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ストライダーカップ2歳クラス 敗戦記

大人気の「ストライダー」では数々の大会が行われていますが、その中でも「ストライダーカップ」は最も大きなイベントで、エントリーの抽選も厳しいようです。

我が家でも2歳のクラスにチャレンジしてみようと思い、エントリーしたところ運よく当選。

しかし、大会当日は散々な顛末となりました。

我が家の「敗因」を振り返ることで、2歳クラスでエントリーを迷っている親御さんの参考になれば幸いです。


2023年秋。初めてのストライダーカップ。2歳の我が子はご機嫌で会場に行きましたが、受付と試走を終え、スタート時間が近づくにつれて「走りたくない!走りたくない!」の繰り返し。それでも頑張って何とか完走しましたが、敗者復活レースは「絶対やりたくない!」の一点張り。親としても気が引けてきて、早々に会場を去りました。

なぜこのようになったかと言うと、ひとえに親の準備不足でした。今思うと、そのような状況でも、嫌々ながら完走をしてくれた我が子に感謝です。

まずは当日の行程。2歳クラスは朝7時半から8時半の間で受付でした。我が子はなかなかのマイペースで、朝食もゆっくり取れば、道中で石や草花、珍しい看板など気になるものがあれば足を止める傾向があります。当日朝は余裕を持って出発をしたものの、結局受付にたどり着いたのは試走終了の直前で、会場の雰囲気に慣れる暇もありませんでした。我が子の性格から足止めが多々あることは想定していましたが、睡眠時間はしっかりと確保したかったので、ギリギリの移動スケジュールとしたことが大きなあだとなりました。今思えば睡眠時間を短くしてでも早目の出発を強いた方が良かったのではと思いますが、それはそれで別の不安要素が生じるので、難しいところです。

次に会場の雰囲気にのまれます。
しかしこれは幼子に限ったことではありません。例えば学校のグラウンドでしか走ったことのない陸上競技部の生徒がいきなり立派な競技場のスタートラインに立ったら、きっと緊張で本来の力が出せないと思います。出来るだけ多くの「場慣れ」は重要だと思いつつ「大きな問題ではないだろう」と甘く見ていた親のミスです。

そして実際に「イヤイヤ!」のトリガーとなったのが、プロテクターの装着。この大会では両肘両膝にプロテクターの着用が求められますが、我が子は今まで一度もプロテクターをつけて走ったことはありませんでした。いざ装着すると、不快でとても気にいらなかったようです。親としても「普段はしないけど、当日ちょっとつけて走るくらい大丈夫だろう」と思っていましたが、完全に考えが甘かったようです。

さらなる大きな要因が、集団統率への適応。大会では指定した時間に指定した場所に行かねばならないと同時に、次の行動に進むまでの一定の待ち時間も生じ、我が子にはストレスとなったのでしょう。過去に参加した大会はどれもアットホームなものばかりで、牧歌的な雰囲気で、良くも悪くも緩い進行でした。しかし大規模大会であればそうはいきません。これも「場慣れ」のひとつではありますが、甘く見ていた親のミスです。

もし「レースに勝つ」ために2歳児が出場するのであれば、実力とは別に、一定の経験値やメンタルの成熟、そして親による入念な準備と入念なサポートが必須ということを痛感しました。当日会場には颯爽と走り抜けていく子どもも多くいましたが、脱帽です。

我が家では、ストライダーカップのスケジュールやレギュレーションが2歳児には高度で、特に経験が少なくマイペースな我が子には適当ではないかもしれない気がしていました。申込が完了してからも不安と迷いがありました。それでもせっかく抽選で当たったし、この年齢でしか出来ないことでもあるからと出場を決断しましたが、そのような迷いがあるためか、準備は中途半端でした。

出場をするのであれば「目的」は明確にしておいた方が良かったと切に思います。出場する子どもに求められるハードルをクリアした(慣れた)上でレースに挑んで本来の実力を出して勝つことを目指すか、あくまでも「経験」を目的として完走すれば万々歳というスタンスで出場するか。いずれかであるべきでした。

我が家はどっちつかずであったので、本来、大規模な大会出場で得られたであろう経験や思い出を得ることができませんでした。強いて言うならば、親としていくつかの教訓を得たことに意義はあったでしょうか。

結果論ですが、我が家にとっては、高度なレギュレーションの大会よりも、遊びの延長線上で走れる類のイベントや大会の方が良かったと思います。子どもの気質や生活環境を考慮して「出ない」と決断することも大事でした。

少し時がたてばちょっとした笑い話になるでしょうが、残念ながら我が子自身にも楽しくないという印象が残ったようで、親から話題を振っても、本人の口からストライダーカップの話はしません。
「次は自転車とスキーをやる!」と、ネガティブでもありポジティブでもある発言をしていますが、どうなることやら。


大会に出場される方が有意義な時間を過ごすことを願います。

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