ボクの明日はどっちだ。
ブログ第二十一回
安曇野で友人のシェアハウスに居候のような形でお世話になり、イチゴ農家さんで働いていました。
そこを離れて、また戻るような形で松本市→茅野市→諏訪市→北杜市と言う流れで車を走らせていきます。
国道を茅野から諏訪に向かう道で一度、山を越えるのですが、この山頂からの景色が湖と街を一望でき、とても眺めが美しいのです。
川崎の無くした家から先に向かうときは前しか見てなくて気付かなかった。戻ると良いときもあるものです。
今度の目的地は北杜市にある知り合いの家へ。
とは言っても都内の移住イベントで会いその後、長野から東京に向かう特急でものすごい偶然で再会したのだけど、二度とも挨拶程度の本当に顔見知りの方だったのです。
ボクがFacebookで家なき子になった投稿を読んで「泊まりに来なよ」とコメントをくれたのです。
「いやぁ、良く来たね。長野からだと遠かったでしょ?諏訪湖で渋滞しなかった?夕方はよく混むんだよ」
人懐っこい笑顔で迎えてくれ、仕事の話をすると前にピースボードで働いていたらしのです。なるほど。どうりで人慣れしてる訳だ。今は地域おこし協力隊をしているのだそう。
家族は奥さんとお子さん二人。下の女の子はまだ小学校をあがったくらいで可愛らしい。この日は奥さんは出掛けていたのですが、泊めてくれた方のご両親が来ており、賑やかでした。
子供たちが寝たあと、二人で酒を飲み交わしたのですが、ボクが「会って、そんなに会話もそんなにしなかったのに本当に泊めてもらっちゃって良かったものかどうか、、」と言うと
「なぁに、一度会ったら、もう友達だよ。困ったときはお互い様さ」と。人の有り難さと言うものは無くしたときに気づくものです。
翌日、仕事や学校でみんなはいなくなるけど、居てもよいと言うので、のんびりさせてもらい前に知り合った農家さんの見学に。
今度は同じ北杜市に前から繋がりのある友人がいたので連絡をとってみると明日から出張なのだか、翌朝までは大丈夫なので泊めてもらえることに。
良い温泉があると言うので、連れて行ってくれて、お金も出してもらってしまいました。夜はテラスで焼肉をしてもらい、冷蔵庫にあるビールや高級な日本酒も好きなだけ呑んで良いよと。
何と言うVIP待遇。仲良くさせてもらっているとはいえ会うのは数年振り。こんなにもあれこれしてもらって良いものだろうか。ここでも感謝でした。
なのですが、酔っ払うと悪い癖でまた共通の友人に何人か電話を掛けてスピーカーにして長電話。(本当にご迷惑申し訳ありません)でも、愉快な夜でした。
翌朝、別れを告げるとポツンとひとりに。北杜で会った人たちに仕事の話をしてみたけど、当たり前ですが、今すぐ働けるとこはなさそうでした。それより先にまず住むとこがなければ、どうにもならない。
はてはて、どうしたものか。
友人との呑んでるときの会話でこんな質問をされました。「はっしーはこれからドコに行くの?」
そんな質問をされて「いやぁ、ドコに行くのでしょうね?ボクが聞きたい。ははは」何となくで来れてたけど、そのネタも尽きてきそうだ。
自分でも明日にいる場所がわからないなんて人生でそんなことはなかった。
途方に暮れます。ボクの明日はどっちだ。
つづく。
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