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これは定番の入り口なのかもしれない。


憧れや興味本位とは裏腹に、勝手に自分自身との間に線引きをして「縁がない物」と決めつけている事はないだろうか。


お店に立ち、日々様々なお客様と会話をしているとそういった妙な距離感や後ろめたい意思を感じることがあったりする。


ただ、意外にも手を伸ばしてみるとスッと馴染む事があるし、何故今まで毛嫌いしていたのかと笑いながら後悔をする場面だって何度も見てきた。


コレまでにも執拗に話してきたが、そんなきっかけを見出す存在がお店でありスタッフなんだと思う。


でも根本的な話をすると、やはり洋服自体が秘めているポテンシャル、パワーは凄く大切だと感じているし、取り扱わせて頂いているブランド様に対する敬意とお客様に自信を持って伝えなければいけない確かな責任がある事を考慮すると、モノと私達の間にあるフィーリングの強さが無い限りお店には並ばない。いや、並べられない。


だから展示会に行くと、可能な限り着るし話も聞く。何周も見て、同じ物を繰り返し着ることだって当然のようにある。お店に帰ってきてからも何度も考え、悩み、決断している。


勿論この春に仕入れている物もそう。


その中で、冒頭に話していた"憧れ"と"興味本位"をグッと自身に引き寄せるような魅力で満ち溢れているジャケットとトラウザーが届いた。


距離を埋め、逆に縁を感じてしまう可能性だってある素敵な2品だ。


ジャケットに憧れを抱く人、少しスッキリとしたトラウザーに興味を示している人がいれば、おそらくコレらは『定番の入り口』に存在している筈で、声を大にして推したい。


是非、最後までお付き合いください。






































Cale

Nidom Chino 3B Jacket

Beige

Cotton 100%

3 / 4

¥74,800- (intax)

____________________________________________

3
着丈 約78cm (襟付け根から裾まで)
身幅 約66cm (脇下の直線距離)
肩幅 約46cm(肩から肩の直線)
袖丈 約41cm (脇下から袖まで)

4
着丈 約80cm (襟付け根から裾まで)
身幅 約62cm (脇下の直線距離)
肩幅 約48cm(肩から肩の直線)
袖丈 約43cm (脇下から袖まで)























Cale

Tasmania Wool Trousers

Brown

Wool 100%

2 / 3 / 4

¥55,000- (intax)

____________________________________________

2
ウエスト 約74cm(平置き直線距離×2)
股上 約30cm(股下縫製部分からベルト芯)
股下 約75cm(股下縫製部分から裾)
ワタリ 約26.5cm(股下縫製部分から脇縫製部分)
裾幅 約18cm(裾両外面の直線)

3
ウエスト 約78cm(平置き直線距離×2)
股上 約30cm(股下縫製部分からベルト芯)
股下 約76cm(股下縫製部分から裾)
ワタリ 約28cm(股下縫製部分から脇縫製部分)
裾幅 約19cm(裾両外面の直線)

4
ウエスト 約82cm(平置き直線距離×2)
股上 約31cm(股下縫製部分からベルト芯)
股下 約78cm(股下縫製部分から裾)
ワタリ 約29.5cm(股下縫製部分から脇縫製部分)
裾幅 約20cm(裾両外面の直線)













































179cm 67kg

Jacket : size 4

Trouser : size 4



ちゃんと見えするけれど、着ている側は快適な着心地を体感することになる、Caleから届いた2ピース。


ジャケットは段返りの3つ釦というクラシカルな空気感を醸し出しながら、胸ポケットやフラップ、ベントのディティールを省いたミニマルなデザインバランスで、縦横共に上手く余白があり、この1着に堅苦しさはまるで無いけれど不思議と「ちゃんと見える」。


生地は、打ち込みのあるチノ生地を揉み叩きすることで、春らしい柔らかいタッチ感と微起毛による独特な風合いを与えたコットンニドム。ベージュ表記だが、薄らとアイボリーが混在している優しい色目にも見えるし、コンクリート調のどこかクールな雰囲気も感じ取れる素敵な生地で、こういった表情感も相まって "堅苦しさはまるで無いけれど「ちゃんと見える」" のかもしれない。


トラウザーは過去に何度かご案内をしている、これまたCaleらしさで溢れるノータック仕様のトラウザー。


ウエスト周りに生地分量を設けているタック入りとは異なり、ノータックとなれば腰回りにゆとりが無く窮屈に感じてしまう印象を持ちやすいが、このトラウザーにそんな事はなく、見事なまでに自然な穿き心地を実現している。


採寸数値を見ても俄かに信じられなそうだが、一度穿けば驚く程に違和感を覚えず、"コレなら穿ける"と感じて貰える筈。生地違いで2本所有しているリピーターの方々がいるという事実があるから、私の見解としてはほぼ確。


そして極端にテーパードラインが決まるという事ではなく、やや高い位置から緩やかに走る独特なシルエット。見た目は比較的スッキリとするが、上質なサラッと系のウール生地も相まって肌離れは非常に良く、夏場でも問題なく穿けそうな1本。


どちらもデザイナー佐藤氏の巧妙なパターンワークが随所に秘められている、Caleらしさを色濃く体現した素晴らしい2ピースと言える。


ジャケットに憧れを抱いている、普段は穿かないスッキリとしたトラウザーに興味を示している人がもしもいるのであれば、安心してCaleに委ねて欲しい。


新しい『定番の入り口』はここにあるのかもしれない。







こちら2品は店頭にて販売を開始しており、オンラインストアの掲載は3月3日(日)19時を予定としております。店頭にて完売の場合は掲載がございませんので、遠方より気になる方がいらっしゃいましたらまでご連絡ください。先着にてご対応させて頂きます。



筆者
nariwai store manager
橋場 祐人
(通称がまお)


〒980-0014
宮城県仙台市青葉区本町2-6-23
ビブレスタオフィスビル2F
022-796-2240
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