人生

人生をイージー化する、その先に。

印象の力は偉大だ。

その人の印象が、人間関係を作ってしまうから。印象が良い人は、人間関係が良好になり、会社では自然と出世していく。反対に、印象が悪い人はそもそも良い会社には入社できず、さらには成果もあげづらい。

では、人の印象はどのように決まるのだろうか。「実力」だろうか。

実は、人の印象は実力だけで決まらない。

もちろん実力も重要だが、それ以上に人の印象を形作る要素がある。

その要素が「期待値」だ。

期待値とは、その人が未来において、達成するかもしれない成果の量のこと。この期待値に基づいて、人の印象は決定される。

そして期待値は、その人を表すもので決められる。外見はもちろん、肩書やブランド、学歴などはその代表例だ。このどれかが高いと、実力がそれほど高くなくても、その人の総合的な印象は良くなる傾向にある。

これは人間の脳には「認知バイアス」がかかっているからだ。認知バイアスとは、認知の偏り・歪みのことを指す。人間の脳の認識機能は歪んでいるため、何か一点が優れていると、何もかもが優れているように見えてしまう。

人生をイージー化するためには、
早い段階で「期待値」を高めることが重要

世の中には生まれながらにして、期待値の高い人がいる。「2代目」と呼ばれる人々だ。

総理大臣の息子は自然と期待値が上がる。「総理大臣の息子だから」と自然と周りの人が期待するからだ。すると、それほど実力が伴っていなくても、期待値が高いため印象が良く見える。

他にも、人は成長するにつれて、期待値を身につけていく。

それは「学歴」という形にも表れる。東大卒のブランドは強い。しかし、東大卒でも全員が全員仕事ができるかというとそうでもない。勉強と仕事は違うからだ。

にもかかわらず、東大卒のブランド力が強いのは、期待値を上げられるからに他ならない。「東大卒ならば、きっと仕事もできるのだろう。頭がいいのだろう。」と、自然と期待値が上がる。期待値が上がれば、それほど実力がなくても、印象は良く見える。

どうやら、印象を形作る期待値は若ければ若いほど、手に入りやすいようだ。

総理大臣の家に生まれた赤ん坊は何の努力もなく、非常に大きな期待値を手に入れる。

そして、東大に入るのは難しいが、東大でないのに一流企業に入るのはさらに難しくなる。年を取った後に、一流企業に転職しようと思っても、それはさらにさらに難しい。

このように、若い時に期待値を獲得しておくことが人生をイージー化するためには重要らしい。

それでも、可能性は開かれている

人間は生まれた後、なるべく早い段階で高い期待値を獲得することが人生を楽に過ごす秘訣のようだ。

そのため高い期待値を得るべく、人は必死に良い学校に行こうとしたり、一流企業に入ろうとしたりする人は多い。

このような人が増えた結果、学校では私たちに点数が付けられる。新卒採用の場では、内定かそうでないかで、人間として優れているかどうかを評価されているように感じる。

そして、どんどん人間のランク付けが進んでいく。

最終的には、「お前はこの程度なんだから、身の程を知れ」という人間が現れる。ひどいもんだ。

だが、忘れないでほしい。僕らは、数値やランクで証明できるほど、単純で薄っぺらい存在でないことを。

僕らは、優れた部分と劣った部分を併せ持つ、ただのひとりの人間だ。できることがあって、できないことがある。当たり前だ。

だからこそ、自分自身のできることに集中する。できないことは人に任せる。できないことがあるからといって、悔やみ過ぎない。できることを考えよう。

可能性は閉じられていないはずだ。

…というわけで、また明日!

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