心の奥底にある気持ち。
前回、前々日とゲストハウスで一緒だった人のおはなしを書かせて頂きました。
今回からまたボクの話に戻りたいと思います。
移住しようとした家が水道管の大きな破損で、住めないとわかると打開策を考える為、川崎の住まいに戻ろうと思いました。
が、急に思い立ち反対の山梨方面を目指すことに。
アパート解約まで期限は残り数日。のんびりしてる時間はないのです。
ゲストハウス空穂宿を後にして、次に目指すは長野の地球宿。
地球宿は人生二つ目に泊まったゲストハウス。
昔、最初 駅に着いたとき軽トラで迎えに来てくれて、「安曇野地球宿の増田望三郎です。和也、よろしく!」と言われ、握手を求められました。
え?いきなり下の名前で呼ぶの?と思ったのと、その握手が力強く痛かったのを今でも覚えています。
その後も「和也の夢を聞かせてくれよ」とか「畑に来年からは蕎麦を植えようと思うんだよ」と、よい大人が少年のように輝く目で語る姿は僕にとって良い意味で、とても衝撃的でした。
あれから、かなりの年月が経ちました。
僕にとって思い入れのある宿。今回のことで気づけば、相談したいとココを目指していました。
ここに来る前にも道中、色々な人からアドバイスをもらい、急ピッチで今後の計画も練り上げ、考えもある程度まとまりつつありました。
そんな中でポロリと本音が出てしまいました。
今までの人生、本当に苦労の連続だったなぁと。子供の頃も社会に出ても、自分を押さえて、押さえて生きてきた。我慢の連続。
そして、苦笑いしてしまいますが、我慢は特技と言ってもいいくらい。
そりゃ楽しいこともあったけど、思い出すのは辛い思い出の方が圧倒的に多い。
時には身も心もボロボロになったときもあったっけ。
若いときに想像していたのは今の年齢になってるときには、結婚して子供もいて、幸せな暮らしでもしているだろうなぁと思っていた。
それなり頑張って生きてきたんだけどな、、、
気づけば、そんな想いの言葉が口から溢れ出ていました。
「和也、言葉に行動が引っ張られるから、その辺にしときな。大事なのはこれからだよ」と望さんに言われました。
そんなことは自分で分かっていました。普段は僕もそんなに愚痴を言わない。
どちらかと言うと、楽天家でお気楽そうに思われることが多い。自分でもココ数年はいつも前向きだと思います。ただ、正確に言うと前向きになるように懸命に変えてきた。
でも、たまに本当にたまに、、なんか疲れたなと感じるときがあるのです。
確かにマイナスな言葉を紡いでも良い未来には繋がらない。まだ弱気な気持ちが出てきそうなのをグッと堪えて、
「そうですね。大事なのは未来ですよね。これからの事を考えます!」
その後も人生の先輩としてのアドバイスをもらい夜は更けました。
翌朝、起きてから腹を決めました。
アパートを引き払い、家を無くしてしまおう。そして、もう一度、一から全てを始めよう!
きっと大丈夫。
宿を出るときに望さんから「昨日は厳しいことも言ったけど、しっかり頑張れよ。応援してるぞ!」と言って痛いほどの握手をもらいました。
本気で考えて、厳しい言葉を投げ掛けてくれる人はそうはなかなかいないものです。ありがたかった。
次の目的地は反転。川崎にある自宅。家をなくす準備。
人生初めての展開。生きていると色々なことがありますね。
自分にもわからない。どんな風になっていくのだろう。何があるか、わからないけど、また前を向いて進んでいこう!
つづく。
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