削ぎ過ぎず、やり過ぎず
少し前にご紹介している此方もそうですが、今まで以上に今季は"デニム"が豊富に揃っている印象を受けます。
今まで無かった訳ではなく、むしろスタイルの土台として欠かさずに選べる状況を作ってきた事は間違い無くて、ここで言う豊富とは所謂振り幅という意味合い。
ただ、当然ながら選ぶ基準は構えていて、何でも過度にデザインが効いてニッチ過ぎたり、既視感を裏切らないような新鮮味に欠けるモノは要らない。
デニム特有の少し前衛的な無骨らしい印象感が、既にある程度確立している今に対してナチュラルに馴染か否か。
既に持っている同素材の洋服を廃らせる事なく、また違った切り取り方でデニムの装いを楽しめることは何か。
こういった絶妙な加減の線引きが凄く大切な気がしていています。
そんな中、1つの正解と思えるジャケットとパンツがblurhmsの展示会で並んでいました。
決してデザインは削ぎ落とし過ぎず、無駄な味付けはしない。そういったバランス感を持ちながら、心地よくファッショナブルで実用的。
気に入り過ぎてnariwaiでは上下合わせて2型2色の展開です。
どうぞご覧になってみてください。
この方々、めちゃ良いです。
Levi'sが出掛けていたデニムジャケット"70505"のプロトタイプをデザインのベースに、blurhmsのフィルターを通して現代的なモディファイを遂げた新型のデニムジャケット。
少し丸みを持たせたボックスシルエットで、袖は2パネル。
ゆったりとしたサイジングの割にシルエット感は収まりが良く綺麗にまとまります。単体は勿論ですが、このバランスはコートの中に着ても十分アリです。
胸ポケットは排除しスッキリとさせつつも、裾に向かって走るV字ステッチは少し鋭角にさせながら残し、フロントに印象をしっかりと与えています。
両脇にスラッシュ型のハンドポケット、内側下部にも大きなポケットを2箇所備え、実用面も申し分無し。
素材は、少しムラ感のある糸と超長綿を独自の割合でブレンドしたオリジナルの12.9ozセルビッチデニム。
驚く程に軽い着心地と柔らかさが特徴的で、既にウォッシュを施している事から縮む心配は無く、それでいて色のフェードはかなり楽しめる良い生地です。
先に話した特徴然り、らしい部分と求めていた部分が上手く混在しているので、抵抗のある方ほど是非袖を通して頂きたい1着です。
Blackはステッチも同色の仕様で、Indigoよりも少しスタイリッシュな印象で着れるかと思います。
よりデニムらしいニュアンスを装いに落とし込むならIndigoがお勧めです。
3
着丈 約68cm (襟付け根から裾まで)
身幅 約63cm (脇下の直線距離)
肩幅 約53cm(肩から肩の直線)
袖丈 約47cm (脇下から袖まで)
4
着丈 約69cm (襟付け根から裾まで)
身幅 約65cm (脇下の直線距離)
肩幅 約55cm(肩から肩の直線)
袖丈 約49cm (脇下から袖まで)
そして共地で良いフックのある組下もご用意させて頂きました。
ワイドシルエットのデニムパンツと言えばそれまでですが、ワンタックを設けた立体的なパターンから綺麗に整えられた、妙に野暮ったくならないシルエットバランス。
軽いオンスを採用しているだけに張り感は抑え目、それでいて肌離れがしっかりと起こる為、正直夏も含めた長いシーズンで着れる印象です。
むしろシャツ一枚やカットソーが主体となるようなタイミングだと、ついこのシルエットに頼ってしまいそうです。
それと特筆して、今作には共地仕様のGI-beltが付属します。
多少長めに設けられているので、ある程度のウエスト調整が簡易的に可能です。留めた後はそのまま回して固定しても良し、垂らしてアクセントを付けるもアリ。
勿論取り外しも可能なので、そこは好みの匙加減で楽しんでみてください。
3
ウエスト 約84cm(平置き直線距離×2)
股上 約31cm(股下縫製部分からベルト芯)
股下 約75cm(股下縫製部分から裾)
ワタリ 約37cm(股下縫製部分から脇縫製部分)
裾幅 約23cm(裾両外面の直線)
4
ウエスト 約86cm(平置き直線距離×2)
股上 約32cm(股下縫製部分からベルト芯)
股下 約76cm(股下縫製部分から裾)
ワタリ 約38cm(股下縫製部分から脇縫製部分)
裾幅 約23.5cm(裾両外面の直線)
WEB release
2月9日(木) 18:00 -
Write
nariwai - Yuto Hashiba
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