TA-6.3.1 (K2)テスト設計、テストデータ準備、テスト実行で適用するテストツ ールの使用方法と種類を説明する。


ツールの有効性を高めるために

多くのテストアナリストが担当する作業では、ツールを有効に使用する必要がある。この際、 以下によってツールの有効性を高めることができる。

  • 使用すべきツールを知ること

  • ツールがテスト作業の効率を高められることを知ること

テスト設計ツール

  • テストケースとテストデータの作成を支援

  • 特定の要件ドキュメント、モデル、またはテストアナリストの入力に基づいて動作

  • 特定の形式やツールと連携可能

  • 特定のカバレッジレベル、システムへの確証、またはプロダクトリスク軽減に必要なテ ストケースの種類を決定

  • クラシフィケーションツリーツール:カバレッジ基準に基づく必要なテストケースの組 み合わせセットを生成

テストデータ準備ツール

  • 要件ドキュメントやソースコードからテストに必要なデータを決定

  • 本番システムからデータセットを取得し、個人情報を削除

  • 特定の入力パラメーターのセットから合成テストデータを生成

テスト自動実行ツール

  • 自動化したテストを実行し、結果を確認

  • コスト削減、テストケース数の増加、環境による実行差異の排除、再現性の向上、手動 実行困難なテストの実行などに利用

  • リグレッションテストやスモークテストの自動化に効果的

  • システムテストや統合テストで主に使用

  • APIテストツールなど一部のツールはコンポーネントテストでも使用可能

練習問題 #40 (1 Points)

次の選択肢のうち、テストツールを使用する利点でないものはどれですか?

a) テストデータ準備ツールはデータを「匿名化」しつつ、データの内部整合性を維持することができま す。
b) テスト実行ツールは、実行するテストの数を減らし、回帰テストのコストと効率を低下させます。
c) テスト設計ツールは、テストアナリストが特定のテストカバレッジ率を達成するために必要な種類のテストを選択するのに役立ちます。
d) テスト実行ツールは、同じテストを複数の環境で繰り返し実行することができます。








正解:b)

a) 正しくありません。 テストデータ準備ツールは、データの内部整合性を維持しながら、データを「匿 名化」することができます。
b) 正しいです。 テスト実行ツールは、より多くのテストを実行できるようにします (少なくはありませ ん)。
c) 正しくありません。 テスト設計ツールは、テスト担当者が必要なテストの種類を選択し、目的のレベ ルのカバレッジを得るのに役立ちます。
d) 正しくありません。 テスト実行ツールは、同じテストを複数の環境で繰り返し実行できるようにしま す。

【出典元】

ISTQBテスト技術者資格制度
Advanced Level シラバス日本語版
テストアナリスト
Version 3.1.1.J03

ISTQB® Test Analyst Syllabus
Advanced Level
Compatible with Syllabus version 3.1
Sample Exam – Questions
Sample Exam set A
Version 2.6

ISTQB® Test Analyst Syllabus
Advanced Level
Compatible with Syllabus version 3.1
Sample Exam – Answers
Sample Exam set A
Version 2.6

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