若い美しい男と別れた。
大学教授の男はゲイであることを隠し結婚した。2人には一人息子ができた。
一人息子が中学生になった頃、大学教授の男は自分が癌になったことを知った。残された人生を自分に正直に生きたいと思った。妻と一人息子を置いて、大学教授の男は家を出た。行き先は結婚するために捨てた若い美しい男のアパートだった。
ロイ・チウが美しく若い男を演じている。ロイ・チウと大学教授の愛は切なく真剣だった。お互いに愛しすぎるほど愛していた。
これほど人を愛せるってことは幸せだ。しかし、愛しすぎた人を失った時は地獄の苦しみを味わう。残されたロイ・チウの喪失感と悲しみの姿は恐ろしくもあったが、羨ましくもあった。
愛しすぎることは危険を伴いながら、激しい幸せを呼ぶ。愛しすぎるような人はいないのは幸せなのか、不幸なのかよく分からない。
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