本当に驚いた。
過去の記事でも触れていますが、去年の5月末頃、CIOTAのリジットデニムイベントをnariwaiで開催した日の夜、デザイナーの荒澤氏と代表を努める中野氏と食事を共にさせて頂くという貴重な機会がありました。
その時の会話の中で、お二人の口から聞こえたあるセリフ。
『凄いデニムが出来ました。これは驚くと思いますよ。』
凄いデニム、、?
いや、もう十分過ぎる程に凄いじゃないですか、、、
話をするお二人の表情は明らかに自信が満ち溢れていて、本当の本当であることは直ぐに読み取れました。ただ、これまでも徹底したマインドの元で貫きに貫いたCIOTAのモノ作りを見ている分、勝手ながら「凄い」のハードルが高く感じてしまう。
でも、そんなお二人が口を揃えて話されるのであれば、本当に凄いんだろう。
早く実物を見てみたい、、。
その後もしばらく気掛かりは続きながら、数ヶ月後、足を運んだ展示会で『噂のそれら』と対峙することに。
これは凄い。
本当に驚いた。
CIOTAのアイコンとも言うべき、スビンコットンを用いたストレートデニムが今回、ブランド発足以来初めてのモデルチェンジを経て凄まじい進化を遂げました。
70年代頃の古着をオマージュし、細かい調整を重ねながら設計されたストレートシルエット。
今作はこれまでよりも太さをややコンパクトに抑え、よりスッキリとした綺麗なラインを演出してくれていますが、股上は深過ぎず浅過ぎず、心地のいい収まり具合に設定されており、ヒップ周りの適度なゆとり感も相乗して様々な体型の方にフィットする好バランスです。
変わらず、縦糸にはロープ染色による中白糸を用い、着用と洗いを繰り返す事で特有の経年変化が現れる仕様に。そして、インディゴは合成ではなく本藍という徹底ぶりで、やはりその分、変化で移ろう濃淡は最高に良いんですよね。
そして緯糸(肌にあたる面)には、最高級の超長綿スビンコットンを使用。
更に旧式シャトル織機で時間を注ぎ込みながら織り上げる事で、上記で話した経年変化に追い風を与え、非常に素敵な風合いを帯びたセルビッチデニムとしています。
デニムでしか味わえない特有の表情感と、デニムとは思えない履き心地が共存しているCIOTAのデニム。
もう既に所有し、普段から愛用している方は大きく頷いて頂けるかと。リピートする心情にも納得が出来ます。
デニムとしてのクオリティーと、そこに込められている思いの強さは本当に図り知れずで、だから「十分過ぎる程に凄い」と思わざるを得ないんです。
ただ、今作はこの上で『生機』。
防縮、斜行止め、毛焼き。その全てを行わない、一言で言えば「織り上げたままの状態」。
不安定な縮率と加減知らずな捩れと戦いながら、リアルなユーズド感と体に馴染んでいく今まで以上の穿き心地を求め、納得いくまで試作を重ねて漸く完成したモデルが今作のデニムです。
特にM.Dark Blueが放つ表情の迫力は半端じゃないですよ、、。
しかも忘れないでくださいね。
「穿き心地は変わらず」です。
あの日の夜、会話の中でお二人の口から聞こえたあるセリフ。
『凄いデニムが出来ました。これは驚くと思いますよ。』
是非、その意味をご体感ください。
店頭では既に販売を開始しており、オンラインストアの掲載に関しましては在庫がある場合に限り、1月9日(火)18時頃を予定としております。
筆者
nariwai store manager
橋場 祐人
(通称がまお)
〒980-0014
宮城県仙台市青葉区本町2-6-23
ビブレスタオフィスビル2F
022-796-2240
nfo@nariwai-online.com