山の小さな集落に住む友人を訪ねて
大町のシェアハウスを見学したあとは同じ町に住む友人を訪ねて、泊めてもらうことになっており連絡をしました。
待ち合わせ場所を教えてもらい、Googleマップで調べると意外に市街から遠い。
車で20~30分って、トコだったかな、
元々は別の町だったのが、合併したとのことで田舎に来ると合併話はよく聞いたりします。
車をまた走らせ、両側が森のような道をしばらくして抜けると、山の谷あいにある道の駅へ。そこで落ち合うことに。
時刻は夕方で少し薄暗くなり始めた頃。山を見上げると、蒸気のようなものがモクモクと上がっており、もののけ姫のワンシーンの様。
しばらくすると駐車場に一台の軽自動車が入ってきて、止まると見たことのある朗らかな笑顔が、
「おーい!久しぶり~」
何年降りだろう?覚えていない。でも、前に会ったのはかなり前。久々の顔を見るのはとても嬉しい。
そんなことを思いながら、温泉に行くので、友人が一緒の車で乗っていこうとなり、助手席に乗り込みました。
向かう途中、昔話や最近の近況など。
実はこの友人に会っている数はそこまで多くはない。最初に会ったのは安曇野の地球宿。そのあと数回だと思う。
名前が同じ漢字で「和也」で、年齢も近いこともあり、妙に親近感が沸いたのを思い出したりしながら、再会にウキウキしてました。
彼の方は元美容師さんで沖縄とかでも働いていたのだけど、いまは亡きおばあちゃんの家を引き継いで林業をしているのだそう。
その理由は子供の頃、おじいちゃん子でそのじいちゃんが持っていた山があり、その山の木々を守りたいんだそうなんです。
なんだか良い話です。
温泉につき、裸になってみるとは筋肉で細く締まるその姿はまるでハリウッドのアクションスター。
女性はもちろん男性でも惚れ惚れする身体つき
「すごい筋肉だね?そんなんだったっけ??」
友人が「いやぁ、やっぱり林業の仕事をはじめてからだね。見た目はよくなったけど、やっぱり膝をやったり、怪我なども多いよ」
山の男に格好いいなぁと憧れたりもしますが、話を聞いていると、大変なこともちらほら。
湯船を楽しみ、そのあと自宅へ向かうと奥さんが出迎えてくれました。
こちらの奥さんも何度か会っており、お腹には新しい命が。8月には(行ったときは6月後半)赤ちゃんが生まれるらしく、何だかこの出来事は自分のことのように幸せな気持ちになりました。
食事を戴きながら、お酒を飲み交わし、話に花が咲きます。会話が盛り上がると、共通の友人の近況も知りたくなり、電話を掛けてみようと言うことに。(酔って掛けるのはちょっと迷惑だったかも、すまん)
最近の携帯は便利なもので、スピーカーにすれば、みんなで話せます。
10世帯ほどの小さな集落に昔ながらの古民家を祖母から引き継ぎ暮らす夫婦。
旦那と客人に(ボクのこと)美味しい料理を振る舞ってくれる奥さんと妻と新しい命が宿る身体を気遣う優しい旦那。
そんな空間にいて過ぎていく時間はとても心地のよいものでした。
翌日はしとしとの雨。林業は雨が降ると現場仕事は出来ません。道具の手入れなどはあるので、やることはあるのですが、朝は少しゆっくりすることが出来たので、お茶を飲みながらまったりタイム。
飲んだお茶が珍しく、木の枝を煮出したもので、美味しいが少し不思議なお味。山奥で静かに過ごす時間も良いものです。
とは思いつつ、久々の友人に会うことが目的の旅ではなく、やっぱり先があるのです。
「いやぁ、楽しかった!来週から仕事かぁ、嫌だなぁ~」なんてセリフを思わず言ってしまいそうだけど、帰る家はない。目的を進めないと、、
また会うことを約束して、次の目指す土地へ。
つづく。
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