「それ」は何気ない
春夏、特に夏が近づくとジュエリーを主として小物を探す傾向はもはや恒例になっていますよね。手元の露出が増える、数少ない服装の幅を補う等が大きな理由だとは思います。ただそのタイミングで探すこの感覚は、どこか使命感に駆られているように感じるのは私だけでしょうか。
その時に買った小物達は、おそらく秋始めにニットを着る時も当たり前のように身に付けますよね。もしかしたら、そこで別の切り口から小物と洋服の関係性を覚える事だって考えられますし、ある意味で大きな妥当性が潜んでいるかもしれません。
極論、小物を求めるタイミングなんてあってないようなもんです。それよりも「季節毎に変わる装いの中でどう自分好みに落とし込ませるか」を考える方が良い気がしていて、秋のニットがありなら、春のニットもなんら変わらず、あり寄りのありです(きっぱり)。
私自身が身に付けるジュエリーは、ここ1〜2年の気分としてはゴールド寄りですが、一括りでギラつかせる程の渋さは持ち合わせていないので、これも洋服同様にシルバーとの相性も求めたい。
純度で言えば9Kあたりが理想的ですが、とある理由から今ではヴィンテージ類の高騰がえげつなく、国内製造も不可なので流通は極稀。
そういった中、なんと9Kを採用してGarden of Eden が新作を手掛けていました。
"Garden of Eden" がどういったブランドであるかは、過去に山下先輩がしっかりと丁寧に綴って頂いていますのでこちらをご覧頂ければと思います。
今作届いたこちら達は、贅沢にも9Kを主として製作しながら、「ring」と「bangle」は裏面を925の切り替えの仕様です。
そもそも9K自体は、イギリスでしか生産されていない非常に希少な金種で、古くから英国王室で採用している事から別名"ロイヤルゴールド"とも言われている訳ですが、イギリス特有の含有率から成る9Kは、純度の高い14Kや18Kと比べて少し黄色味があり、非常に馴染みやすい独特な色味が特徴です。
ギラつきが抑えられている分肌馴染みもそうですが、今回Gardenが制作したこれらはデザインに尖りが無く、名称にもありますがよりフラットな感覚で身に付けられる魅力があって、例えばニットのリブを折り返してさり気なくバングルをチラつかせる事も良いでしょうし、少し近しい色味のベージュに溶け込ませたり、逆にダークな印象に品を与えたり。
先述の通り、洋服やシルバーとの合わせも相性が非常に良いんですよね。
当然夏の出番にも期待は出来ますが、どうせなら、今だからこそ味わえる事を考えていきたい。
是非、"何気ない何か"を探されていた方はお確かめになってみてください。
3月28日(火) 18:00 - web release
Write
nariwai - Yuto Hashiba
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