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田舎のシェアハウス事情

ブログ第十四回

長野の上田で一泊させてもらい、お昼までのんびりして英気を養ったあとは、今度は同じく長野の大町を目指して車を走らせました。その理由はシェアハウスの見学。

今回の家なき旅のミッションの一つにシェアハウスに住むと言うのがありました。

住む予定の家に住めず、今回のようになったときに色々と考えました。

トラブルや問題が起きたときにひとりだと心細い。そして、冷静になって自分を見たときに一人でガツガツと突き進むタイプではないなと。

と、思ったときに知り合いがいたとしても、田舎暮らしでいきなり単身入り込んでいくのはハードルが高い。だったら、同じような志の仲間と暮らしを共にして助け合えれば、スムーズにいくのではないかと考えました。

ただボクは割と、、いや、かなり一人での空間の時間が好きなタイプ。果たしてうまくやっていけるかな?

でも、まぁ、そんなこと言っても実際やってみないとわからないものです。

長野は山が多い。のらりくらりと運転をしてニ山、三山と超えていき抜けると、3000m級の北アルプスの山々が連なる雄大な素晴らしい景色。思わず、みとれてしまいます。そんな風景にあるまち大町市。

市街地に着くと、昔ながらの商店街、大型ショッピングモールなどもあり、人口を調べてみると約2万6000人。街中で暮せば、必要十分に暮らせるのではないだろうか。そんなイメージを持ちました。

訪ねたのは駅前5分の元旅館のシェアハウスmetoneさん

入口を入ると、共有スペースがあり、まぁそれがオシャレ。何だか、カフェの様。 

ソファに座り、ノートパソコンで仕事をしている人がいたり、コーヒーを飲みながら、談笑している人がいたり、ココだけ写真を撮って、「いま渋谷にいます」と言っても納得するのではなかろうか(説明がヘタですが、洗練されて素敵と言うことです。)

管理人さんの話を聞くと東京都内から2拠点で住んでる方もいたり、イベントも月1程度でやっており、結構イロイロな場所から人が集まる場所なんだそう。

もう一つ、近くに運営しているシェアハウスがあり、そちらも見せてもらるかと尋ねると、

「いま、おばぁちゃんいるかな?」とポツリ

ん?おばぁちゃん??

「あ、もうひとつのシェアハウスにはおばぁちゃんが住んでるんですよ!」

なんでも、もう一つのシェアハウスも旅館のようなのですが、おばあさんが一人でして運営しており、お客さんもそんなに来ないので、いっそのことそのまま居てもらい、シェアハウスにしてしまったとのこと。

なので、住人+おばぁちゃんがもれなくついてくるのです。

いいね!そのアイデア。

ちょっとした事情と時計を見ると、その後の約束があったので、そちらは結局見学はしなかったのですが、発想の柔軟さが面白いビジネスを生むのだなぁとしみじみ感じました。

これは後から仕入れた情報も含めてなのですが、東京にいるとシェアハウスに住んでいと言う人に結構な頻度で会うことが多かったです。なので、田舎にもあるのだろうと調べたところ、これが意外にもかなり少ない。

例えば、長野県であれば、長野、松本。山梨県であれば、甲府などにはあるのかもしれないのですが、ちょっと都市から離れたら、移住の人気スポットでもあまりないのです。

ゲストハウスがココ10年くらいで増え、安価に旅を出来る人が多くなり、地方に移住を望む人たちも増えて、シェアハウスがもっとあると思ったのですが、経営することを考えたら、ゲストハウスをやっていた方が収入も多く安定するらしいのです。

まぁ、これは仰る通りだなぁと。

だから、やりたいのは山々だけど、足踏みしてしまう。
もしくはなかなか手が回らない。そんなことが多いそうなのです。

でも、需要は今かなりあるので、これから増えるんではないかと。いや、もっと、もっと増えて欲しいな。

とは、言いつつ探せば全くない訳ではない。そして、見つけるとなかなか個性的で素敵なトコが多いのです。

そんなこんなでシェアハウスを見学して、この町に来たもう一つの理由があるのです。それは近くに住んでる地元の友人に会う為。

おばぁちゃんの古民家を引き継ぎ、山奥の10世帯程の小さな集落に住んでいるのです。行くのは初めて。

でも、ちょっと長くなりましたので、それはまた次回のおはなし。

つづく。

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